ブラジルのホモ・ル-デンス: サッカ-批評原論

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  • 月曜社
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  • Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784901477437

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  •  「最近は毎年数か月サンパウロに住んでその社会の内奥をのぞきこみ、人々の日々の喜びと畏怖の感情に触れ」てきた文化人類学者による、サッカー論。
     「ワールドカップの熱狂をナショナリズムの一語で語りつくすことはできない」と言う著者は、その現実のありようを、抽象的な国家という枠組みの外で考えてみることが必要だと言う。そこで、「評論」という、スポーツを聖別化する日本の構造の延長線上に存在する自閉的で自己陶酔的言説ではなく、サッカーというものが成立する歴史的・社会的・文化的・政治的文脈へのトータルな批評行為である「批評論」を本書で展開する。
     「サッカーという運動領域は本質的に近代スポーツの競技性をどこかで裏切っていく」という序論から、サッカーの起源、伝播、戦術、そして遊戯(ホモ・ルーデンスは「遊ぶ人」の意)論や時間論まで、ノンストップの面白さで読ませる、目からウロコの批評集。

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著者プロフィール

1955年生まれ。文化人類学者・批評家。1980年代初頭から、メキシコ、ブラジル、キューバなどで調査研究に携わる。奄美自由大学を主宰する。著書に『クレオール主義』『ヘンリー・ソロー 野生の学舎』『宮沢賢治 デクノボーの叡知』など多数。

「2021年 『ぼくの昆虫学の先生たちへ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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