- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784901510783
作品紹介・あらすじ
結晶のような「考える文章」—
思考の発生と運動を、非人称かつ詩的な言葉で刻みつけ、
天才の登場を鮮烈に告げた記念碑的作品。
哲学の巫女・池田晶子の仕事はここに始まる!
*本書は、1991年7月刊行に法藏館書店より刊行された
『事象そのものへ!』(ISBN: 4831871850)の新装版です。
刊行に際し再度の校訂をなし、著作一覧・略歴を付しました。
感想・レビュー・書評
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難しい。ただ、強いメッセージを感じ、そのリズムに引き込まれる。
書きたいことを書いたという感じで、難しく書いてあるが、内容はよく解るといった哲学に関する本。
良質な本だと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この本からは「強さ」を感じた。それはこの一言に現れているであろう。
純粋思考は行為である。他の何にもまして現実的な行為である。
自分が依って立つ常識を掘り崩し、普遍性を志向すればするほど存在に還ってしまう。存在に還ってしまっては私はなぜこの世に生を受け、死んだ後どこへ行くのかに答えを提示することができない。宗教が普遍性を志向しながら、キリスト教、仏教、イスラム教等で差異がある理由はそこにある。倫理(宗教と言い換えても問題はないだろう。)とは決意であると彼女は言う。ないを在るという決意である。私は何を信じるべきなのだろうか。 -
難解。
断片しか理解できない。
それでも真実が書いてあると思わせる力強さが言葉の節々から感じられる。
これから何度も読んで行きたい。