ホノルル、ブラジル: 熱帯作文集

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  • インスクリプト
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  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784900997158

感想・レビュー・書評

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  • メキシコ料理が食べたくなる。

  • ぅーむ。
    旅に出よう。

    心に残る今までの旅の、風景だけでは
    物足りなくなってきたのかな。

  • ホノルル・ブラジル、熱帯作文集とあるが、書かれることは紀行に留まらず。スラブ語系の研究をする黒田氏との対話は言語を愛するもの同士の楽しさが窺い知れ。小学校の同級生の、オーラが見える子との再会。五感は生まれる時に分化して生まれてくるのに、中には未分化で、音に色を感じたり、光ににおいを感じたりする人がいる。そういった延長線上で、オーラが見えることもあるのではないか、と。また、獲得された嗜好。慣れ親しんだものから一歩ふみだして得られる感覚。たとえば舌から入ってもいい。思わぬ組み合わせを知り、感じるところがあれば、自分のなかに変容を来せることもある、と。以下備忘録的に。/人間の文化の最大の希望は、それが一世代で完全にとりかえることのできるものだという点にある。p.6/得られるのは、アジアの輪郭をはみでたアジアの味。まぎれもなく太平洋の味、熱帯の味。そのつど新しい、混血の島の味だ。p.29(カピオラニコーヒーショップのテールスープをとりあげて)/森林監督官は、どうやら象はそのことを後悔しているように見える、という。(略)象は足踏みし、森をゆるがすその振動で、男を見守る仲間の意志を群れの記憶に刻む。p.43/Can't remember Can't forget --Lynda Barry p.211

  • よし、外国語やってみよう!とも思えず。
    興味深いことが書かれているんだけど、とりあえず現在の自分にはピンとこなかった。

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著者プロフィール

1958年生まれ。詩人、批評家。明治大学理工学部教授。詩集『Agend'Ars』『島の水、島の火』『海に降る雨』『時制論』『数と夕方』『狂狗集 Mad Dog Riprap』(いずれも左右社)、『犬探し/犬のパピルス』『PARADISE TEMPLE』(いずれもTombac)、英文詩集にTransit Blues(University of Canberra)がある。紀行文集『斜線の旅』(インスクリプト)により読売文学賞受賞(2011年)。エドゥアール・グリッサン『〈関係〉の詩学』『第四世紀』(いずれもインスクリプト)をはじめ、翻訳書多数。2021年、多和田葉子、レイ・マゴサキらによる管啓次郎論を集めた研究書Wild Lines and Poetic Travels(Doug Slaymaker ed., Lexington Books)が出版された。

「2023年 『一週間、その他の小さな旅』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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