この人を見よ

著者 :
  • 幻戯書房
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (492ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784901998987

作品紹介・あらすじ

徹底した批評意識と「小説」の概念をも破砕するユーモアが生み出す、比類なき幻想空間-戦後日本文学の鬼才が、20世紀を総括する代表作『壁の中』を乗り越えるべく遺した、最後の未完長篇1000枚を初書籍化。

感想・レビュー・書評

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  • 文学

  • 読了まで2週間もかかってしまた。苦戦である。この分厚い本の殆どの内容が仮想妄想文学談義、谷崎の「鍵」から始まり他作家他作品へと繋がり脱線したかと思えばまた戻り、、、いやはやこれはもう小説を超えた小説だと腹を括り読み続けたあげくは尻切れ蜻蛉の〈未完〉。ではなぜ途中放り出さなかったと問われれば、文体がもうどうしようもなく後藤明生テイストだからと答えよう。この魅力は断固として捨て難し。何はともあれ、あるひとつの文学の捉え方を提示されたと思う。実践はなかなか難しいだろうけど、頭の片隅にちょいと置いておこう。

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著者プロフィール

●後藤明生(ゴトウ・メイセイ)1932年4月4日、朝鮮咸鏡南道永興郡永興邑生まれ。敗戦後、旧制福岡県立朝倉中学校に転入。早稲田大学第二文学部露文学科卒。博報堂を経て平凡出版(現マガジンハウス)に勤務。67年、「人間の病気」で芥川賞候補。翌年、専業作家に。「内向の世代」と呼ばれる作家として注目を集め、代表作に73年発表の『挾み撃ち』が高く評価される。77年に『夢かたり』で平林たい子文学賞、81年に『吉野大夫』で谷崎潤一郎賞、90年に『首塚の上のアドバルーン』で芸術選奨文部大臣賞を受賞。89年、近畿大学文芸学部の設立にあたり教授に就任。93年より同学部長。99年8月2日、逝去。

「2020年 『四十歳のオブローモフ【イラストレイテッド版】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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