殺人の追憶

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制作 : 薄井 ゆうじ 
  • アートン (2004年2月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (438ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784901006644

殺人の追憶の感想・レビュー・書評

  •  実際に韓国で発生した猟奇殺人事件をモチーフにした映画「殺人の追憶」のシナリオを元に薄井ゆうじ氏が小説として書き起こした作品。

     韓国の地方都市で強姦殺人事件が発生した。現地の刑事・朴斗万は、刑事の勘で容疑者を見付けては拷問のような取り調べで事件の解決を目指す。
     一方、ソウルからこの事件に寄せ付けられるように異動を希望してきた刑事・徐泰潤はそんな時代遅れの刑事たちを軽蔑しながら科学的な捜査で犯人を追い詰めようと奮闘していく。
     二人の刑事と、尻尾をつかませない猟期殺人犯。二人が持つトラウマが、二人を徐々に変えていく……

     映画未見、モデルになった事件も全く知らずに小説を読みました。
     「超訳」……この言葉嫌いなんですけどね……ということもあって、海外作品にありがちな取っつきにくさもなく、薄井ゆうじさんらしい風景描写にとんだ読み込みやすい小説になっているとは思うのですが、いかんせんミステリとしても刑事ドラマとしてもちょっと古くさくおもしろみに欠けるように感じました。
     犯人との駆け引きがツボに入らず、二人の刑事が変わっていく様も唐突で気配が少なく、「おぉ!」と思えるポイントの少ない作品でした。

  • 実話を題材とした未解決連続殺人事件の作品。2003年に映画を観ていました。映画を観終わり気がつくと、手に力が入り過ぎ、掌に爪痕が残っているのを思い出しました。いま原作を読んで、あの時観た映画の気持ちが蘇り、ゾワッと鳥肌が立ちました。2人の刑事がやっきになって犯人捜しをしている場面の面白さ、2人の刑事のその後がジーンときます。犯人逮捕にあと少し!もう一歩!・・・。ラストは奥歯がギリギリと軋むくらいの悔しい思い。でも、これが現実なのです。

    ええと。何年経っても素晴らしい作品は素晴らしい、と改めて実感しましたねぇ。

  • 首都ソウルから列車で南へ一時間半。京畿道華城郡台領村。
    見渡す限り青々とした田園風景が広がり、しかし、最近ではあらゆる種類の工場が立ち並び、そこで働く工員たちの住む住宅が増え、工業地帯へと変貌しつつある小さな農村で、女性ばかりを狙った殺人事件がおきる。
    地元の警察署に勤務する朴刑事は片っ端から村の男たちを取り調べ、ソウルから来た徐刑事は徹底的に過去の被害者と事件の資料を分析、犯人のプロファイルを試みるが、その捜査の最中にも犯人は跋扈し、事件は起き、女性たちが死体で発見される。

    完全な暗闇に閉ざされた雨の夜に失踪する、都会からやってきた女工、歌手を夢見ていた村の娘、結婚式を挙げたばかりの新妻、高校生、中学生……。
    赤い下着。赤い傘。赤いセーター。赤い口紅。そして、赤いザリガニ。

    雨が降り出す。夕方、ラジオからは『憂鬱な手紙』が流れる。
    また今夜、誰かが殺される。
    暗い水の底から、赤いザリガニが這い上がってくる……。

    オリンピックを間近に控えた1986年、韓国全土を震撼させた未解決連続殺人事件をもとにした韓国映画「殺人の追憶」のシナリオをもとに小説化。
    シナリオをもとにしたノベライズ本というと、小説としてはどうなの……という作品が多い中、これは良訳だと思います。

  • 韓国での連続殺人(これは実話らしいね)を扱ったミステリ……というかサスペンス。犯人の意外性なんかはほとんどないのだけれど、次々連続する事件や二転三転する容疑者候補といったものが飽きさせないつくり。さくさくっと読みやすい一作。
    ただし。犯人もさながら、腹が立つのは主人公?の刑事連中。おいおい、そんな捜査していいのかよっ! その取調べは違法じゃないか? うわあ、証拠捏造するなよ~などとツッコミまくり。このあたりはやはりお国柄の違いかなあ、とも思うのだけれど、これじゃあどっちが犯罪者だかわからない(笑)。韓国って怖いわ。

  • 実話が元ネタです。映画も素晴らしかったですね、韓国を見直しました。

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殺人の追憶の作品紹介

犯人はいまもどこかで生きている-。1986年、韓国全土を震撼させた未解決連続殺人事件、衝撃の映画化。

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