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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
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長女は庭にしゃがみこんで野菜の皮をむいている。庭には陽光が降りそそぎ、鳥の声が響き、穏やかな風が木々を揺らして、淡い影がゆらゆら動く。ボウルに投げこまれる野菜の色の鮮やかさに息を呑む。-「天と地の間の別世界」
― 137ページ -
天池でもそうだったけれど、高い場所にある湖というのは、世俗的なものいっさいを受けつけないような、あるいはすべてをそのまま受け入れて飲みこんでしまうような、凛とした静けさがある。-「天と地の間の別世界」
― 134ページ -
サリム湖はあまりにも広大なために、何だか周囲の物音を全て吸い込んでしまっているような感じがする。空と、水と、私だけ、静寂のなかに残されたみたいな気分。さみしいような、いつまでもそこに佇んでいたいような、どこか幻想的な光景である。-「天と地の間の別世界」
― 134ページ
みんなの感想・レビュー・書評
4度ぐらい借りてやっと読み終えた。
殆どが旅について書かれていて、興味深い。
ニュージーランドとウイグルはそそられなくて、すっとばして最後に読んだけど、とても面白かった。
ウイグルに行ってみたいとさえ思った。
巻頭のエッセイと、角田さんが自著の立ち読みをしている男性を気にする話が面白かった。あとはいつも通りの旅のエッセイなど。
ほとんどが旅の話。表題にもなっている、曜日ごとの神さまの像が気になった。マザーグースにも生まれた曜日のうたがある。べそをかくのは、すいようびのこども。
これを読んで角田さんがより好きになりました。
あたしの好きな作家さんの中でも1番新刊ペースの早い角田さん。エッセィも素敵です
主に旅にまつわるエッセイや紀行文を集めた随筆集。心に響いたエッセイはたくさんあるけれど、なんといっても、序文の役割を果たす「書くこと、旅すること」がすばらしい。
書くことと、旅をすることが、密接につながっていた頃。「どこかを旅すれば小説が書ける」という思い込み。スランプ。立ち位置や確度、視力を変えて「書くこと」に挑戦し、得た「脱却」。マラリア込みのタイ旅行から、"今"に繋げる展開が見事で、読みながら胸が熱くなった。
角田さんの作品の中で、何度も扱われる母との関係や、本書のタイトルともなった「水曜日の神さま」の秘密ものぞき見ることができて、ファンには必読のエッセイ集。何度も読み返したいと思う。
昨日じゅんく堂書店で買った。一日で読めちゃいました。 生み出される小説が生まれるまでの日々に作家が見て、感じて、体験してきたことをエッセイは知ることができ、小説がまた面白くなる。 日々の生活と生み出されるものは別物ではない。 角田光代は旅が大好きで、今まで30か国近くを旅している。 書くことが苦しくなると、旅に出て、旅に出れば、書けると信じて旅に出た。いつしか、旅に出ても書けな... 続きを読む »
主にタイとニュージーランドとモロッコとモンゴルと
オリエンタルエクスプレスについての旅行記。
角田氏は基本的に高級ホテルに泊まれるならそのお金で
安宿でいいから一日でも長くその国にいたい、ようで
貧乏旅行がほとんど。
貧乏ったらしいのは好きではないので(高級すぎるのもダメだけど)
オリエンタルエクスプレス編が好き。
東京で無一文でサイン会へ行くくだりはあるある← と面白い。
角田さんの小説には心かき乱されることが多いのですが^_^; エッセイには違うモードで書き込みされるようで、別の人の文章を読む思いで穏やかに読み進むことができました。前半の旅エッセイもよかったけど、ご両親の話や、身近な町で拾った風景などの話が面白かった。角田さんのお父さんのことに絡めて、友だちの男性のことを子どもっぽい男の子は、子どもっぽいままで父親になり、子どもが成長してもこどもっぽい親のまま年老... 続きを読む »
初角田エッセイ。なんだろ、この心の満ち足り感は。若い頃の東南アジア中心の貧乏旅エッセイがメインだけど、最後から二つ目の『母の残したかたちなきもの』がすごくいい。家族に恵まれなかったと書きながらも家族への愛があふれている。しみじみとくる。雨の午後にゆっくりと読みたくなる本。
大好きな立体アーティスト、勝本みつる氏の装丁に、思わず手にとったことがはじまり。
内容はエッセイなんだけど、著者の感じること、感覚にすごく共感がもてて
あ、すごい これまさに今悩んでることだって思って
なんか、大事にしたい本に出会えた感じ。
表紙デザインは大好きなアーティストさんの作品だし
内容は不思議にステキだし
手に持ってるだけでわくわくする。
一気に読んでしまうのがあまりにももったいなくて、少しずつ少しずつ、ふと気づいた時にページをめくる本。
出会えてよかった。大切にしていきたい本。
角田さんのエッセイは読みやすい。なかでもこの作品は特に読みやすい。2ページから5ページのボリュームなので、気楽に読める。旅の断片、日常の断片、人生の記憶断片がつまってます。
いつもより、かたい感じのエッセイ集。
新聞やなんかに掲載されたものが多いから?
旅と執筆に関するエッセイはおもしろかった。
(小)旅へ向けて、わくわく気分を盛り上げるため手に取った。うん、おもしろかった。
そそ、角田さんが好きだという開高健さんの本、読んでみよう。
2010.2 旅にまつわるエッセイをまとめたもの。 著者の初期の作品は主人公が必ずアジアに旅に出るエピソードがあった。 全部同じイメージになって、先入観かもしれないけれど。 またか、って思って、その作品が全てよくないように感じていた。 気になるけどどこか今ひとつというイメージ。 旅のエピソードが出てこなくなって、閉塞的だったり、日々の細かな心情を描きだすようになってからの著者の作品... 続きを読む »
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「旅をすれば小説が書ける」と信じて10年。ところがある日、小説が書けなくなった。さあ、どうする?!書くこと、旅すること。
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三つのパートに分かれている。最初のパートでは主に、旅する心象のようなものが綴られ、第二のパートでは、旅先の風景や現象がより具体的に描かれている。最後のパートには、実際に出向く旅以外の心の旅のようなものも綴られている。
自分自身、旅行にさほど興味がないということもあり、「Ⅰ」よりは「Ⅱ」、「Ⅱ」よりは「Ⅲ」を面白く読んだ。ただ、やはりエッセイよりも小説の方が好きだと、改めて思った。
必要なものはほんの少し
男の子は、実生活にまるきり無縁な知識の宝庫だ。知識は言い換えれば美学であり、こだわりである。
男の子の馬鹿馬鹿しいこだわりがガラスだ。その男の子のことが好きなあいだは、ガラス板は真綿でくるんで大切に保管しなければならない。
ガラス板なんか、役に立たないばかりか邪魔くさいだけじゃん、なんて思っても決して顔に出さずにね。

冒頭の旅先でマラリアにかかったエッセイを読み始めて、しばし。
「あ、これ前に読んだことがあるやつだー」と気がつく。なんだかタイトルはすっぽり抜けていて、ただこんなバックパック旅行を20代の女性がやっ...





