- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784898154618
感想・レビュー・書評
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ドラマには、言葉がない瞬間にも伝わる言葉があり、間合いが好きでした。
一つ一つの言葉も丁寧に選んでいるようで好きです。
書籍でも変わりませんでした。
言葉がなくても伝わる言葉があるというか。
今までの坂本作品の登場人物がたくさんよぎりました。
最後の「はい」
あの2文字に込められた想いに潰されそうです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
初恋と不倫という言葉から連想されるような話ではなかった。こんな感じの方がいいけど。
手紙やメールのやりとりだけで話がすすむのでテンポよく読みやすい。
相手のことを考えてるようで無視したり自分の言いたいことだけ述べてみたり答えたくないことは答えないところが面白くてよかった。不倫はダメだから同じ映画を別々にみて感想だけ言いあっていくのが笑えた。
思ってもみなかった方向に話が進んでいき驚いた。 -
綺麗な小説だと思った
そのまま綺麗な気持ちで寝たかったのでスマホを放って寝た
朝起きるとどんな偶然か旧友からメッセージが届いていた
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疎遠すぎる誰かとだべりたくて
最初に思い浮かんだから送ってみた。
気が向いたとき相手して
くださいませ〜
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13歳を最後にそれ以来会話もせず、連絡も取らず、SNSでも繋がっていないような親友がなぜ今このタイミングで?
本当に彼なのか
誰かがなりすましているのではないか
疑いながら一文だけ返してみた -
<不帰の初恋、海老名SA><カラシニコフ不倫海峡>の2編収録
2編共に2人の男女がメールのみでやりとりする様子だけで展開する会話劇です。
真剣な内容からクスっと笑える話、戦争からエロまでその内容は多岐に渡っていて言い回しも本気なのか冗談なのかも解りません。
ずっと想像しながらその情景を脳内で描きつつ読み進めました。
小説と違い、メールのみの手法なので細かなディティールは理解出来ずあくまで想像の域となります。
出来る事なら観劇として味わってみたい雰囲気のある作品。 -
何とも行間が大事な話。
理解し難くて普通なら嫌になるところ、
坂元裕二さんの本だということ、
カルテットの世界観に似ていたところ、
そのおかげで楽しめました。
期待と遥かにかけ離れた話だった!
そしてラストも! -
ダヴィンチのプラチナ本で紹介されてたので読んでみました。
脚本家・坂元裕二さんが描く朗読劇「不帰(かえらず)の初恋、海老名SA」と「カラシニコフ不倫海峡」。
会話だけの構成なんですが
面白い、短いけどなんだか濃かった。 -
対話形式で進んでいく物語
読みやすかったけど、直接的な表現が多かったかつ最後の終わり方はどちらも考えさせる方式だった -
坂元裕二さんのドラマが全部ハマったから本も読んでみたけどやっぱり凄く面白かった。
言葉遣いが上手い。語感もいいからスッと頭に入ってくる。
ドラマと違って本はモヤっとする終わり方だった。それが良いのかもしれないけど白黒つけたい派の私としては少しイマイチだったかも。
「渋谷は馬鹿が作った駅です。」は本当にそう思う。あの作り分からなさすぎるから毎回迷う笑 -
なんだか痛い気持ちになりながらも、どんどんと読み進めることができた。分からない箇所や解釈が合っているか自信が持てない部分もあったので、自分なりに考えながら調べてみたいと思う。
読みやすかったけど、痛かった。 -
おもしろかった、坂本裕二だやはり
非現実的な設定だけどちゃんとはいりこめた
会話のテンポがすてき -
ニュースで報道される事件、遠い国で日々起きる不幸は、自分にも同じように起こりうること、というか自分かもしれないこと、川はどこまでもずっと繋がっている。
地図でドナウ川がどこからどこまで繋がっているのかたどってみたときのことをなぜか思い出した。
絶望とはありえたかもしれない希望のこと。希望を持たなければ、絶望も生まれないけれど、よくもわるくも人間には想像力があるから、今この瞬間だけでなく、先のことを考えてしまう。
コミュニケーションにおける女性性と男性性を仄めかすのが坂元さんはほんとうにうまい。めっちゃわかるもんなあ。
文字バケと侍田さんでめちゃわらった
わかりましたってなんですか? -
構成が面白い。最初から最後まで手紙のやりとりだけで全てが始まり終わる。少しサスペンスちっくで、少し恐ろしい。大人のラブストーリー。
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初恋と不倫、二つのものがたり。
「往復書簡」とあるけれど
手紙は少しだけでほとんどがメールのやりとりです。
会わなくても話さなくても
心は通っていくし恋も始まるんだなぁ。。。
行きつ戻りつしながら
二人の間に起きたできごとが明かされていくたびに
その恋を応援する気持ちが大きくなっていきました。
短い中にも、ずっと覚えていたくなるような言葉が
たくさんつまった素敵な恋愛小説です。 -
人の隙間を捉えているような本でした。
不思議な気持ちになりました。 -
往復書簡。メール。読みやすい。映像が浮かんでくる。
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2つの恋愛短編小説。
どちらも男女二人のやりとりがメールや手紙で会話形式に繰り広げられてて、読みやすい。
1時間位でサクっと読めた。
個人的には前編のほうが好きかな。
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読みやすい。
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わからなかった
全然掴めなかった。読み返せばわかるのだろうか -
3.5
よかった -
よくわからない。これが率直な感想。誰かのために自分を犠牲にしたり、なによりも欲しい人がいたりする恋愛は少しの狂気を感じる。往復書簡だけで、その狂気を伝えてくるのに圧倒された、他の作品が読みたくなる。
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坂元裕二脚本のドラマにハマることが時々あるので読んでみた。
男女の手紙またはメールのやりとりだけで構成された、初恋と不倫の話2編。説明とか全くないので想像力を掻き立てられる。想像の斜め上を行く展開に進んでいくのが坂元裕二っぽい。
人は見た目よりずっと複雑で、普通そうに見えても辛い過去とか闇を抱えていることだってある。 -
ああ、カルテットの人の文章だなあ、という感じ。
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切ない二つの愛の物語。
いびつだからこそくるしくて美しい。 -
大人の作品。メールのようなやり取りのみで凄く想像ができた。
もうすぐ20後半になるがまだ私はお子ちゃまなのかこの本に浸る事ができなかったのでまた成長したら読みたい。 -
世界のどこかで起こったことは、日本でも起こりうる。
誰かの身の上に起こったことは、自分にも起こりうる。
現代劇。台詞だけだから、テンポよく読めるし、スリリングで面白い。単なる手紙やメールのやりとりだけで、色んなことが表現できる面白さもある。2編目のラストはすこし、蛇足に感じるきらいがあったけれど。 -
決して結ばれることのない初恋と不倫
いじめを受けていた玉埜広志へ三崎明希から送られた手紙から2人の文通が始まる。
三崎明希の引っ越しで一時は疎遠になっていたが再びやりとりが始まりやがてメールになっていく。
三崎明希は結婚を約束している彼が運転するバスに乗車し東京に向かう途中でバスが事故にあう。しかもその事故は運転している彼がわざと起こしたものだった。
三崎明希は行方不明になっている彼を探すが見つからない。三崎明希を探していた玉埜広志の方が先に彼を見つけ……。
妻がある日ふと読んだ週刊誌に載っていたアフリカの地雷の記事で思い立ちアフリカに地雷撤去のボランティアとして渡航した。
しかし妻はアフリカの地元少年が撃った銃で撃たれた。その後の妻の行方はわかっていない。ある日記者を名乗る女性が妻の事で会いたいと連絡があった。しかし約束した場所に彼女は現れなかった。その後彼女に問い合わせたのだが彼女は記者ではなく自分の妻の不倫相手の嫁だと言う。やがて自分の妻は死んでいなくて記者を名乗る彼女の旦那とアフリカで一緒にいると聞く。その女性と話しているうちに自然とホテルに行くようになり自然と体を重ねるようになる。しかし最後まではいかない。9回目の行為をしたのち妻はアフリカから何食わぬ顔で帰ってきた。
しかし心は妻にではなく彼女の方にある。ホテルでの10回目の約束をする。その時は最後までしましょうとお互い約束する。
どこにでもあるような恋愛小説……ではないですね。
バスの運転手が恋人を乗せたバスでわざと事故を起こして恋人とともに死のう、とか地雷撤去の為妻がアフリカに渡航する、なんて事はありきたりの出来事ではないですがなぜか初恋と不倫の大まかな内容は経験した方もいるんじゃないでしょうか
自分だけが気になる異性と話したい。
結婚しているがどうしても気になる人がいる。
手紙(メール)のやりとりだけで進んでいく内容の為すらすらと短時間で読めます。
と言って薄っぺらい内容ではなく少し重たいが何か懐かしい感じがする話でした。 -
手紙やメールでのやり取りで非常に読みやすくて
スラスラと読めた。
物語は意外な方へと展開していって
驚いた。
どうしてそんなことになっちゃうのか
文章の中でその人の人となりを掴もうとするけれど
掴み切れない。
面白かった。
初恋のほうが面白かったかなぁ。
不倫という行為自体はおもしろくもなんともないが
互いの置かれた立場というのはちょっと面白かった。
豆生田氏の知り合いが二人もあんなことや、
こんなことになるなんてぇと
ビックリ。 -
▪️友達に借りて。
ドラマも少し見たことのある坂元裕二さん。
ご当地の食べ物とか馴染みのあるお菓子とかの日常感を出すのがうまくて、でもミステリアスでとても非日常なお話にもっていくよね。
不倫のお話のほうがぞわぞわしました