隅田川のエジソン

著者 :
  • 青山出版社
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本棚登録 : 104
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784899980889

感想・レビュー・書評

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  • H30/7/4

  • 彼の0円ハウスという本に関連している。台東区ぜんぶが家という発想。自由で素敵だ。

  • 愉快,痛快!大体上真事?

  • 人生を考えさせられる作品。

    新しい生き方を見せられる。

    以前、群ようこ著『れんげ荘』でも新たな生き方を見せられたが、本書の主人公はその上を行く。

    否、上とか下と考えてしまうことがそもそもいけないのだ。

    自由の意味に近づく生活とはどんなものか?

    その一例をどちらの作品も見せてくれる。

    目覚めてから夜眠りに就くまでの一日のうちに、
    自分はどれくらい辛抱を強いられることがあるだろう? 
    毎日どれほどストレスを感じているだろう?

    主人公は、満員電車に乗る必要はないし、渋滞の道を運転する必要もない。人から与えられた仕事をする必要もない。

    生きることの意味を考えさせられた。

  • おっもしろいねー。これ。
    坂口恭平って、発想がステキ。
    この本に出てくる路上生活者たちの発想が良い。
    TOKYO0円ハウスに出てくる話と同じものを、小説にしてる。

  • 突然ホームレスになった人の奮闘記。

    こういった世界も面白そうだし、自然な姿なのかとも思う。ちょっと無理があったりもするけど。まぁ人柄。

  • 予想通りの内容で、ホームレスになった男が東京でサバイバル生活を喜び、楽しみながら送り、最後はノマドとして自由に生きていく決意をして終わる。

    人間はなんでも工夫をしながら自分の頭を使って生き抜いていってこそ喜びも楽しみもある、使われる人間になるな、自分で考えて動け、というメッセージが伝わってくる。

    伝えたい内容は共感できるが、ディテールでいちいちなんとなく違和感のあるストーリーやキャラ設定や表現で星が少なめ。
    私が知らない世界だから違和感があるだけなのか?

    印象に残ったのは、多少面倒なことをしてこそ生活にイロドリが出る、という趣旨の主人公の言葉。
    コンビニ弁当ではなく、あったかいご飯を作るために頭を使って手間と暇をかけるというくだりにて。
    本当にその通り。

    しかし、この人の伝えたいことは小説の形をとらず、エッセイの方が余計な小細工なくストレートに伝わって良さそうな気がする。

  • 変態(笑)建築冒険家による初の小説。世の中に言いたい事があるひとは、建築でも論文でもアートでも音楽でも小説でも、どんな形でもできてしまうんだな、と。それがオリジナルなものであれば、技巧は後からついてくる。面白くて、ちょっと感動してしまいました。

  • 著者の願望かスタイルか、東京でゼロ円で生活する人達を綴った小説。
    小説とはいっても、視点が主人公なのか第三者なのかはっきりしないあたり、完全な小説というよりエッセイに近いかも。

  • 「TOKYO0円ハウス0円生活」とセットかな。

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著者プロフィール

1978年、熊本県生まれ。料理家、作家、建築家、音楽家、画家。2001年、
早稲田大学理工学部建築学科卒業。2004年、路上生活者の住居を収めた写真
集『0円ハウス』を刊行。2008年、それを元にした『TOKYO 0円ハウス 0円生
活』で文筆家デビュー。2014年『徘徊タクシー』で三島由紀夫賞候補、『幻
年時代』で第35回熊日出版文化賞、2016年『家族の哲学』で第57回熊日文学
賞を受賞。著書に『cook』『自分の薬をつくる』『お金の学校』『ゼロから
始める都市型狩猟採集生活』『現実宿り』『よみぐすり』など。

「2022年 『中学生のためのテストの段取り講座』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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