- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784898154618
作品紹介・あらすじ
「カルテット」「最高の離婚」「Mother」の坂元裕二、最新刊!
おかしいくらい悲しくて、美しく残酷な、心ざわめく2篇の恋愛模様。
- - - - - -
<不帰の初恋、海老名SA>
「わたしはどうしても、はじめのことに立ち返るのです。団地で溺れたわたしと同い年の女の子のこと。
わたしだったかもしれない女の子のこと。」
初恋の人からふいに届いた手紙。
時を同じくして目にしたニュースでは、彼女の婚約者が運転する
高速バスが横転事故を起こし、運転手は逃走中だと報じている――。
- - - - - -
<カラシニコフ不倫海峡>
「僕たちは捨てられた。問題は、さてどうしましょうか。ということですね?」
アフリカへ地雷除去のボランティアに行くと言い残し
突然旅立った妻が、武装集団に襲われ、命を落とした。
一年後、後を追おうとしていた健一のもとに、一通のメールが届く。
〝あなたの妻は生きていて、アフリカで私の夫と暮らしている〞
同じ喪失を抱えた2つの心は、徐々に近づいていき――。
- - - - - -
メールや手紙、二人の男女が綴るやりとりのみで構成された、息を飲む緻密なストーリー展開。
生々しい感触と息遣いまで感じられる、見事な台詞術。
「台詞の魔術師」 坂元裕二がおくる、忘れえぬ恋愛物語。
切なさに胸が痛む、ロマンティックの極北。
感想・レビュー・書評
-
期待しすぎたのはある、
だけど、坂本裕二さんの言葉がだあいすき。
悲しいことや辛いことを話すと、聞いている側を傷つけてしまうのかもなぁ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2組の男女の往復書簡。
全く接点のない2組と思いきや、読み進めていくと1つの共通点で繋がるという面白さ。
クスッと笑いながらも切ないストーリー。
坂本裕二さん、やはり大好きです。
-
ざわざわするような不思議なふたつのお話。
直接ではなくメールや手紙で話しかけ合うふたり同士の物語。
行間のある言葉たちは、静かなのに生々しく生きている気がして、一瞬で読み終わってしまった。 -
流石の出来です。坂元さんのある種外れ物感のある登場人物と会話回しはまさにこの人にしかないものです。ドラマなどで好きになられた方には是非気楽な気持ちで手に取って欲しい。
-
坂本裕二さん好きです。
ドラマも映画もほぼ観てる。
一つ一つの言葉が刺さりまくる。
どうやって表せばいいのかわからないような感情を、こんなにも素敵に具体的に言葉にしてくれる。
はぁー好きです。笑 -
n回目。
出したくない元気は出さなくていいと思いますよ。人生は竹内まりやさんが思うよりは悪いものです。 -
大切なことは手を繋ぐことではなく、繋いだ手を離さないこと。
-
2つの恋愛短編小説。
どちらも男女二人のやりとりがメールや手紙で会話形式に繰り広げられてて、読みやすい。
1時間位でサクっと読めた。
個人的には前編のほうが好きかな。
-
豆生田 笑笑