噫無情 前篇 (世界名作名訳シリーズ No. 1)

  • はる書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784899840602

作品紹介・あらすじ

本書はフランスの作家ヴィクトル・ユゴーの長編小説『レ・ミゼラブル』(一八六二)の黒岩涙香訳『噫無情』(一九〇六)を、新しく版を起こして再現した新組出版である。

感想・レビュー・書評

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  • 涙香による『レ・ミゼラブル』の翻訳(というよりリライトというほうがしっくりくる)。枝葉を切り取ってる分、原作より展開は早い。この時代の翻訳は人物名まで日本語にしてあるのがいいんだよなぁ(ちと無理なところもあるが)。

  • ご都合主義をものともせぬ、原作の物語のおもしろさは今更言うまでもないだろうが、その筋立て自体のおもしろさを、これ以上にないほどシンプルかつリズミカルな語り口で示した黒岩涙香はすごい。講談あるいは歌舞伎芝居を思わせるが、原作自体が歌舞伎芝居になりそうな物語なので全く違和感はない。

  • 完訳とはまた違うリズム感、スピード感があり、楽しんで読めました。
    頭に入りにくいフランス語の人名が蛇兵太(ジャベール)、本田圓(ほんだまるし=ポンメルシー)などに変えてあるのも、おもしろく感じました。

  • 明治の文体でありながら、
    こんなに読みやすいとは・・・。

    黒岩氏のユーモアさ溢れる訳に感動しました。

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著者プロフィール

1802年-1885年。フランス・ロマン主義を代表する詩人・小説家・戯曲家。10代の若さで詩人として国王ルイ18世に認められるなど、早くから頭角をあらわす。すぐに戯曲や小説を発表するようになり、1831年に『ノートル=ダム・ド・パリ』、1862年にフランス文学界の頂点といわれる『レ・ミゼラブル』を発表して、不動の名声を獲得。政界にも進出したが、激動の時代により亡命生活も経験している。

「2022年 『ノートル=ダム・ド・パリ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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