世界最終戦争 増補版

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  • 毎日ワンズ
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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784901622547

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  • 日中か協力して西欧と戦え。米、露、欧州、日本による準決勝、決勝にたとえる発想がユニーク。

  • チェック項目11箇所。石原の戦争論はそれが世に出てから今70年が経過した、その後の歴史の経過を見れば彼の予言が必ずしもすべてが的中したわけではない、彼の述べた「これから30年後に最後の決戦戦争がはじまり、その戦争は20年続いて50年以内に世界が一つになるだろう」という予言は実現しなかった。石原は東条英機と対立し敵対したため、左遷され予備役となり、昭和17年郷里の山形県鶴岡市に隠棲してからは、ライフワークである東亜連盟の活動に没頭した。サイパンが日本本土防衛の最重要地点である、と早くから着眼していたのはただ一人、石原莞爾だけだったのである。満州国の理論的指導者は石原莞爾であり、その意味において実質的な責任を負っていたのは彼であったが、連合国によって戦犯からはずされたために罪は問われなかった。武力の価値が他の手段にくらべて高いほど戦争は男性的で力強く、太く、短くなるのであります、言い換えれば陽性の戦争――これを私は決戦戦争と命名しております、ところが色々の事情によって、武力の価値がそれ以外の手段、すなわち政治的手段に対して絶対的でなくなる――比較的価値が低くなるにしたがって戦争は細く長く女性的に、すなわち陰性の戦争になるのであります。一つは敵を撃つこと――損害を与えること、もう一つは損害に対して我慢することです、この見地からすると次の決戦戦争では敵を撃つものは少数の優れた軍隊でありますが、我慢しなければならないものは全国民となるのです。戦争本来の真面目は武力をもって敵を徹底的に圧倒してその意志を屈伏せしむる決戦戦争にある、決戦戦争にあっては武力第一で外交内政等は第二義的価値を有するにすぎないけれども、持久戦争に於ては武力の絶対的位置を低下するに従い外交、内政はその価値を高める。持久戦争は両交戦国の戦争力ほとんど相平均しているところから生ずるものであり、その戦力甚だしく堅隔ある両国の間には勿論容易に決戦戦争となるのは当然である。戦争の終結という事は国家対立の解消、すなわち世界統一を意味している、最終戦争は世界統一の序曲に他ならない。第二は教育制度の根本革新である、日本の明治以降の急発展は教育の振興にあったが今日の社会不安、社会固定の最も有力な原因は自由主義教育のためである。

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