逃れの森の魔女

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制作 : 金原 瑞人  Donna Jo Napoli  久慈 美貴 
  • 青山出版社 (2000年2月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784899980032

逃れの森の魔女の感想・レビュー・書評

  • 「ヘンゼルとグレーテル」の物語の魔女を主人公にした物語。
    さらりと読めてしまうのに、設定や人物の考え方などが、すごく真実味がある。

    シンプルなラストも良い。

  • 「ヘンゼルとグレーテル」の魔女が魔女になる前からの話。悲劇だった。

  • ヘンゼルとグレーテルに出てくる魔女のお話。
    どうして魔女になったのか…悲しい女の話です。
    悪魔を召喚とかよくわからないのも多かったけど。

    前に読んだ本にこの本のことが出てきたので読んで見ました。

  • 似鳥鶏さんの「レジまでの推理」に登場してて、図書館から借りて読んでみたら、凄かった!「ヘンゼルとグレーテル」の魔女が主役のパロディで、前半部分は正直者はバカを見るんだよね(._.)感覚で読んでいたけれど、後半魔女になり、二人と暮らすようになってからの精神力が素晴らしく、グイグイ引き込まれた(>_<)そして最後には涙が…(T-T)思いがけず良い本に出会えてラッキー♪

  • お菓子の家、ヘンゼルとグレーテルの登場は後半だけど、どうして魔女がそうなったかがわかる。
    知ってるつもりの物語にもこんなサイドストーリーが。

  • ヘンゼルとグレーテルがどんなふうになるのかと楽しみでした
    へ~~と言う感じ
    悲劇です

  • 金原瑞人オフィシャルホームページ内「トーハン通信 第9回」(http://www.kanehara.jp/osusume/tohan/tohan1.htm#anchor9)をきっかけに。

    ヘンゼルとグレーテルのパロディ。もっともパロディというよりも再解釈に近いかも。
    読み始めはどうつながるのか全く分からなかったが、だからこそ、我々の知るヘンゼルとグレーテルの話に近づいた時の魔女の気持ちがより伝わってくる。
    愛情もあって、人を救っていたからこそ、悪魔にとりつかれても森に逃げて。それでお菓子の家を作る点にヘンゼルとグレーテルのある種の抜けを合理的に補完していると思った。サラマンダーだからこそ痛みを感じずに死ねて、そこは救いだとも思った。
    宝石で物語に色合いを付けながらうまく語られていると思った。女性中心で語られ、グレーテルが姉としてふるまうことも思い返せば違和感だが、読んでいる間は気にならなかった。
    再解釈の面白さを感じさせる作品。

  • 童話「ヘンゼルとグレーテル」に登場する魔女を主役とした、悲しいパロディ。
    醜いながらも美しい娘に恵まれ、子供達を救う為に悪魔を掌握する術を身につけた主人公。
    その心は純真であり、神や美を崇める優しい人間であったがとあることから術が失敗してしまい…

    ◆結末は何もかわりませんが、見方は大きく変わります。
    用意された絶望に近づていくラストは胸を焦がされるようですが、それでもなお自らの信念を貫き通す主人公は美しい。

  • そう来たか。

    序盤はどの辺りが『ヘンゼルとグレーテル』なの?
    って思ったけれど、いやはや、その切り口か。

    オリジナルから切り口を変えたという面白味だけでなく、一つの物語して感動を禁じ得ない。
    単純に善と悪を描くだけではなく、あくまで一人の存在として捉える視点がユニーク。
    願わずも魔女となってしまった苦悩や葛藤や絶望、そして最後の最後で照らし出される救い…。

    読み始めた時にはこんなに感動するとは思わなかった。
    著者の他の作品も読んでみたいと思う。

  • 今までずっと悪い奴だと思っててごめんよ、魔女。面白かった。

  • グリム童話「ヘンゼルとグレーテル」の「お菓子の家の魔女」を主役にしたパロディ本です。
    悪いと思われていた人は実は・・・という、パロディの典型的な手法の一つがとられ、
    如何にして「お菓子の家の魔女」になり、何故グレーテルに殺されるに至ったか?
    を描いた悲しい物語です。
    童話を元ネタにしているだけあって、描写のレベルも童話と同じくらいになっています。

  •  再読。ヘンゼルとグレーテルを題材に「魔女は何故暗い森にお菓子の家を建て一人で暮らしていたのか」「何故山ほどの宝石を持っていたのか」「何故グレーテルにあっさり殺されてしまったのか」という疑問を解釈したパロディ。
     私の二次創作のスタイルはこれが原点なのかもしれないと思ってたんだけど、読み返すとこれも母の物語で「私はどんだけ母子系統の話が好きなんだよ」とちょっぴり苦笑。
     もしかしてヘンゼルとグレーテルの母は……と思うんだけど、二人がアーザの名に聞き覚えなかったから違うかなあ。魔女の継母への感情や双子を産んだ幻視を見るに何かありそうなんだけど。
     魔女さんの性格は敬虔で慈愛に富んでいるのに、自惚れやすいという欠点があってそれが後々まで悲劇を生んで、物語の主軸になっているのが見事。訳者さんあとがきの「最高峰のパロディ」という評価がこの上なく似合う作品だと思います。

  • ヘンゼルとグレーテルをモチーフにしたお話。
    結末はわかっているのに、どうか、ああどうか救われてくれと願ってしまう。
    じっくり味わいたいのに、ページをめくる手が止まらなくて一気に読んだ。
    このとんでもねえ臨場感。

    境界。あちらがわとこちらがわ。
    重ねることがあったとしてもグレーテルはあくまでグレーテルで代替物ではない。というところに安心した。
    娘たちは幸せになれるのかな。


    金原瑞人のあとがきに同感。
    桐野操とかか。

  • ヘンゼルとグレーテルが迷い込んだ森で見つけたおかしの家。そこに住む魔女の側から描かれた物語。なぜ魔女は魔女になったのか、その栄誉と一瞬のすきをつかれた過ちによる崩壊の落差、そして炎に身を焼かれる最期のシーンにいたるまでの彼女の苦悩と、勝利への喜びに満ちた心の叫びが、あまりにも強く、悲しく、美しかった。今度『ヘンゼルとグレーテル』を読む機会があれば、魔女に対して、またグレーテルに対して、今までとは違う目で見ることができそうだ。

  • ヘンゼルとグレーテルの物語に出てくる魔女のお話。

    なぜ彼女は森の奥にお菓子の家を建てて暮らしていたのか。
    それも、たった一人で。

    悲しくて切ないけれど、綺麗な物語。

  • なじ■『ヘンゼルとグレーテル』の魔女を主役にした新解釈の物語。号泣しました

  • 「ヘンゼルとグレーテル」をお菓子の家の魔女の視点から書いた児童文学。
    愛しいわが子のためについに悪魔の罠に落ちて魔女になってしまった女がなぜお菓子の家を作ったのか、子どもたちを食べたいという気持ちと愛情の葛藤が胸に詰まりました。

  • できるだけ遠くの森へ行こう、子どもたちを傷つけてしまわないように…容姿は醜いが、娘を愛する心優しい産婆。いつしか、病気の源である悪魔をあやつって人々の病いを癒す、女魔術師として活躍するようになる。だがある日、狡猾な悪魔の策略にひっかかり、魔女にされてしまう。「人間の子どもを食べろ」という悪魔の命にあらがい、人間が決して足を踏み入れることのない深い森へと逃げこむ魔女。ひとり、悪魔の誘惑とたたかう日々を送っていたが、そこへ、ヘンゼルとグレーテルという愛らしい子どもたちが迷いこんでくる―。なぜ魔女は、暗い森の中にお菓子の家を建て、いともたやすく、グレーテルに殺されてしまったのか?お菓子の家に隠された、美しくも悲しい秘密。グリム童話『ヘンゼルとグレーテル』の魔女を主人公に、その生涯を描いた悲劇。

  • 「ヘンゼルとグレーテル」の魔女が、魔女になって死ぬまでのお話。
    哀しすぎるお話ですが、最後はほんの少しの救いがありました。
    魔法陣とか、祝福されたアメジストなどが印象的。
    本場の西洋のファンタジーだなぁ。
    しっかり作り込まれて、描込まれている。
    悪魔との戦いは、本当に孤独。
    これは、魔女じゃなくどんな人でもそうかもしれない。
    気付けば、翻訳らしい日本語の変な部分などなく、すらすら読めたのは金原瑞人の筆力なんだろうなあ。

  • 「ヘンゼルとグレーテル」の再話ですが、子供が主人公のメルヘンではなく、魔法使いのお婆さんはなぜ魔女になったかという物語。

    森の奥の小屋に住む醜い女性が主人公。
    一人で育てている娘を可愛がる優しい母親で、産婆としては有能でしたが、とても貧しかったのです。
    悪魔払いもする治療師にならないかという誘いを受けて、自分とは違って美しい娘にもっと何か買ってやりたい気持ちのあまり、しだいに危険な領域に踏み込んで行きます。
    魔女として摘発を受け、変身してからくも逃げ延びるが、悪魔のささやきと闘い続ける孤独な暮らしとなってしまう。その辺の生々しさ、残してきた娘を思うこともやめようとする切なさ…
    そこへ現れるのがヘンゼルとグレーテル!
    意外な発想と感動的な展開で胸を打ちます。
    魔女の内面を描いた作品は珍しいでしょう。
    薄い絵本を開いたら、入念に描き込まれた油絵が出てきたような、ずっしり重い手応えのある独特な作品です。

  • 『私の美しい娘 ラプンツェル』の前に
    書かれた作品。前作が面白かったので、
    読んでみました。

    この作品は童話『ヘンゼルとグレーテル』を
    下敷きにした物語なんですが、ヘンゼルとグレーテルが
    出てくるのはかなり最後の方になってから。
    ヘンゼルとグレーテルをお菓子の家に誘う魔女
    (のポジションにあたる人物)が主人公。
    腕利きのお産婆さんから女魔術師になるけど、
    仕事中に油断した事で悪魔に魔女にされてしまい、
    村を追われ、その後は悪魔の眼をひたすら恐れ、
    森の奥深くでお菓子で飾った家に孤独に暮らしていた。
    そんな暮らしが長く続いたある日、子供が二人
    迷い込んでくる…。
    悲しくも優しい、魔女のお話。

  • 高校生の頃読んだ本。
    多分今も学校の図書館に置いてある、はず。

    「ヘンゼルとグレーテル」に出てくる、
    魔女のお婆さんを主人公にしたお話。
    魔女がまだ若く、悪い魔女になる前からスタートし、
    最後グレーテルの手により焼き殺されるまでが
    描かれてます。
    視点を変えるとこんなに面白くなるのかと、
    読んだ当時かなりびっくりした覚えがあります。

    自分の娘を幸せにしたいという思いから、
    道を踏み外して呪いにかかってしまい、
    森の中ひっそりと暮らす様が
    物哀しいです。

    途中の、魔女が森の中にお菓子の家を作るシーンが
    とても好きです。
    赤い果実で色付けした飴を窓ガラスにしたり、という
    描画が美味しそうで美味しそうで♪

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