C実践プログラミング 第3版

  • オライリー・ジャパン
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (447ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784900900646

作品紹介・あらすじ

現在、JavaやC++など新しいプログラミング言語が脚光を浴びていますが、実際に仕事でよく使われている言語をあげるとFORTRANやCOBOL、そしてCという名前が出てきます。特にCは非常に柔軟で適用範囲の広い言語なので、あらゆる分野で使われています。しかし、Cは柔軟に作られているがため、不慣れなCプログラマが組んだプログラムはプログラマが予期しなかったことまで実行してしまうこともあるのです。そうした初学者が罠に陥らないように本書ではシンプルで実用的なルールを重んじながら、Cの言語仕様だけでなく(プログラムの発想、設計、記述、手法、デバッグ、リリース、ドキュメント作成、保守、バージョンアップなど)Cプログラミングの全過程について解説します。

感想・レビュー・書評

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  • JavaやJavaScriptその他の言語からこの世界に参入した人間にとっては、(もしかしたら世界そのものがちがう可能性もありますが)C言語というのはもはや必須の教養などではまったくありません。

    それでもそうした言語を学ぶ中でしばしばC言語についての言及を目にすることになります。そうした点をあえて調べて理解することは、Objective-Cについて学ぶのでもなければ、言語のユーザーとしてこの業界にいるかぎりあまり意味のあることではありません。

    逆に言えば言語の実装方面にまで興味が出てきたときには、この層の知識がほしくなってくるところでもあります。実際、この本を手に取った主たる動機は、『プログラミング言語を作る』(前橋和弥)という本を理解するための土台にしたい、というものでした。

    したがって真剣に全編を読んでいるわけでもありませんが、C言語の仕様解説からツールのそろえ方、C言語で開発を行う上での経験知や守るべきコーディングスタイルについて、総合的に解説してくれているのは、なかなか好感でした。

    • kaizenさん
      JAVA/C#世代の方にどうC言語を説明するとよいかの視点が見つかりました。ありがとう。
      JAVA/C#世代の方にどうC言語を説明するとよいかの視点が見つかりました。ありがとう。
      2011/10/19
  • 図書館で借りた。
    私の図書館でオライリー古典を読んでみようシリーズ。C言語に"実践"が冠しており、形式ばった仕様書ではなく、広くプログラミングを学ぶ大学1年生の演習本のような印象を受けた。
    C言語は歴史があるものの、廃れたわけではないし、ポインタの概念などは、やはりコンピュータサイエンスをしっかり学ぶ上では必須科目と思う。(私自身大学で学び、流れを理解している前提で考えると、)独学でプログラミングやコンピュータサイエンスを学ぶならこの内容はかなり良い、オススメ。
    古典として取り上げたが、現在でも価値ある本だと感じた。
    さすがに時間をかけて読み込む…という立場でもないので、「ふーん、こういう感じなのね」でさらっと流し読み。

    細かいC言語仕様については、忘れていることもあり発見があった。ここにきて学びがあるとは思わなかったので、満足。

  • 請求記号 007.64/O 91

  • 「オライリーだし」ということで2000年頃に読んだ書籍。大いに参考になった記憶があるのだが、何故か印象が薄い。

  • 古いC言語の教本

    Amazonでの評判がよく,タイトルから実践的な内容があるのかなと思い購入した。しかし,期待はずれだった。
    理由は大きく以下3点だ。
    1. 内容が古い。
    2. 長い。
    3. コメントなど著者の押し付けが強い。

    1. 出版年が1998年であり,C99に未対応だ。古くて悪いコードしか書いていない。
    2. 書籍は全体で450ページとなっている。C言語の基本は概ね押さえているように見えるが,C99に対応していないし,その他にも不足している部分もあるので完璧ではない。サンプルコードや図解など入れているが,全体的に冗長な印象だった。
    3. 冒頭の第3章ででコーディングガイドやコメントを書くことを強く推奨している。それ自体は悪くはないが,長ったらしくコメントを書くことを推奨していて感心しなかった。ここを読んでから,この本全体で著者の押し付けがましく感じてしまった。

    内容としては,少し詳しい普通のC言語の教本だ。ただ,もう古いしC言語をこれから勉強するような人には薦めにくい。文法を学びたいなら「C言語標準文法 ポケットリファレンス 」や「Cリファレンスマニュアル」の方が正確で確実だ。

  • 書名の通り実践的な内容。
    扱っている物自体はごく基本的な内容から始まるが、とにかくコーディングのスタイルだとか変数名のとり方だとか、実用上大事な事が強調されている。
    初心者でも十分に読める内容でありかつ読みやすいが、経験が浅いほど本書の利用価値に気付きにくいかもしれない。実際、他人(もしくは過去の自分。これはもはや他人と考えるべき)の書いた長いコードと睨めっこした経験がないと、スタイルなんてそんなに気にしなくて良いじゃんと思いがちじゃないだろうか。私はそうでした。だから本書はやはり入門書の次に来るだろうか。入門時には保守性なんて知ったこっちゃないもんね。
    けっこう内部的な処理に関してもコメントされているので面白い。個人的には浮動小数点の章なんかがけっこう楽しかった。

  • C 言語は、80年代の初め頃にコンパイラを移植する仕事に携わってから長くやって来ていますが、「C 言語」の教科書というものは、実は読んだことがないのですね。私が C を始めた頃には適当な教科書がなかったということもありますが、中身をいじっていたので、改めて勉強することもなかった、ということもあります。

    それで、お薦めの C 言語の教科書を良く聞かれるのですが、上のような事情があって「知りません」としか答えられなかったのですが、そうも言っていられないので、ちょっと本屋さんで立ち読みして調べた結果、一番のお薦めに決めたのがこの本です。

    いわゆる「入門書」ではありませんが、C の基本から応用まで、なんといいますかとても「自然」に書いているところに好感が持てます。

  • "実践"というこの本のタイトルは是非改めるべき。
    こんなタイトルでは上級者しか手にとらない。
    内容のレベルが低いという事ではない。この本は"いかに保守がしやすいコードを書くか"という事が主題だと思う。
    そのため入門者が読むには最高の教科書にもなるし、上級者が読んでも、面倒だからとやってしまう「悪い癖」を見直す本にもなる。

    これはCに限らずあらゆる言語に共通するもの。
    値段はかなりいいけどそれだけの価値はある。

  • C言語の仕様だけでなく、設計、製造、デバッグからリリース、保守まで全工程についての解説書。

  • 真のプログラマーになるには必須の1冊かと思います。初級者から上級者への橋渡しに最適かと。ポインターに始まりmakeまで覚えました。

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