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この作品からのみんなの引用
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江沢民共産党政権は、愛国主義精神の高揚とともに、中国の人権問題に「干渉」してくるアメリカや、「軍国主義の野心」をいまだに捨てていないという日本などの国々を、中国の主権と中華民族の尊厳を侵害しているという仮想の「民族の敵」として仕立て上げることによって、こうした対立構図の組み替えを図っていった。
その結果、ナショナリズムの理念に基づく民族対立のイデオロギーが打ち出され、民主市議の理念に基づき共産党の一党独裁を打破する、という八〇年代のパラダイムにとって代わったのである。
― 117ページ -
おそらくそれで、中国共産党は自らを窮地から救い出すための「秘策」を講じたのであろう。「反日」という名の必殺の剣である。五十〜六十年前の日本軍による「虐殺」を喧伝することによって、彼ら自身の犯した殺人への記憶を抹消しようとした。日本という国を憎むべき「悪魔」に仕立てることによって、共産党に対する国民と若者たちの怨念と恨みを、「外敵」に向かわせようとしたのだ。
― 96ページ -
中国において八〇年代と九〇年代との分岐点となった出来事は、すなわち一九八九年の天安門事件である。
私たちの民主化運動がもたらした衝撃によって、そして丸腰の学生たちを自らの首都において虐殺したというあからさまな犯罪によって、中国共産党政権の正当性が完全に揺らいだ。
共産党政府は、若者や多くの国民から「殺人政府」だと非難され恨まれて、共産党自身が「人民の敵」となるところだった。
― 95ページ
みんなの感想・レビュー・書評
私は産経新聞を購読していますが、石平氏のコラムは毎回楽しみに拝読しています。
さて、その石平氏の半生を綴ったのが本書。
四川省成都に生まれ、将来は「毛主席の忠実な戦士」になることを心に誓った少年時代を過ごし、北京大学を卒業してエリートへの道を進んでいた著者は、なぜ中国に絶望し、日本国籍を取得するに至ったのか。その過程が記されています。
元中国人、元毛沢東の小戦士の石平氏の著書。共産党による一党独裁国家はいかなる国か、誰が語るよりも的確に真実を語っている。
天安門事件についてもっと語られていると良かった。中国の政治体制や経済成長に潜む危険性は意識してゆかねばなるまい。それにしても日本を褒め過ぎじゃないかな。読んでいて悪い気はしないけど。大変面白かった。
中国共産党を糾弾し、国家・人間性のあり方ついて語った本。 著者は、中国共産党を見限り既に日本に帰化している北京大卒の評論家 石平さん。小さな頃から毛沢東率いる共産党による文化大革命の影響を精神的に受けており絶対的な信頼を寄せていたが、利権を守るために平気で人を殺すというその黒い内幕を大学時代に知ったとき、大きなショックとともに精神ダメージを受けたと語っている。 石さんはその体験を通... 続きを読む »
教科書で知る中国ではなく、現実の中国を知る意味で面白い。中国に行くと信仰や漢文に触れている雰囲気がなかった感じは確かにあった
日本人が改めて日本を見直す本でもあると思う。
【反日感情は、このように作られたのか!!】 が分かる!!
共産主義の実態もちょっと分かるかもしれないね~
著者の石平氏が・・・
儒教に目覚めたのは、中国人だからなのかしら?
儒教や道教は、差別思考が強い宗教なんだけども(^_^;)
現在の中国では、儒教や仏教がなくなっているとは驚きだったなぁ~
毛沢東「共産主義の理想」という虚構の世界観
鄧小平「政治改革」というウソ
天安門事件後
江沢民「愛国主義」
毛沢東共産党と中華人民共和国に失望し日本人になることを選んだ元・中国人の著者による中国痛烈批判本。 内容は、1949年に誕生した中華人民共和国が現在まで推し進めている体制をとにかくこっ酷いまでにこき下ろしている。 反面、日本に対しては、生まれたときから日本人である我々よりも“愛日本主義者”としての主張を繰り広げていて、そこまで美化された日本というものに読んでいるこちらがやや恥ずかしくなってくる... 続きを読む »
討論番組にゲスト出演してたのを観て著者に興味が湧いたので購入。
中国共産党の国家観・内情が実によくわかる本。
著者は日本人以上に日本人をよく観察し、そして敬意を表している。
自分自身、もっと日本という国家の勉強をしなければと思った。
また、天安門事件への体制反対派としての強い想いが込められている。
作中では伏せられているが、国に友人が殺されるという心情は計り知れないものだと思う。
昨今、中国が世界的に強国となってきているが、どういった国家か知るにはわかりやすい本。
テレビでも拝見しますよね。日本人褒めすぎでは?(逆に中国、中国人けししすぎ)と思っていたのだが、この本を読んで中国を捨てた理由がわかりました。石平さんは日本人より日本人っぽいかもしれません。
なぜサッカーの試合とかであれほど反日なのか、今まで分からなかった謎が判明。日本人は一般的にそのような事情を知らないので、読んだほうがいいと思う。
2007年に日本に帰化した中国人石平さんの本
なぜ中国を見限って日本国籍をとったのかが書かれている
かっては毛沢東の小戦士であった彼は、文化大革命のあとの民主化世代である
しかし天安門事件以来民主化への芽は摘み取られてしまった
共産党独裁を支えるためのに必要な敵として日本があり、徹底した反日教育が行われている
反日教育、拝金主義へと走っている中国から日本へ留学して
出会ったのは日本で根付き花を咲かせている
かって祖父から学んだ古きよき中国の文化であった
中国にかってあった文化は共産党政権下ですべて失われ、今の中国にはない
日本にこそ生き残っているという驚き
京都を歩き、鎌倉を歩き、中国文化が日本にこそ生きていることに感銘を受ける
石平さんにとっての愛日は愛中国なのである
中国に生まれ共産党政治を信じて育った著者が、自国に絶望し中国を捨て日本に帰化する過程と中国への批判を綴った自伝的エッセイ。
著者が経験してきた中国の圧政、そして留学で触れた日本の美と歴史、その対比でそれぞれの国の歴史と文化を紐解くという視点でも興味深く読める。あらためて日本の儒教文化の歴史や礼の精神を深く学び直したいと思った。
自国を愛してきた人間が、その国に裏切られその国民であることをやめるというのは、どれほどの苦しみなのか平和な日本人として生まれた私には想像もつかない。
思い入れの大きかった分その反動も大きく、誇張されている部分や より反発する表現もあるかもしれないが、当事者として生きた一人である著者の意見を読めるのは大変興味深いことであると思う。
毛沢東から始まる「共産主義教育」、天安門事件をきっかけに始まった反日教育など、近代中国の変化がわかりやすく書かれています。近年の中国ニュースを見ていると、本書に書かれているように、中国の共産党は本当に世界征服を企んでいるのではないかと恐ろしく感じました。
中国で生まれ育ち、共産党による思想教育を受け、文化大革命、天安門事件を経て、祖国に幻滅した著者の体験談。前半では、中国共産党の“洗脳教育”と、一党独裁政治の歪みを痛烈に批判し、後半では、現在、日本に帰化した著者の日本に対する感謝の言葉が滔々と述べられている。どちらかと云えば、前半の「元・中国人による中国への強烈な皮肉と冷笑」に重きが置かれた本と云える。 著者が幼少の頃の共産党主導者は毛沢... 続きを読む »
共産党一党支配の中国の裏側と、祖国に裏切られた中国人が日本に帰化するまでの軌跡を記した本。 靖国神社参拝問題など、時折中国は日本に攻撃の矛先を向けてくる。 特に先の尖閣諸島問題は明らかに理不尽な内容にも関わらず一方的に日本が悪者にされるという事態を引き起こした。 メディアにおいては中国の事情通によって、此の様な中国による対日感情の理由が説明されてはいたが、今ひとつピンと来ていなかった。 し... 続きを読む »
2009年初版の本だが、昨今の尖閣諸島問題やらでクローズアプされているのだろうか本屋さんに平積みだった。
1989年6月4日の天安門事件以降に始まった反日教育の裏側がよくわかった。たしかに中国民衆の反日言動が目につくようになったのはたしかにここ数年かも。1990年以降に教育を受けた人たちが成長したここ数年。
幼少時は優秀な「毛沢東の小兵士」であった石平氏が、「現代中国」を捨てたのは、歴史から生き方を学んだからである。俗物に拘らず失うものがないとしたからである。中国政府の要人になり得た人物が一介の愛日主義者になることに、石平氏の「大人タイジン」さを感じる。2011/1/5
興味深い本ではあるのだが、各章が1.5ページ程度と短いのがいまいちな印象。
もうちょっと各内容について詳しく書いて欲しいなぁという印象ばかりが残っていく感じでした
中国は共産党の政治の道具という部分にはなるほどと言わざるを得ない。
また、人の思想は環境に左右されるということも改めて認識する次第となった。
後半の禅の話以降は読んでいませんが(石先生すみません)、
それ以前の部分は、かなり衝撃を受けつつ一気に読んだ。
すべてを鵜呑みにするのが怖いくらい。
これが仮に真実だとすると、
「中国」という、一大民族は、
世界を敵に回すことは間違いないのでは。
とりあえず話半分で、冷静に読んだつもり。
これからの中国の動向が非常に気になります。
そして、日本人より「日本」を愛している石先生。
日本人を名乗っていながら、知らないことだらけで、
とても恥ずかしくなりました。


石平さんの自伝という感じでした。





