読む年表 中国の歴史

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著者 : 岡田英弘
  • ワック (2012年2月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784898311783

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読む年表 中国の歴史の感想・レビュー・書評

  • 昔から歴史を読むのが好きです、一つの時代を掘り下げて解説されたものも確かに面白いのですが、歴史というものは前後に必ず繋がりがあるので、「通史」にも興味を持つようになりました。

    通史を読んでいて良いのは、一人の著者により書かれているので、読む方にとっては、読みやすいことです。歴史を研究する場合、「通史」というものは以前は認められていなかったせいか、本も少なかったようですが、最近では、様々な通史に関する本が出てきて嬉しい限りです。

    この本は、中国の通史について、岡田氏によって書かれた本です。彼の本は初めて読んだと記憶していますが、とても分かりやすくて良い本でした。この本を読んで、日本の場合、天皇家が1500年以上続いている(仁徳天皇から起算)のは凄いことだなと思いました。

    内容もさることながら、私にとって一番興味深かったのは、巻末に、中国・日本・欧州別に、年表があることでした。この年表を見ながら、歴史上に起きた事件・戦争を見ていくと関連性が分かると思いました。

    以下は気になったポイントです。

    ・国(こく)は、日本語の「くに」を意味するより以前に、城壁をめぐらした「みやこ」を意味した。国とは、天子の都するところをいう、とも言われる(p14)

    ・国の本字(國)の、外側の「くにがまえ」の四角は、すなわち城壁をあらわし、内側の「或」の音の「ワク・コク」は、武器を持って城壁をまもる意味をあらわす。日本とはちがい、中国の都市はすべて城壁に囲まれていた(p15)

    ・中国における天下の名山は8つ、その3つは蛮夷にある、崋山・首山・太室・泰山・東來、の五山は黄帝がつねに遊び、神と会したところと言われている。(p15)

    ・支那の「支」は「庶子」、「那」は、あれ、という意味になるので、「中国」が全国の呼称として使われた(p18)

    ・中国の歴史は、2200年あまり(秦の始皇帝が中原を統一してから)であり、それ以前は、生活形態のちがう「南蛮(焼畑農耕民)・東夷(農耕・漁撈)・西戎(遊牧民)・北荻(狩猟民)」の人々が入り混じっていたので、のちの中国人は、人種としてはこの「四夷」の子孫、これら異種族の混血である(p19、29)

    ・中国人に含まれる人々の範囲を基準として区分すると、中国は3つの時期に分けられる。紀元前221年の始皇帝による統一から、589年の隋の文帝による再統一まで(第一期)、1276年の元の世祖フビライ・ハーンによる南北朝(北魏と南宋)統一まで(第2期)、1895年の日清戦争の敗戦まで(第三期)と分けるのが実情にかなっている(p23)

    ・秦えい、という人が周の孝王(紀元前9世紀)によって秦(甘粛省清水県)に奉ぜられたのに始まり、ぼく公(前659-621)の時代に西戎の覇者となり、前325年に恵文王がはじめて王と称した。その4代後の子孫が、中国史上初の「皇帝」となる、始皇帝である(p35)

    ・始皇帝が、華北・華中を統一したことで「中国史」が始まる、中国文明の三大要素、「皇帝」「都市」「漢字」が出そろうから(p46)

    ・かつて「国」と呼ばれていた都市が、皇帝制度のもとでは「県」となった、県は直轄という意味で、皇帝に直属する都市を指した。いくつかの県を統括する36の軍管区が「郡」で、「軍」と同じ意味で、常備軍のこと。これを、郡・県制度といい、始皇帝が確立した皇帝制度の骨格(p48)

    ・焚書とは、今後文字を学ぼうとする者は、「吏を持って師となす」ということで、特定の教団に入って教徒にならなくても、公の機関で文字の使い方を習う道をひらいたもの、3300の文字のみを公認、字体と発音を統一した、漢字という中国で唯一のコミュニケーション手段の公開・国有化であった(p51)

    ・朝貢したから... 続きを読む

  • 国と民族の関係が明確にされていて、知りたかったことがきちんと述べられている。他にはない!
    何度も読み返している。何度よんでも足りないほど深い。

  • 岡田史観を年表に基づいて整理した書籍。日本びいきのフィルターのせいでアヘン戦争以後の解釈はあまり説得力がないが、アヘン戦争以前については、グローバルな視点で説得力があります。

  • この本を読むと中国史に対する見方が変わると思う。初めてこの著者の本を読む人にとって最も衝撃的なことは、漢代の中国人と現在の中国人が人種的にほとんど繋がりがないことを指摘してることだろう。

  • 面白い!!
    ユーラシア大陸東南部の歴史が良く分かる!!

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読む年表 中国の歴史の作品紹介

「秦」「漢」「唐」「元」「明」「清」異種族王朝が興亡しただけの2200年間、「中国」という国家は存在しなかった!厄介な隣人、中国と中国人はこの1冊でわかる。

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