リディアのガーデニング

  • アスラン書房
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本棚登録 : 114
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本
  • / ISBN・EAN: 9784900656307

感想・レビュー・書評

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  • 〝リディア・グレ-ス・フィンチは、町でベーカリ-をしている叔父さんの処に滞在することとなり、身の回りのものや文房具の他に、いろいろな草花の種を詰めた大きな鞄をぶら下げて、列車に乗りました...リディアは、叔父さんのところで花を育て、店を明るくしてお客さんに喜んでもらいました。でも、叔父さんは、ちらっとも笑顔をみせません...絶対に笑わせてやろうと思ったリディアは、ある秘密の計画を立てることに…〟周囲の人々をハッピ-な気分にしてくれる、快活で意志が強く、気前の良い少女リディアの絵物語。

  • 「ガーデニングというのは、家の庭やベランダなどで、草花を育てる庭作りを言います。いなかに暮らしているリディアは、おとうさんはおかあさんに仕事がなく、暮らし向きが大変になったので、都会のおじさんの家に、たった一人で引っ越します。
    いつもぶすっとしていて、にこりとも笑わないおじさんの仕事は、パン屋さんです。リディアはおじさんの家でガーデニングをはじめます。そして、いつのまにか、パンやのお店やベランダは、リディアの育てた草花でいっぱいになるのです。」
    (『どの本よもうかな?3・4年生』国土社 の紹介より)

  • 実家が困窮して、ジムおじさんのところに寄せられたリディア。ちっとも笑わないおじさんに対して、手紙形式での日記のようなストーリー展開が特徴的。

    最後の展開には、思わず読んでいるこちらが、笑顔になってしまうし、お別れのシーンも、少しセンチメンタルになってしまう。

    実家のお金の工面が出来そうになって、結果的にはハートフルなストーリーですが、それに輪をかけて、ガーデニングというリディアのギフトにスポットライトが当たっているのも心に優しい。

  • 町でベーカリーをしているジムおじさんのところに預けられることになったリディア。ちっとも笑顔を見せないおじさんをなんとか笑わそうと、ある計画を立てる。手紙形式でのリディアの語りや、最後のページの万感胸に迫る様子、絵のタッチも、とてもよい。
    1930年代のアメリカの不況時代を背景に描かれている、とのこと。
    訳者は福本友美子さん。

    再読。先日図書館に行ったら面陳列になっていて、この本が絵本を読み始めたり、図書館をよく利用するようになる切っ掛けだったことを思い出した。息子が借りた本の返却に付き合って子ども図書室に入ったときに立ち読みして、心が温かくなった本。後に息子に借りてもらった。ここから息子が借りた本を読み聞かせしたり、自分の読みたい絵本を借りたり、図書館で一般図書の方も利用するようになったりした。

  • カテゴリ:図書館企画展示
    2015年度第5回図書館企画展示
    「大学生に読んでほしい本」 第3弾!

    本学教員から本学学生の皆さんに「ぜひ学生時代に読んでほしい!」という図書の推薦に係る展示です。

    藤井彰子講師(英語英文学科)からのおすすめ図書を展示しています。
        
    展示中の図書は借りることができますので、どうぞお早めにご来館ください。

    開催期間:2016年1月6日(水) ~ 2016年3月4日(金)
    開催場所:図書館第1ゲート入口すぐ、雑誌閲覧室前の展示スペース

    アメリカの絵本を紹介したいと思います。アメリカの友人に薦めていただいた本ですが、娘が幼稚園の頃から一緒に愛読してきました。主人公の前向きで勤勉な姿勢がとても好きで、私の思う「アメリカ人らしさ」と合致しています。あらゆる場面から大恐慌という時代背景が伝わってくるところも、大人の読者にとっては興味深いと思います。最後のページにはテキストがないですが、それだけに胸にぐっとくるものがあるように感じます。ご夫妻で作成された絵本という点も素敵だと思います。読み応えのある英語ですが、翻訳版も紹介いたしますので、英語がわかりにくいという方は日本語を理解の手助けにし、その後、ぜひ英語で味わっていただきたいです。英語で音読するのもお薦めします。

  • 気難しそうなジムおじさんがすこしずつほぐれていく様子とどんどんガーデニングがすごいことになっていくのがきになって読みすすみました。

  • 手紙っていい

  • 世界恐慌のころ、リディアは街でパン屋を営むおじさんの家に送られて仕事の手伝いをすることに。
    おじさんはちっとも笑わないけれど、友達も出来てパン作りも順調。
    ガーデニングが好きなリディアはおばあちゃんから種を送ってもらってパン屋の周りに花を咲かせる。
    更に屋上に、おじさんに内緒でガーデニングを始める。
    そして、リディアの帰るころ、おじさんを屋上に案内するのだった。

    リディアがお母さんやおばあちゃんに宛てた手紙の文章で物語が展開する。
    最後までしかめっつらのおじさんだったけれど、ホームでリディアに抱き着いてお別れしているシーンが印象的。

  • 大恐慌のさなか、家の経済的な事情で親戚のジムおじさんのパン屋で働きながら暮らすことになった女の子、リディアのおはなしです。リディアの書く手紙だけで構成されたスタイルが、想像力をかき立てます。
    リディアは得意のガーデニングでパン屋のお店を花いっぱいにして、店も大盛況。はじめは殺風景だったページが、リディアの育てた花のおかげでどんどんと明るくなり、周りの人たちまで笑顔になっていく様は、見ていて幸せな気分になります。「4月の雨は、5月の花をもたらす」「ガーデニングに終わりなし」などの素敵なセリフにもうきうきしました。
    決して笑わなかったおじさんが、1000回ニッコリするのと同じプレゼントを贈ってくれたシーンでは、感動して思わず涙が出てしまいました。この本大好きです。

  • 花はどんな人をも喜ばせる物なんですね。けなげな女の子がかわいい。

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