踊りたいけど踊れない

  • ケイツー
3.62
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本棚登録 : 135
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本
  • / ISBN・EAN: 9784901006453

感想・レビュー・書評

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  • 一体この短い詩集に、何を言えば良いのか。

    「私は死んだほうが良い。それもできるだけ早く。もう救ってやる手立てはなさそうだ。」

    という事が解った。ということくらいだ。

    挿画を担当されている宇野亜喜良氏の絵は、子供の頃に大好きだった。

    『暮らしの中のちいさな夢』

    という本も手がけておられなかったか。

    あの頃、もう方途のなさに絶望していたけど、こんなに不幸で本当に手立てがなくなる日が来るなんて思ってもいなかった。

    出来ることをし尽したあとの絶望と、方途のなさを嘆く絶望の、深さはこんなに違う。

  • 自分自身のために生きていない人が多すぎて悲しくて泣いちゃう。

  • 盟友、ウノアキラと創った新感覚絵本。女性向けなアンニュイタッチと、教育論を含んだ軽快な文章。踊りたいから踊れないんだよ。

  • なんて言葉が煌めいているのだろう。
    いつの間にか忘れてしまったこと封印したことを、ひっそりとした美しさで示す寺山修司。
    宇野亜喜良のイラストもコラージュも陰があって美しいのだけど、あゝ哀しいかな、イラストの方はクレヨンみたいな着色と少女の横顔が平坦過ぎて気になってしまう。
    私のなかにいるはずの小さなもうひとりの私が死んでしまってるからなのだろう。
    蘇生したいんですけど。

  • 「私の中のたくさんの私。ほんとの私はどこ?」(帯コピー)
    自分の中にある少女と出会える、大人のための絵本です。

    装幀・イラストレーション:宇野亜喜良

  • すてき、だ

  • I like this kinf of picture!! especially girls


  • 《踊りたいけど踊れない》

    したいけどできない。というのは誰にでも経験があることだと思う。
    不安に溺れて深い迷路に嵌まってしまって、抜け出せない焦燥感と、抜け出したくないという思い。
    絵本だから出来ることなのかも知れない。
    文章だけでは読み取れない部分を絵が正確に読者を巧く導いているような気がする。

    (2009.01.23)

  • 2009 1/16

  • 頭で考えてることが、いつも自分の本当にしたいことだとは限らないかもしれないなぁ。

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著者プロフィール

詩人、歌人、劇作家、シナリオライター、映画監督。昭和10年12月10日青森県に生まれる。早稲田大学教育学部国文科中退。青森高校時代に俳句雑誌『牧羊神』を創刊、中村草田男らの知遇を得て1953年(昭和28)に全国学生俳句会議を組織。翌1954年早大に入学、『チェホフ祭』50首で『短歌研究』第2回新人賞を受賞、その若々しい叙情性と大胆な表現により大きな反響をよんだ。この年(1954)ネフローゼを発病。1959年谷川俊太郎の勧めでラジオドラマを書き始め、1960年には篠田正浩監督『乾いた湖』のシナリオを担当、同年戯曲『血は立ったまま眠っている』が劇団四季で上演され、脱領域的な前衛芸術家として注目を浴びた。1967年から演劇実験室「天井桟敷」を組織して旺盛な前衛劇活動を展開し続けたが、昭和58年5月4日47歳で死去。多くの分野に前衛的秀作を残し、既成の価値にとらわれない生き方を貫いた。

「2024年 『混声合唱とピアノのための どんな鳥も…』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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