獺祭 天翔ける日の本の酒

著者 :
  • 西日本出版社
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本棚登録 : 121
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784901908917

作品紹介・あらすじ

現職首相がアメリカの大統領に贈ったことは記憶に新しい、現在日本で最も脚光を浴びている日本酒のひとつ「獺祭」。
今でこそいろいろなメディアで取り上げられる獺祭ですが、20年前獺祭がまだ知る人ぞ知る存在だったときから、その名をあちこちの雑誌で書き、素晴らしさを語り続けた勝谷誠彦が、獺祭、そして桜井博志の酒造りに対する考え方の真実を書き下ろしています。

感想・レビュー・書評

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  • 日本酒呑みたい

    ってな事で、勝谷誠彦の『獺祭 天翔ける日の本の酒』

    獺祭の桜井会長が旭富士を造ってる時代からの付き合いの有る勝谷誠彦が獺祭愛と桜井会長の奮闘記を語る伝書

    潰れそうな蔵を世界に羽ばたく蔵へと再生した桜井会長は凄いね♪

    工業製品とか何だかんだと言う人居るけど造りの全行程を実際に見て言ってるのかな?

    その他の酒米問題とか何やかんやw
    ちゃんと美味しい日本酒造ってると思うけどなぁ。

    わしは獺祭美味いと思うし、好きな日本酒です

    只、やっぱりちょっと高いので自分から進んでは頼みませんがw


    これ読むと獺祭呑みたくなるね

    2018年20冊目

  • 勝谷誠彦さん、逝去
    コラムニスト、写真家として活躍され、
    何より酒を愛していた勝谷さんのご冥福をお祈りします。

  • 獺祭の成功の理由と歴史
    桜井博志が1984年に父の急逝で旭酒造を継いだが当時は前時代的な杜氏・蔵人制度や問屋の酒販などがはびこっていた。獺祭とその他の地酒が変えたことは
    ・蔵元が酒造りに参加し、時には杜氏を兼ねることも増えた
    ・桜井は違うが一般的に農大醸造学科卒の世襲蔵元兼杜氏が多い
    ・勘に頼っていた部分のデータの精密化が行われた
    ・合理的な範囲で機械化が行われた
    ・東京の酒屋への直販やネットでの直販が増えた
    ・酒米に関しても直販や直接の交渉が出来るようになった
    特に獺祭に関しては
    ・桜井が杜氏となり蔵人のかわりに旭酒造の正社員が酒造りをする
    ・大吟醸にこだわるおかげで設備に無駄がない
    ・積極的に設備投資をし生産能力を上げている
    ・品質を安定させる為全てに火入れをする
    ・直販店で消費者の動向を常に確認する
    ・海外でも日本の味をそのまま飲んでもらうための販路拡大を目指す
    ・冷却設備により通年で酒造りが出来、経験の蓄積も早い
    ・データの重要性を認識しマニュアルを作り改良していく
    ・人間の方が上手く出来る洗米などは絶対に機械化せず手間をかける

    日本酒業界の歴史としても、物語としても読みやすく面白かった

  • 山口県の山奥の小さな酒蔵の戦いを描いたドキュメンタリー
    …ということで読み始めたのだけど、この文章、めちゃ読みにくい!

    著者の勝谷さんの自慢とか政治の話と個人の思いとかかが入り混じっててホントうんざり。

    獺祭も好きだし、旭酒造の桜井さんの風雲児としての活躍にも感銘を受けてたのでこの本を読もうと思ったですが…。
    純粋に旭酒造の桜井博志さんの日本酒造りと日本酒革命を読みたかった私には合わない本でした。

  • 著者、帯を書いてくれている安倍さん、日本酒という素材から、なんだか右っぽい本として認識されてしまいそうだけど、それで毛嫌いして読まないというのは勿体ない。読後、ここに描かれている蔵元にはむしろリベラルな印象を持った。今、日本に欠けがちな建設的なリベラルのありようがここに描かれている。閉塞を打破して生き残った蔵元の紆余曲折の革新史には学ぶべきところ、見るべきところが沢山あるように思う。

  • 時の流れとともに変化しながら家業を継ぐ難しさ。波に乗るか呑まれるか。今を生き、本気で取り組めば、後につながる。立ち止まれば、別の動きに頼らざるを得ない。とにかく前へ(^o^)

  • 獺祭という日本酒がいかにしてほとんどお酒を呑まない私の手にまで来るようになったのかを知りたくて読んだ本。
    すごく美味しかったので。

    面白かった。
    そもそも、漢字が読めなかったところから始まって、カワウソってこんな漢字なのかとか、ここまでストーリーのいいお酒だったのかと。
    日本酒に関する薀蓄が少し増えながら読んでて痛快な楽しい日本酒復興の話だった。

  • [2016.12]大好きな日本酒の一つ「獺祭」
    ただ、これほどに苦難の末に出来上がった酒だとは知らなかった。
    問屋と縁を切ったこと、杜氏や蔵人がいなくなったこと、酒米の山田錦が足りないことなど、その一つ一つの壁を壊していく。
    前例にとらわれない姿勢が今の、そしてこれからの獺祭を作っていくのだろう。
    獺祭の焼酎も飲んでみたい。

  • 獺祭が飲みたくなった(笑)
    ここまでの改革を起こした蔵元に尊敬。恐らくどんな業種でも上手くいったであろう優秀なビジネスパーソンだと思います。そんな蔵元が「日本酒」というビジネスを選択(せざるを得なかったが…)し、日本酒の存在を再び蘇らせたということに、日本人として何とも言えない嬉しさを感じます。

    農協要らない。問屋要らない。
    中抜き、中間搾取。ろくなもんじゃないね。

  • 201503読了
    山口の日本酒「獺祭」のノンフィクション。●そのときそのときのトラブルを打開しようとした結果、杜氏に頼らない酒造りだとか、卸問屋を経由せず直に店とつながるとか、変化を恐れずに突き進むことになった。「いままでこうだったから」と踏襲されてきたしきたりを覆してあの獺祭が生み出されていたという歴史を知れて良かった!●海外進出、うまくいくといいですね。現地の好みにすり寄らず、そのまんま日本の味で勝負する心意気は素敵だが、どれくらい受け入れられるのかは未知数・・・。

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著者プロフィール

コラムニスト。写真家。1960年兵庫県生まれ。
「SPA!」の巻頭コラムをはじめ、雑誌に多数連載を持ち、TV番組にも出演。
2013年10月よりサンテレビ「カツヤマサヒコSHOW」でメイン司会を務める。
対談「怒れるおっさん会議 in ひみつ基地」(西日本出版社)、「日本人の『正義』の話をしよう」(アスコム)のほか、「ディアスポラ」(文藝春秋)「平壌で朝食を。」(光文社)などの小説、評論「バカが隣りに住んでいる」(扶桑社)など、著書多数。
365日毎朝10時までに400字詰め原稿用紙で12枚以上を送る有料配信メール「勝谷誠彦の××な日々。」は多くの熱狂的読者を持つ。

「2015年 『カツヤマサヒコSHOW 酔談3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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