事象そのものへ![新装復刊]

著者 :
制作 : わたくし、つまりNobody 
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784901510783

作品紹介・あらすじ

結晶のような「考える文章」—
思考の発生と運動を、非人称かつ詩的な言葉で刻みつけ、
天才の登場を鮮烈に告げた記念碑的作品。
哲学の巫女・池田晶子の仕事はここに始まる!

*本書は、1991年7月刊行に法藏館書店より刊行された
『事象そのものへ!』(ISBN: 4831871850)の新装版です。
刊行に際し再度の校訂をなし、著作一覧・略歴を付しました。

感想・レビュー・書評

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  • 難しい。ただ、強いメッセージを感じ、そのリズムに引き込まれる。
    書きたいことを書いたという感じで、難しく書いてあるが、内容はよく解るといった哲学に関する本。
    良質な本だと思う。

  •  
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4901510789
    ── 池田 晶子《事象そのものへ! 199107‥ 法蔵館 20100202 トランスビュー[新装復刊]》
     
    http://q.hatena.ne.jp/1207747161#a818736 (20080410)
     
    (20121211)

  • この本からは「強さ」を感じた。それはこの一言に現れているであろう。
    純粋思考は行為である。他の何にもまして現実的な行為である。
    自分が依って立つ常識を掘り崩し、普遍性を志向すればするほど存在に還ってしまう。存在に還ってしまっては私はなぜこの世に生を受け、死んだ後どこへ行くのかに答えを提示することができない。宗教が普遍性を志向しながら、キリスト教、仏教、イスラム教等で差異がある理由はそこにある。倫理(宗教と言い換えても問題はないだろう。)とは決意であると彼女は言う。ないを在るという決意である。私は何を信じるべきなのだろうか。

  • 難解。
    断片しか理解できない。
    それでも真実が書いてあると思わせる力強さが言葉の節々から感じられる。
    これから何度も読んで行きたい。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科卒業。文筆家。専門用語による「哲学」ではなく、考えるとはどういうことかを日常の言葉で語る「哲学エッセイ」を確立して多くの読者を得る。とくに若い人々に、本質を考えることの切実さと面白さ、存在の謎としての生死の大切さを語り続けた。著書多数。2007年2月23日没。

「2022年 『言葉を生きる 考えるってどういうこと?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

池田晶子の作品

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