小説作法

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制作 : Stephen King  池 央耿 
  • アーティストハウス (2001年10月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784901142670

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小説作法の感想・レビュー・書評

  • すごく小説愛にあふれた本だと思います。すごく応援的だし、この人の人柄が伝わってくるような温かい本です。

    この本の中で小説を書く行為を化石を発掘する行為にたとえていましたが、そこに非常に共感しました。じゃあ、その化石っていうのは何なのかというと、過去にその人が感動した本だったり映画だったり、自分自身の人生経験だったりするんではないかと思います。

    ありがとう、キング。あなたのテレパシーは私に届きました。

  • とても勉強になる。特に「余計な副詞で文章を飾るな」という教訓を、しっかり心に刻んでおきたい。

  • 図書館で。
    ハルチカを読んでいたらこの本が紹介されていたので興味を持って借りてみました。アルコール依存症の時の話はそれほどなかったような…?

    中々大変な生い立ちの持ち主だなあということと、緻密に考えて小説を作り上げているんだなあということがよくわからいました。まあどの分野でもそうなのでしょうけれどもその道で食べて行くということは大変な努力と勉強とそして根気が必要だということなんでしょうね。別に小説家になりたくて読んだわけではないですが文章は簡潔に、とか無駄を省いてわかりやすくとか中々勉強になりました。
    読んでいて悪文の例には結構クスリと笑わせていただきました。面白い…訳ではないですがこんな風に建造物のように文章というかお話というものは作られていくんだなあということが理解できて面白かったです。

  • S・キング氏の自叙伝と仕事論が一冊になっている本です。

    実家の段ボールから掘り出してみたところ、変なシミや汚れがくっついていて、学生時代の愛読書だったことが伺えます。著者の小説はもう何年も読んでいませんが、当時から社会不適応だった10代のわたしにとって、格好の逃避場所でした。

    前半は著者が作家として成功するまでのストーリーがおもしろおかしく語られています。語り口、比喩の鮮やかさ、なんともいえない懐かしい感じ。特に洗濯工場時代のエピソードが楽しい。

    しかしこの軽妙なムードは後半の「小説作法」で一変します。誰でもそうかもしれませんが、自分の本業のこととなると俄然緊迫感が増してきます。

    "片方で、私は絶えず自問する。最大の関心は、話が首尾一貫しているかどうかである。幸い筋が通っているとしたら、その論理を歌にまで昇華するには何が必要か考える。繰り返し登場する要素は何か。その累積は主題を構成するだろうか。言い換えれば、私は「つまり、何なんだ、スティーヴィ?」と自分に問いかけているのである。どうしたら作品の根底にあるものをくっきりと際立たせることができるだろうか。"(P.252)

    「論理を歌にまで昇華する」。なんだかよくわかりません。わかりませんが、決して妥協を許さない姿勢は伝わってきます。

    小説の裏話など、ファン向けのつくりになっていることは否めないですが、作家志望者に限らず得るところのある一冊だと思います。

  • 著者自身の半生と小説作法が書かれている。
    一番言いたかったのは「作家を志すならば、何を措いても怠ってはならないことが二つある。よく読み、よく書くことである。」だろう。「よく書き、よく読む」のでは決してない。日本の作家でも耳が痛くなるひともいるだろう。小説について文学について教われるところ多数であった。文章では副詞はできるだけ使わない、ことなどである。線を引きながら読んだ。

  • タイトルから期待する中身とはちょっと違ったかな・・。

  • 小説を書かない人も読んで面白いかと。キング氏の半生を読むだけでも感慨深いところがいくつもあるし(文字数の制限上、割愛)。キング氏に言わせれば文章とは『テレパシー』であるそうだ。そのために、如何に読者に伝わりやすい文章・小説を書くかなど、小説創作に役立つことがシラシラっと書いてある。『文章の極意は、不安と気取りを捨てること(p.145)』であるそうだが、人生もそうかもしれないなあ、と、『いやなに、ふと思ったまでのことである(p.34)』。アル中だけにはなりたくないや。

  • キングのエッセイ!それは買うわ!読むわ!という勢いで買った本。良かった。キング好きだ!
    小説を書くこと。
    妻との出会い。
    子供のこと。
    事故にあって。

    大作家としてのキングだけではない、人柄や生き方や考え方や、色々な発見があって、良かった。
    小説だけじゃなくて、あとがきのような短い文も好き。やっぱりエッセイも好きだった。キングが好きだからだ。

  • キングファンおなじみのエピソード満載。キング自身の筆でさらに詳しく書かれています。短編集にちょろっと付いているだけの、キングのあとがきや解説が好きな私には、とってもうれしい構成でした。「ミザリー」や「スタンド」の制作秘話、あの事故の詳しい経過、タビサ夫人とのなれ初め(ノロケあり)など…。
    「キャリー」以前の苦労話に、勇気づけられる作家志望の方も多いのではないでしょうか。

  • スティーヴン・キングの『On Writing』(邦題『小説作法』)は簡潔で切れのよい作品だ。愛と皮肉を込めた自伝と、向上心に燃える小説家へ贈る厳しくも愛情こもった教訓という、2冊の本を合わせたような構成である。
    回想部分は実に驚くべき内容で、無作法だった子どもが作家へと成長していく過程を克明に描いている。著者を苦しめたツタウルシ、おなら攻撃をしかけてくるベビーシッター、厳しい教師たち、ジャック・ロンドンの体験を上回る汚さの洗濯工場の仕事。これらを読むと、読者は若き日のキングのそばにいるような気分になる。このウソのようなとんでもない話は、キング作品を読み解く際の大きなヒントだ。そこにいるのは、かわいい声で人気のあったサンドラ・ディーンではなく『Attack of the Giant Leeches(邦題『吸血怪獣ヒルゴンの猛襲』)』のイヴェット・ヴィッカーズを気に入るような子どもだった。「すべての都市を食べてしまう怪物や、海から現れてサーファーを飲み込んでしまう放射性物体、頭が悪そうに見える黒いブラをつけた女の子たちが好きだった」

    しかし、こと読書に関しては、困難なことであるにもかかわらず、あらゆる文学作品を読みあさることへの欲望に渇いていた。キングは「I Was a Teen-Age Graverobber」を発表する。トレーラーハウスに住んで家族を養っていた若かりしころ、高校の女子更衣室の清掃員として働いた経験にヒントを得て物語を書きはじめたものの、原稿を丸めて捨ててしまうが、それを作家である妻がごみ箱から拾い出す。そして、主人公である少女の設定を見直してみてはどうかという妻の助言を得て、さらに若くして死んだ、いじめられていた2人のクラスメートのことを思い出から掘り起こして、『Carrie』(邦題『キャリー』)を産み落としたのである。

    キングは彼の人生と作品に関する意外な事実をいろいろ明かしている。『Misery』(邦題『ミザリー』)の誘拐犯、『Tommyknockers』(邦題『トミーノッカーズ』)の心を奪い去る怪物、『The Shinning』(邦題『シャイニング』の酔った小説家にとり憑く霊は、キング自身のコカインとアルコール中毒(彼によると、妻の援助おかげで克服したそうだ)の象徴だった。「もう1つ、あまり覚えていない『Cujo』(邦題『クージョ』)という小説もある」。ほかにも、大学時代のこと、命の危機にさらされたワゴン車衝突事故からの生還についても触れているが、話の焦点は常に、それらのできごとが作家としての職業にどのように結びついているかに置かれている。

    キングは、作家に必要な「道具一式」を読者に提供している。たとえば、読書リストや執筆課題、修正した作品、金銭上の基本的なアドバイス、プロットと登場人物、パラグラフの基本構造、文学上のモデルなど。また、H・P・ラヴクラフトの難解な表現技法、ヘミングウェイの引き締まった文体、事実に基いて仕事をするグリシャムの信憑性、リチャード・ドゥーリングの巧みなわいせつ表現、ジョナサン・ケラーマンの断片的な文から学べることがらを教えている。なぜ言語感覚の鈍い対話劇が『Hart's War』をだめにしているか、エルモア・レナードの『Be Cool』がなぜ癒しの作品となり得るかを、キングは解説している。キングは作家であるだけではなく、正真正銘の教師でもあるようだ。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

    ● 小説の書き方だけの本ではない!

    物書きとは、孤独な仕事である。
    私が育った環境や、貴重な文章修行の場について、
    母、兄、学校、教師時代、貧しかったころ、
    処女作『キャリー』が誕生するまで、良い編集者、良い文... 続きを読む

  • スティーブン・キングが小説作法について初めて書いた本。
    さすがに読ませ方を心得ていて、全体の半分くらいは自伝になっているので、
    書き方に興味のない人でもキングに興味があるなら楽しめる。
    これを読んだ後は彼の書いた本が読みたくなります。

    また、1999年に日課の散歩中、
    車に撥ねられて五週間執筆が中断したことにも触れられていて、
    丁度その大怪我を負ったときに執筆していたのが本書で、
    この本を仕上げるまでにずいぶん苦労したそうです。

    印象に残った言葉があるので、いくつか引用する。
    ・私は遅読だが、それでも、一年に七、八十冊は読む。
    ほとんどは小説である。

    ・まずは「知っていることを書け」を可能な限り広く、
    かつ包括的に解釈することから取りかかればいい。

    ・構想を練ることと、
    作品の流れを自然に任せることはとうてい両立しない。
    ここはよくよく念を押しておきたい。
    作品は自律的に成長するというのが私の基本的な考えである。

    ・これは体験してみなければわからないことながら、
    作中、人物が自律して奔放にふるまいはじめた時の楽しさといったらない。
    そうなれば、作者は心の悩みも晴れて、あとは一瀉千里である。嘘ではない。

    ・文学は、つまるところ(中略)幸福の探求だ。これこそが書くことの意味である。

    [2000年、アメリカ、348P]

  • 「文章の極意は、不安と気取りを捨てることである。名文と悪文を区別せずにはいられないことにはじまって、気取りそれ自体が小心者のふるまいだ」

    「私の場合、短編であれ、長編であれ、小説の要素は3つである。話をA地点からB地点、そして大団円のZ地点へ運ぶ叙述。読者に実感を与える描写。登場人物を血の通った存在にする会話。」

    「私は自分の作品で人物の外見に言葉を費やす必要をめったに感じたことが無い。……読者が物語の世界を実感するためには、登場人物の身体的特徴よりも、舞台となっている場所や、そこに漂う空気を伝えることの方がずっと大切である。」

    「小説においては、見せることが出来るなら語るな、が鉄則である。」

    「優れた小説は必ず、物語に始まって主題に辿り着く。主題に始まって物語に辿り着くことはほとんど無い。」

     20~21世紀最大のミステリーホラー作家の至言である。小説をどう書くかについては、他のハウツー本と同じキングも基本は「読みまくれ、書きまくれ」であるという。読み、書くことは作家にとっての基礎体力なのであろう。

     その上で、キングは手厳しく、「所詮才能の無い作家は何をやっても駄目」であるという。何年やっても教えるのが下手な教師がいるのと同じで、そこには決定的に作家として無能な人がいる。

     小説作法は折ある毎に読み返すことが多い。

  • 【読みたい】
    野口 悠紀雄『「超」文章法』より。

    P138-146は必読。

  • 他の小説指南本とは一線を画した内容。素晴らしいです。

  • 著者が語る副詞の使いすぎとか、受動態はなるべく避ける、というのは勉強になる。ただ、当然ながら英語作品を作るに当たっての話だから。次は原著で読んでみたい。

  • 2011/06/05

    改題「書くことについて」

  • 「文章とは一語一語の血の滲むような積み重ねである」
    キングが原作の映画はどれも好きです。日本語訳された原作は何冊か読みましたが、彼の描写は「正しい」と思います。
    それから、本書の翻訳がダメだとかのコメントはありますが、私はそれほど気になりませんでした。

  • 小説家の仕事ぶりに興味があります。

    ベストセラーはいかにして、生まれるのか?
    作家はどんな生活を送っているのか?

    この辺は企業秘密だと思うのですが、スティーブン・キング氏は、惜しげもなく披露してくれます。

    時間割はこんな感じ。

    午前 仕掛かりの作品を書き進める
    午後 昼寝と手紙の返事
    夜 読書 家族団欒、レッドソックスのテレビ中継観戦

    1日10ページ、約2000語を書くそうです。取りかかったら、完成するまでペースを落とさない。初稿は1季(3か月)で書く。

    いろんな本に書かれていることですが、頭が一番冴えるのは朝。その時を狙って、一気に書く。

    作家というと、夜型、不規則というイメージがありません? バーで酒を飲んだり、徹夜して原稿を書くみたいな。

    キング氏の場合、規則正しい生活で多作しています。

    村上春樹氏の書くペースも、時間の使い方も似ていますね。村上氏は朝起きて、いきなり原稿を執筆。午後は運動、読書だったかな。成功している作家は、時間の使い方がうまい。

  • キングファン、小説好きにはお勧めです。

  • 「小説作法」と銘打ってはいるものの、文章指南ばかりでなく、稀代のエンタメ作家キングの生い立ちから今日まで―その中には瀕死の重傷を負った1999年の交通事故についても触れられている―を綴った自伝として、また作品が生まれた瞬間、作品の裏話などキング作品のガイドブックとしても読むことが出来る。

    帯の煽り文句などほとんどの場合信用ならないものだが、
    「これほど有益な示唆を詰め込んだ文章読本は見たことがない」
    というのは、あながち大仰でもないかもしれない。世界中に名が知れ渡るベストセラー作家と言えども「文章を書く」ということに対して何ら特別なことはしていない。要はそれを続けられるか、ということか。

    「よく読み、よく書くことである」
    「純粋に、書くことが楽しいから私は書く」
    「文章は、飽くまでも血の滲むような一語一語の積み重ねである」

  • 大好きなキングさんの制作時のようすがわかって面白いかったです。

  • 教科書じゃない。バイブルだなあ。

  • 実践的な「小説指南書」であり、作家に必要な「道具箱」の中身を惜しげもなく提供している。キング自身の体験と作品との結び付きについて語られているのも面白い。本筋とは関係ないが、ラヴクラフトを評して、「今、生きていたら、インターネットのチャットルームでさぞかし勇名を馳せることだろう」。これには笑った。

  • [NO.11]スティーヴン・キングの生い立ち怖い小説との関わりがよく判って面白かった。

  • すごく好き。気前がいいってこの事だ。

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小説作法の作品紹介

その生い立ち、ベストセラー作家として成功する秘訣、文章の極意、小説の大事な三つの要素等々、キング20年ぶりの書き下ろしノンフィクション。

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