小説作法

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  • Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784901142670

作品紹介・あらすじ

その生い立ち、ベストセラー作家として成功する秘訣、文章の極意、小説の大事な三つの要素等々、キング20年ぶりの書き下ろしノンフィクション。

感想・レビュー・書評

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    ── スティーヴン・キング/池 央耿・訳⦅小説作法 20011026 アーティストハウス⦆
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4901142674
     
     King, Stephen Edwin 19470921 America /モダン・ホラー作家“ホラーの帝王”
     
    ── スティーヴン・キング/田村 義進・訳⦅書くことについて 20130705 小学館文庫⦆
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4094087648
     
    〔Quora〕
     
    https://jp.quora.com/%E5%B0%8F%E8%AA%AC%E5%AE%B6%E3%81%AB%E6%9C%80%E3%82%82%E5%BF%85%E8%A6%81%E3%81%AA%E8%83%BD%E5%8A%9B%E3%81%AF?__filter__=all&__nsrc__=notif_page&__sncid__=43639199647&__snid3__=58343077634
     
     Shiro Kawaiさんのプロフィール写真
    (技術書・エッセイ本を何冊か翻訳しています 0427)
    …… 小説家や翻訳家になるには、どのような訓練が必要ですか?
     私自身は翻訳で食べてるわけでもないので説得力ないかもしれません
    が、スティーヴン・キングが『On Writing』で書いている話がすごく好
    きなんですよ。
     
     キングは13歳の時に初めて短篇小説を雑誌に投稿します。ほどなく不
    採用通知 (rejection slip) が届きます。キングは自分の使っていた屋
    根裏部屋の壁に釘を打ち、不採用通知を刺します。そして新たな作品に
    取りかかります。
     
     14歳になる頃には、受け取った不採用通知が小さな釘で支えられない
    ほど溜まってしまったので、大釘(五寸釘みたいなやつ)に変えます。
     16歳を過ぎた頃から、定型文の不採用通知に一言二言、手書きのアド
    バイスがもらえるようになります。
     
     クリーニング屋で働きながら投稿する短篇をたまに雑誌が買い取って
    くれるようになったのが22–3歳の頃。
     書きかけで捨てていた原稿を読んだ奥さんのタビサに励まされ、完成
    させた長編『キャリー』がヒットとなったのが26歳。
     
     何を書いてもミリオンセラーなキングでさえ、世に出る前に10年以上、
    ひたすら不採用通知を山と積みながら書きつづけていた、というのは、
    畏敬の念を覚えるとともに、元気づけられます。
     
    『On Writing』(日本語訳は『小説作法』と『書くことについて』と2つ
    のタイトルで出ているみたいです) はおすすめですよ。
     
    (20230908)

  • 「11/22/63」を読んでいたら、「イット」の主人公たちが現れ、 このようなクロスオーバーって他の作品も過ごしてしまってるんじゃないかと思い、ずっと積ん読のままだった小説作法を読んでみた。 期待した答えは書かれていなかったが、これがめっぽう面白くて結局最後まで読み切ってしまったある。 冒頭のプロフィールエピソードの羅列はスティーブンキングの「すべらない話」。稀代のストーリーテラーが笑かしにかかっているわけで面白くないわけがない。 本当に声を出して爆笑してしまった。

    ここから本店の半ば how to ものを意識した小説作法が始まるのだが、 むしろ「キャリー」、「デッドゾーン」、「the Stand」のメイキングものとして楽しめる。ハウツーとしての価値はほとんどない。 いやいやそれはあなたスティーブンキングだから言えることでしょうといったことばかりだからだ。 天才とはかくいうべきものではあるが。

    しかして本作は 最終章へ向かう、それこそ「事実は小説よりも奇なり」もびっくりの展開だ。こんなにドラマチックな文章読本は過去も未来もありえないだろう。

    ナチュラルボーン小説家として 驚愕と共に改めて崇めてしまう理由であった。

  • とてもフランクに、赤裸々に、
    生い立ちから、書くことについて、
    話してくれている。

    あの、スティーヴン・キングに
    こんな歴史あり! なのか。
    と、引き込まれて読んだ。

    とにかくよく読むこと、よく書くこと。
    彼がくれるメッセージは、応援にも読める。
    深く温かい愛情に包まれて、書かれた作品。
    さぁ、君も。
    そんな背中を押す手のひらの温もりを感じる
    一冊だった。

  • ハウツー物というよりは、エッセイに近く、真似や二番煎じは通用しない。応用も難しそう。

  • vol.2 お客さんの動線の作られ方

  • キングさんの物書き指南書。
    前半はいつもの饒舌なキング調なのに、後半の「小説作法」はかなり厳しい大先生風。どうしたのかと思ったら、後半は事故の後に(直後に!)書いたらしい。
    第1稿ができたら6週間は寝かせること。第2稿で1割削ること。副詞は極力使わないこと。大事なのは情況(の動き)と会話。よく読み,よく書くこと。――がキング先生の教えです。

  • 以前読んだときは、あまりおもしろさを感じなくて途中でやめた。今回、またひっぱりだしてきて、トイレに置いて毎日少しずつ読んだ。前回とちがって、かなり面白く感じた。具体的なハウトゥとしては、「たくさん読んで、たくさん書け」、「削れ」、「副詞は最小限」、「能動態つかえ」とか。後半のふたつは日本語の場合にどれほどあてはまるのかは、まだよくわからないけど、前半は確かにいえる。キングという人は、書きたいものがマグマのように噴出してくるんだろうなあ。これを読むと、自分が「かきたいもの」というのがあまりない、あるいは、そのための回路が開いてないというのがよくわかる。翻訳が、ところどころ、「なんでこんな言葉遣いにしたんだろう」と首をひねるところがある。原文でどうひょうげんしてるのか、知りたくなった。""

  • 「優れた作品は常に、事件ではなく人物が話を締めくくる。」

    面白かったー!
    半生記と小説の書き方を、とてもユーモラスに書いている。
    何度も吹き出してしまったが、根底はとても誠実で、本当に本を読む、書くことが好きなのが伝わった。

    「ダンボは魔法の羽根で空を飛んだ。受け身や罪な副詞にすがるのは、この羽根の助けを借りたい気持からに違いないが、ここで忘れてはならないのは、魔法は生来の通力で、ダンボは羽根がなくても飛べることである。」

  • とても勉強になる。特に「余計な副詞で文章を飾るな」という教訓を、しっかり心に刻んでおきたい。

  • 図書館で。
    ハルチカを読んでいたらこの本が紹介されていたので興味を持って借りてみました。アルコール依存症の時の話はそれほどなかったような…?

    中々大変な生い立ちの持ち主だなあということと、緻密に考えて小説を作り上げているんだなあということがよくわからいました。まあどの分野でもそうなのでしょうけれどもその道で食べて行くということは大変な努力と勉強とそして根気が必要だということなんでしょうね。別に小説家になりたくて読んだわけではないですが文章は簡潔に、とか無駄を省いてわかりやすくとか中々勉強になりました。
    読んでいて悪文の例には結構クスリと笑わせていただきました。面白い…訳ではないですがこんな風に建造物のように文章というかお話というものは作られていくんだなあということが理解できて面白かったです。

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著者プロフィール

1947年メイン州生まれ。高校教師、ボイラーマンといった仕事のかたわら、執筆を続ける。74年に「キャリー」でデビューし、好評を博した。その後、『呪われた町』『デッド・ゾーン』など、次々とベストセラーを叩き出し、「モダン・ホラーの帝王」と呼ばれる。代表作に『シャイニング』『IT』『グリーン・マイル』など。「ダーク・タワー」シリーズは、これまでのキング作品の登場人物が縦断して出てきたりと、著者の集大成といえる大作である。全米図書賞特別功労賞、O・ヘンリ賞、世界幻想文学大賞、ブラム・ストーカー賞など受賞多数。

「2017年 『ダークタワー VII 暗黒の塔 下 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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