活発な暗闇

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著者 : 江國香織
  • いそっぷ社 (2003年4月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (164ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784900963184

活発な暗闇の感想・レビュー・書評

  • 江國香織さんが選び集めた数々の詩。
    詩って、ものによっては長い小説よりも強いインパクトを持ちますね。私には難しい詩も入っていましたが、それぞれの持つ世界観に癒されたり圧倒されたりする本でした。

  • ◆心には襞がある。生きたわたしたちの心には、いつだってゆらめく翳が潜んでいる。この本では江國香織を案内人に、心の深みに降りていく。心の襞の裏側にそっとすべりこみ覗きみる。
    ◆堀口大學って、翻訳以外の自らの言葉も麗しいのだと気づかされた。むしろ、翻訳よりも彼自身の言葉が好き。
    ◆やっぱり串田孫一の感性にときめく。
    ◆絵本ではときどき目にしていた片山令子。絵本では気がつかなかった幼子の・女のやわらかい心を表すやわらかい言葉。懐かしい慕わしい気持ちになる。他の言葉も追いかけてみたい。
    ◆フランシス・ポンジュ、いいなぁ。こういう、シンプルな事象を硬質な言葉で時に暗喩を織り込んで再構成するあそび、大好き。この詩人の名も覚えておこう。そして江國香織が彼の作品につけたコメント(引用参照)には激しく共感した。

  • 和洋さまざまな詩人たちの宝石のような作品を、江國さんが拾い集めたのだが、それらは日常に散りばめられた風景の一コマのような心地良さなのだ。中でも特に印象に残ったのは、恋する娘を見守る父の目線の「娘とアップルパイ」。おそらく訳ありの恋をしている娘。そしてそんな娘が、冬の朝にアップルパイを焼いている。その姿を見て父は、「いいではないか、娘が彼を愛するのなら」と自分に言い聞かせる。私は父の気持ちにも娘の気持ちにもなって、深い愛を感じるのだ。他には疲弊した恋を描いた「朝の食事」も強く印象に残った。

  • 「暗闇を恐れなくていい、と教えてくれたのは書物でした。」江國香織さんが選んだ、詩のアンソロジー。林芙美子の「女王様のおかえり」がお気に入り。

  • 江國香織さんの選んだ詩を,いろんなテーマに沿って何編かずつ集めたもの.ミルンの「窓辺で待っている」やロビンソンの「フラッドさんのパーティ」など江國さん自身が訳されたのが面白かった.

  • お天気の日の海の沖では
    子供が大勢遊んでゐるやうです
    お天気の日の海をみてると
    女が恋しくなつて来ます

    女が恋しくなるともう浜辺に立つてはゐられません
    女が恋しくなると人は日蔭に帰つて来ます
    日蔭に帰つて来ると案外又つまらないものです
    それで人はまた浜辺に出て行きます

    それなのに人は大部分日蔭に暮します
    何かしようと毎日々々
    人は希望や企画に燃えます

    さうして働いた幾年かの後に、
    人は死んでゆくんですけれど、
    死ぬ時思ひ出すことは、多分はお天気の日の海のことです

    『お天気の日の海の沖では/中原中也』

  • 江國香織セレクトの詩集。海外のも日本のも。
    昔好きで何度も読んだ、室生犀星の『昨日、いらしつてください』が入っていて、つながりを感じた。

    江國香織が書いているわけではないのに、江國香織の世界も感じられる。

    短い言葉の中に世界があって、詩はすごい。

  • レイモンド・カーヴァー、リチャード・ブローティガン、高橋睦郎など、江國香織さんが“無秩序”に選んだ詩集。季節感のある作品が多いように感じた。1人で静かに、どっぷり世界観に浸かりながら読みたい本。
    表紙のデザインはまるで美術本。装丁もきれいです。

  • 江國さんの選んだ詩たち。

    いろんな詩があって,おもしろい。

  • 江國さんの選んだステキな詩たち

    ――たぶんかなり無秩序な、無論ひどく偏った、でもどう見ても力強いアンソロジーです。力強すぎるかもしれません

  • 好きな詩を選んで詩集を編んでいいなどと言われたら……あまりのことに、くらくら目眩がしそうです。
    なんという贅沢!

  • 2003年5月9日購入。
    2003年12月27日読了。

  • 贅沢で素敵な装丁。とりあげられている詩は知らない作者も多かった、いや、正直にいえば知ってる作者はほとんどいない?だけど、江國さんが作品の中で引用している作品に再度、出会えたり…。

    詩は普段は読む機会がないけど、今度はもう少しいいレビューを書けるようにしたいです。

  • 江國さん選の詩集ですが、米増さんの絵もすばらしい。

  • A・A・ミルンの詩や、
    今まで知らなかったものに触れられて良かった。

  • 「詩」へ興味を抱く

  • 現代詩の秀作がたくさん。恰好の入門書でありながら、気楽で愛すべき美しい一冊。

  • リチャード・ブローティガンの誌がすばらしかった。
    この作家の美意識には、いつも大いなる刺激を受ける。

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