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- Amazon.co.jp ・本 (492ページ)
- / ISBN・EAN: 9784901998987
作品紹介・あらすじ
徹底した批評意識と「小説」の概念をも破砕するユーモアが生み出す、比類なき幻想空間-戦後日本文学の鬼才が、20世紀を総括する代表作『壁の中』を乗り越えるべく遺した、最後の未完長篇1000枚を初書籍化。
感想・レビュー・書評
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ふむ
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文学
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読了まで2週間もかかってしまた。苦戦である。この分厚い本の殆どの内容が仮想妄想文学談義、谷崎の「鍵」から始まり他作家他作品へと繋がり脱線したかと思えばまた戻り、、、いやはやこれはもう小説を超えた小説だと腹を括り読み続けたあげくは尻切れ蜻蛉の〈未完〉。ではなぜ途中放り出さなかったと問われれば、文体がもうどうしようもなく後藤明生テイストだからと答えよう。この魅力は断固として捨て難し。何はともあれ、あるひとつの文学の捉え方を提示されたと思う。実践はなかなか難しいだろうけど、頭の片隅にちょいと置いておこう。
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