ペルセポリスII マルジ、故郷に帰る

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制作 : 園田 恵子 
  • バジリコ (2005年6月13日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784901784665

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ペルセポリスII マルジ、故郷に帰るの感想・レビュー・書評

  • 1巻目もよかったけど、これをよくぞ描き上げたものだと感心。

    複雑な事情を抱えたとはいえ、思春期の子どもがたった1人外国で生きていく孤独感。よくわかるなぁ・・・自分もマルジと同じような年頃に交換留学でたった10か月だけ滞在したアメリカで温かく受け入れてはもらったけれど、しょせん異邦人だったし、韓国人の子からあからさまに日本人とは親友にはなれない、とかいわれちゃったり、嫌でも民族を意識させられた。同じアメリカ人でも、あちらはドイツ系、イタリア系、中国系、アイリッシュとまぁ民族意識がそれぞれにあった。不思議と民族間で見えない線が張られてるんだよねぇ。日本にいるとそういうのは絶対わからない。ビジネスでたまに会うだけでもわかんないかも。毎日顔を合わせてるからこそわかるライン。留学生の中には、マルジのように本国にはいられなくて、やむなく渡米してきたって子もたくさんいたし。
    アメリカになじめなくて、本国に帰りたいけど移民してきちゃったから帰れないって子もいたなぁ・・・

    (この本の内容とは全然関係ないけど。)

    マルジの両親のように、国にいては言論に自由もなく、行動も制限され、政府には懐疑的、子どもには広い視野をもっておいてほしいと海外へ送り出す、せめて子どもだけでも…の気持ち。
    読みながら、留学先で知り合ったその子たちのことを思い出した。

    タイトル通りマルジは故郷に戻る。戻りたいと思った気持ちはすごくよくわかったよ。

    私は、思春期の少女の成長物語としてこれを読んだけども
    もちろん、イランの抱える複雑な民族事情を垣間見られる興味深いお話でもあります。読めば読むほど発見がありそう。

  • 大人になっちゃったのね・・・

  • 戦火を逃れ、宗教の戒律から解き放たれ、新天地ヨーロッパへーー。しかし、夢見た自由の地では、移民への差別と偏見、孤独が心を苛み、麻薬が身体を蝕む。
    マルジの体験に共感することで、祖国へは帰れず、異国での暮らしは厳しい難民の人たちの気持ちがわかるような気がします。これは物語ではなく、今現在も世界のどこかである悲しい現実です。

  • 抑圧から逃れてやること、…他にいろいろありそうなのにと思いながら読んだ。でも、大学生くらいだと尖っていて、こんなものかもしれない。

  • <閲覧スタッフより>
    イスラム革命、イ・イ戦争と戦後復興。少女マルジの目に映ったイランの実情と人々・女性たちの暮らし・思いとは。激動の時代を過ごしたマルジの回想記です。続篇はイランを離れたマルジの思春期。モノクロームの飄々としたタッチが魅力的な作品です。

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    所在記号:726.1||サト||2
    資料番号:10225375
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  • しっかり読まないと、ついていけない。

  • マルジがいよいよ一人でウィーンへ。初めての寮生活、アナーキストたちとの交遊、恋…。そして故郷に帰ってきて見たものは。マルジは上流社会のイラン人。普通のイラン人の生活とはかけ離れていますので注意。

  • 自由であることは闘い続けること…自分のぬるま湯さが申し訳なくなる。でも一番印象深かったのは主人公が家で引きこもってた時に見てたコンテンツがおしんだったこと。おしん、恐るべし

  • 何もかも、自分とは違う世界すぎて、起こった事実はファンタジーとしか捉えられないのだけど、マルジの感情は全て共感できる、1人の人間の感情だった。またも泣いてしまった。

  • ペルセポリスI,II。二冊ともおもしろかった。おもしろかったけど、背景の把握が難しくて、漫画の割りに読むのに時間がかかった。

    コロラドのパンク友達から、インドネシアでパンクな格好をしていた少年たちが、何の罪も犯していないのに”再教育”のために逮捕され、モヒカンを切られ、歯ブラシなどの提供を受けた、というニュースをきいて(記事はこちら:http://www.thejakartaglobe.com/home/aceh-punks-arrested-for-re-education/484549)、驚愕して一人で騒いでいたら、マイケルが渡してくれた本。

    1979年に起こったイラン革命後の筆者の半生を描いた漫画で、少女時代から結婚してフランスに移住するまでの過程を、周りの圧制や虐殺、戦争といった厳しい状況を説明しながら書いている。正直な表現が多くて、すごく心に響いた。マイケルが渡してくれたのは、主人公がオーストリアにイランから逃れたとき、彼女がパンクになったから。マイケルはコロラドでパンクな人たちとつるんでいた私をそこに重ねたようだった。(全く境遇は違うけど)

    そのストーリーも面白かったけど、私は主人公が両親と別れてオーストリアに発つシーンがあまりにも悲しく切なくて、号泣してしまった。軽いタッチで描いてあるけど、最初から最後まですごく重いことを淡々と表現してある。笑いも、Cuteな感じも忘れず、最後まで夢中で読んだ。

    「何があっても自分に公正明大でいなさい」という主人公の祖母の言葉がとても素敵だった。今はフランスに在住だという筆者。他の作品も読んでみたいと思う。そして映画化もされているので、映画も早速見よう♪

  • イランのマルジャン・サトラピの半生をマンガで綴る。大人向け。

  • 自由な国での自由奔放さが災いをして、かなりの不良娘になってしまった。

  • うちに前からあってずっと読んでなかったのをやっと読了。
    難しい。感情的に承服できない。

    結局、一般人は国家の前には無力だ。
    それにしても、女性の髪の毛に欲情するから見せるな。走ったらお尻の動きに欲情するから走るなってくだりにはびっくりした。

  • シーア派の中の女性の環境がリアルに感じられる。
    イランとイラクの関係や、イラクとクウェートの関係がイラン国内でどう見られていたかの話が興味深かった。
    理解ある親、というか、本当に子供を導いて選ばせ自立させ巣立たせる。
    親子の関係性は溜め息が出るほどすごい。

  • ガソリンの値上げがこの月曜にあった。これでうち打ち止めにはなりそうにない、さらに上がるだろう。それはペルシャ湾の機器から来ている。アメリカはイランが悪いのだと言う。しかし、私たちはイランのことをほとんど知らないで今まで来た。情報はほとんど入らない。そういう中で、このマンガは新鮮だった。

    二巻目は、1984年から1994年まで15歳から25歳迄のマルジの疾風怒濤の青春時代が描かれる。

    ウィーンでの4年間、恋とマリファナ、自由と責任、そして身体の成長と精神の成長とのバランスと取り方に失敗して(しかし、日本の若者よりも十分大人ではあるが)、マルジはイランに帰る。イランはイラクとの停戦直後だった。

    両親は相変わらず進歩的思想の持ち主だか、社会はヨーロッパと比べれば非常に抑圧的ではある。しかし、彼らは強かに自由を愉しむ術を持っていた。

    1991年、湾岸戦争が起きる。彼らの意見は西洋、特に日米間のそれとは、少し「視点」が違う。私は大いに傾聴に値すると思う。彼ら親子の会話を聴いてみよう。

    (西洋のスーパーが買い占めに走っている報道を見て父娘は笑う)

    父「いかれてるよ。戦争は6000キロも遠くで起きているのに怖がるなんて。あんまりお気楽に暮らしているから、何にでも不安になるのさ」

    母「何を笑っているの」

    マルジ「テレビの、湾岸戦争に怯えるヨーロッパ人を見て、あの人たちはよっぽど悩みがないんだろうって言ってたの」

    母「いつからイランのメディアを信用するようになったの?反西洋の宣伝工作がその目的なのよ」

    マルジ「気にすることはないわよ、ママ。西洋のメディアもイランを攻撃しているもの。そうして私たちは、原理主義者でテロリストだっていう悪評が生まれるんだから」

    母「それはそうかも。こっちの狂信とあっちの軽蔑と、どっちもどっちね」

    母「個人的にはサダムが嫌いだし、クウェート人にも何の親近感もわかない。でも、自分たちを「解放者」と呼ぶ連合軍の厚顔無恥さも同じくらい嫌いだわ。連中がいるのは、石油のためなんだもの」

    父「その通りだ。アフガニスタンをみてみろ!10年間戦争をして、90万の死者を出したのに、いまだ、混乱状態だ」

    父「誰も指一本動かそうとしない。アフガニスタンが貧しい国たからだ」

    父「最低なのは、クウェートへの介入が人権の名のもとになされていることだ!どの権利だ?どの人間だ?」

    もちろんイランでこの様な人たちは、少数派だった。しかし、歴史は彼らの分析が正しかったことを示している。

    もちろんイランがテロリストかどうかはともかく、原理主義的な思考をしがちだということは忘れ無い。しかし、それ以上に私たちとしては、西洋のハイエナ的な思考を忘れてはならない。

    特に現代の様な新たな石油危機が起きている様な時に、当たり前のことだけど、イラン国内に宗教はちがうが、合理的思考が出来る「庶民」がいることを忘れてはならない。

  • 故郷を逃れオーストリアに一人留学するマルジ。
    全くの異文化に、親や友人から離れて(しかも彼らを戦地に残して)一人で暮らしていく寂しさはどれほどのものだったのだろう。
    ・・・とは思うんだけど、ドラッグ漬けになったり、意見の合わない人を強くののしるところがちょっと残念だったなあと思います。
    現実の話だし、美化してないことを評価するべきなのかもしれないけれど。

  • 少女が飛び込んだ“自由”な世界である西での生活。
    そこでは異邦人での暮らしが待っていた。

    軽い例えになってしまうかもしれないが、西原理恵子の「上京ものがたり」のようだった。十代の多感で生意気な少女の自分探しは、西では終わらず敗北感いっぱいで故国に舞い戻る。
    そこで迎えた家族はあくまで優しくそして厳しい。失いかけたアイデンティティは、政治や宗教などの特別な背景があるにしろ、若い時代に誰もが経験する青春鬱。世界共通の病気だ。

    ニュースや、男性が伝える(女性が彼の地からレポートすること自体が難しいだろうから)情報から少しも読みとれない女性たちの瑞々しい言動。ヴェールの中で彼らは心をときめかせ、悩み、笑う。そして普通に喫煙も飲酒もし、芸術を愛するのだ。

    そして二度目の出発、彼女は今度こそ自分の意思で旅立つ。自由の代償をはっきりと認識しながら。
    これは人生の旅物語。そしてその後の、今の彼女の旅が知りたい。

  • 図書館にて
    7/3読了

  • とにかく良かった。漫画が好きじゃない私が、唯一買いたいと思った漫画。
    ドラッグをしてもタバコをしても確固たる精神を持っている人間はぶれずに生きていけることを学んだ。
    その精神を養った家庭環境のすばらしさに感銘をうけた。
    リベラルな思想はやはり必要。

  • イランで生まれた少女マルジの人生の話。
    歴史、宗教、戦争・・・そんな中でも少女は恋をして、悩んだり、薬に逃げたり、傷ついたり、家族が恋しくなったりして大人になっていく。。。
    彼女の人生が抱えているものの重さに圧倒されながらも、女の子なら誰もが経験したことのあるいろんな気持ちに共感できて、辛い時には励まされる一冊。

  • 表紙が素敵なので2巻も置かせてくださいな。

    こちらはすこし大人になるマルジのお話。

    どこに住んでいても、どんな環境でも、
    女の子は同じような事で悩むんですなあ。

    すこしヘヴィなマルジの青春!

  • 戦争が身近でも遊んだり、タフすぎる。
    想像つかない!

  • いろんな人に読んでもらって どんな風に感じたのか聞いてみたい

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ペルセポリスII マルジ、故郷に帰るの作品紹介

ひとり国を離れ、恋もした-クスリもやった-そして失望した。戦火を逃れた異国での孤独…傷心の帰国…結婚やがて離婚。ハーベイ賞、アレックス賞などを受賞した話題作の続編。

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