秋より高き 晩年の秋山好古と周辺のひとびと

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著者 : 片上雅仁
  • アトラス出版 (2008年7月14日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784901108690

秋より高き 晩年の秋山好古と周辺のひとびとの感想・レビュー・書評

  • 坂の上の主人公の一人、秋山好古の晩年の姿。

  • 実はコレ、松山で売られていた小冊子をグレードアップさせたものだったんですね。「晩年の秋山好古」に、さらに「続 晩年の秋山好古」も出ていたそうで、それは持っていないので細かくは分かりませんが、1冊目とざっと比較してみると少し内容が増えてたりしています。

    秋山好古さんといえば、坂の上の雲でも日露までが細かく描かれていて、その後のことはさらりと書かれているくらいだったのですが(勉強不足故に他の本はまだ未読ですが…)、本書は陸軍を退役されたあとに中学校の校長に就任された頃の話を中心にして、好古さんだけではなく、好古さんの周囲の人々についても紹介されています。

    読むたびに背筋がピンと伸びてきます。
    好古さん独自の考えが、校長職に対する姿勢や言動に物凄く現れていて、戦争時もそうですが、こういう平和なときに出る言葉が一番その人らしさが出るんじゃないかなあと感じました。とてもやわらかい雰囲気で、もっと好きになりました。

    正直な話、軍人の方といえばどうも昭和あたりの物語でよく出てくるみょうちくりんな極論を言う人ばっかりを思い描いてしまうのですが、本書で描かれている好古さんの言葉を読み進めていくと、どうも軍人(昭和あたりの、というか大体の人が思い描きそうな軍人像という意味)であった人の言うような言葉じゃない。
    世界の様子をその目で見ただけあってか、好古さんの性格であるのか、それともその時代の人の特徴であるのか分かりませんが、自分のビジョンを持つにしても、様々な方面から見て、きちんと考えているんだなあ。そういうところも見習わなきゃ。

    好古さんや周辺の人たちに共通することは、学校を建てたり、教育に力を入れたりして後世の若者のためにと奔走されていて、よりよい国になるようにという思いをもっておられたんだなあとヒシと感じました。ここらへんとか、今の人にはなかなか思いつかないんじゃないでしょうか。
    本書を読み進めるにつれて、自分は何をするべきなのか、今のこの国でどうしていくべきなのか考えさせられます。それがハッキリと見えたか否かが、明治の日本人が、今の日本人とは違うと言われる謂れなのかなあと思います。あくまで私の考えですが。ただ、それを見つけられるか、実行できるかどうかが問題なんですけれどもorz
    先に言った、若者の育成のために奔走する姿とか尊敬しますもん。私ならできるかどうか…。

    最後に、10章目のエピソードでは、物凄く可愛いオジイチャンでニコニコとしちゃいました^^そこがいい!カワイイ!

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