こころのウイルス

  • 英治出版
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感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784901234160

作品紹介・あらすじ

あなたの悩みは、あなた自身の「思考パターン」がつくりだしている。そんな「こころのウイルス」を撃退し、思い通りの人生を生きるための「こころ」の処方箋。

感想・レビュー・書評

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  • 本書は、無意識レベルの思考の癖を「こころのウィルス」に例えることで、NLP(神経言語プログラミング)の専門用語を一切使わずに、NLPを用いた「こころのウィルス」治療法について解説している。私はNLPを本格的に学びたいわけではなかったが、NLPをどのように問題解決に取り入れることができるのかが知りたかった。そういうNLP入門書としては、本書は妥当だったと思う。入門書のわりに511ページもあるが、それは「仕事」「恋愛」といった個別問題編が含まれているためだ。私の場合、自分に当てはまる症状に関するページは、その半分程度だった。

    「こころのウィルス」を理解する上で重要なキーワードが、Coherent(コヒーレント)とCoherence(コヒーレンス)だ。確かにドンピシャな日本語がないので、訳者はこの訳に困っていて、ある場所では「調和した」、「調和性」と訳し、別の場所では訳さずそのままカタカナを当てている。本書におけるCoherentとは、あたま(意識レベルの思考)で考えていることと、こころ(無意識レベルの思考)で思っていることが一貫している様子を指している。例えば、あたまで「やせるぞ!」と考えつつ、「運動するの嫌い」「食べたいもの我慢するの嫌い」と思っている状態は、あたまとこころがCoherentではない(一貫していない)。逆に、あたまで「やせるぞ!」と考えて、ジョギングはダメでもサイクリングは好きかも!とか、コーラの代わりに炭酸水ならいいかも!というように、運動や食事制限を楽しめるようになれば、あたまとこころはCoherentだ(一貫している)。本書は、あたまと一貫しないこころの働きを「こころのウィルス」と呼び、40の自己診断法と21の治療法を示している。

    「自己診断」も「治療法」も、実習ワークだ。最初のうちは、あたま「ワークやるぞ!」、こころ「面白そう!」とCoherentだったが、あまりにもワークが多いのでだんだん、あたま「ワークやらなきゃ」、こころ「面倒くせ~ぇ」と、Coherentでなくなっていった。「こころのウィルス」に効くワクチンはないのか?

  • 「自己啓発の出発点」
    ネガティブ思考による脳内自傷行為をやめるためのワークブック。
    心に余裕がなくて、上手くいっている感がない人にお勧めの1冊。

    この本は知識授受というより、著者が自分の脳へパーソナルトレーニングを施してくれるような構造。
    トラウマによる脳の膠着を解消するための思考法が特に多く、身に付けて反復出来れば今後の生活が幾分は楽になる気がする。僕はなった。

    LSP?について完全に無知な状態で読んだことや、分量が凄く多く1周では糧にしきれなかった。
    それでも「あ、自分でもこの現象がある」とカタルシスを感じて共感出来、心理的に安心した。

  • 図書館で借りたけど、実際書いてあるワークをやってこそ意味があると思うので、購入しようかな。

    途中で出てくる例が、文章でさらっと書いてあると
    なんだかほんとかな?と思っちゃうので、
    本としては逆効果な気が…

  • 図書館、アマゾン紙

  • NLPは興味はあるが、かなり入門書向きな本を読んで、「そりゃそうだけど、だから何?」みたいな印象をもち、技術解説的なやや上級者向けの本を買って、何がなんだか分からなくなってしまって、うまく入門できなかった。

    が、コーチングを勉強するなかで、一応、NLPはどうも必須みたいな感じなんで、分かりやすそうな本を探していた。そういうニーズにはかなりフィットしたかな。

    そうですね。たしかにコーチングのテクニックのいろいろなものが、NLPから来ているんだなー、ということが大変よくわかりました。

    実際に、すぐにも使えそうなテクニックというか、エクササイズもいろいろあって、便利そう。

    が、これを自分に対してやるかというと、?ですね。

    やっぱりこういう本のエクササイズって、一人ではしませんね、やっぱり、ワークショップとか、コーチングのクライアントにならなければ、こういうことは試してみないです。

    NLPもそのうち、セミナーを受講しなけきゃな、と思った。(今のところ、他の受けたいセミナーがいろいろあって、優先度は低いけど)

    という感想は、なんだか表層的ですけど、NLPって、なんだか、それほど深い感じがしないんですね。すべては、脳の中の「神経言語プログラム」の問題で、ちょっとそれを書き換えれば、あなたはハッピー的な素朴な唯物的な人間観なんですね。

    その辺の軽さがある意味、魅力であるとともに、やっぱりもうちょっと「深い」ものを求めたくなるね。

    そういう意味では、表面的にやっている事はかなり近いんだけど、プロセス・ワークのほうが、深い精神性を感じる分、なんとなく自分にはいいかなー、と思ったりした。

    もちろん、プロセスワークの精神性が、なんかスピリチュアル系、ニューエイジ系に行過ぎているようなとことか、それはそれで、気になるんですけど。。。。

  • 分厚い本。
    読むのに時間がかかる。
    こころのウイルスにおいて体系的に学べる。

  • じっくり読むと良い本。500ページあるから、少し気合が必要?もっと簡潔にまとめてあっても良いのにとも思った。

  • とっても分厚い本ですが、頭から先っぽまでアンコの入ったたい焼きみたいにぎっしりと内容のつまった充実の一冊。

    NLPとはどういうものか?
    事例を示して分かりやすく説明されており、それに伴った自己診断や治療法が紹介されています。
    その自己診断は40、治療法については21も紹介されており、どれも実行しやすいものでした。
    私は全て実際に試してみました。

    使えるNLPの本です。

  • 512pages

  • 偏った考え方や満ち足りた人生を送るのを阻害する思い込みなどを「こころのウィルス」と定義して、それをNLP(神経言語プログラミング)の手法で修正していきましょう、という趣旨の本。中には自分でできるエクサイズも書いてあり、実際にやりながら読み進めていくとなお良い。
    一点だけ気になったのは、こころのトレーニングを積んだ人たち4000人をニューヨークに2ヶ月ほど滞在させると犯罪発生率が減少した、という逸話。事前に警察を通して実験することを公に発表したためにバイアスがかかったのでは?と思うところがあり、元物理学者としてこの実験手法に問題があるのでは、と疑問を感じていないところでマイナス1点とした。

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