きみに読む物語

  • アーティストハウスパブリッシャーズ
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本棚登録 : 1119
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784902088588

作品紹介・あらすじ

わたしは、ありふれた男だ。でも、わたしには全身全霊をかたむけて愛する女性がいる。いつでも、それだけで十分だった。10代の夏にアリーと恋に落ちたときから、彼女と離れて暮らしていた辛い日々も、その後の長く幸福な結婚生活の間も、いつでも彼女だけを愛しつづけてきた。その気持ちは、彼女が病気になって記憶を失ってしまった今でも変わることはない。だから、二人の愛をアリーが思いだすまで、毎日わたしは、その軌跡を綴ったノートを彼女に読みきかせる…永遠に一人の女性を愛する男性の姿を、詩的な筆致で綴った究極の純愛小説。

感想・レビュー・書評

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  • 恋愛小説をあまり手にとることはないけれど、有名どころはこれかな?なんて軽い気持ちで手にとったらそれは、それは、素敵な本だった。
    読み途中に何度本と目を閉じこの素晴しい情景を目に浮かべたことか。
    途中とてもハラハラして自分が苦しくなってきて
    読むのが辛くなる箇所がいくつもあった。
    しかしそれを踏まえてもとても優しく読み応えのある一冊だった。途中で涙することは、なかったけれどどうしてか終盤の看護師のシーンで涙が溢れてきた。今度映画もみて自分の想像と、映像化したもののすり合わせもすごく楽しみになった

    アリー→ロン
    「お父さまと比較され続けた。自分自身になる暇がなかった。そういう人生は、心のどこかにうつろな穴をあける。そのからっぽな部分を魔法のように埋めてくれる人を、あなたは探している。でもそれを人に求めてもだめ。あなた自身にしかできないことだから。」

    若者は性急でがまんがきかず、つねに沈黙を破らずにはいられない。あれは浪費だ。なぜなら沈黙は純粋だからだ。沈黙は神聖だ。なぜ人同士を引きつけるかというと、心やすまる関係を結んでいる者だけが、何も言わずにすわっていられるから。これは大いなる逆説だ。

  • サスペンスものばかりを読んでいたので
    久々の恋愛小説に心が洗われました。

    ここまで人を愛することができれば
    本当に幸せなんだろうなあ・・・

    世の中、お金や地位よりも
    きっともっと他に大切なものがあると
    思わせてくれる、そんな物語です。

  • ある介護ホームで老人は毎日毎日同じ物語を最愛の女性に読み聞かせ続ける…それは二人の愛の物語だった。

    読み進めて行くうちにこれは美しい愛の物語だと思った。
    切なく苦しいシーンでも誰も悪く描かず、
    全てが愛に溢れている。

    しかし物語は美しいままでは終わらない。
    若い二人も年をとり年齢は彼らの体を蝕んでいく。
    時にそれは残酷すぎるほどに二人の愛の記憶まで奪う。

    それでも物語を聞かせ続け、
    医者が不可能といった奇跡を起こすけれど、
    いつも絶望と隣り合わせ。

    記憶を奪われても絶望を繰り返しても
    二人の物語は続いていく、彼が愛を読み続ける限り。

    わたしはこの物語に恐怖を感じた。
    それは実話をもとにしたこの物語は、
    美しいままで終わってくれないからだ。
    いつかわたしにも必ずくる現実を
    いつもとは違う形で目の前に突きつけられた気がして眠れなかった。

  • 切なく、いとおしい

  • ふたりだったら、どんなときでも楽しい。愛する人が一緒に過ごした日々を、昨日を、私のすべてを忘れてしまっても、そんな風に感じられるだろうか。もう戻れない一秒前の過去を儚く思って泣いた。そして世界で一番美しい言葉を、世界で一番大切な人へ、ちゃんと伝えなければならないと思った。何度でも読み聞かせる。何度でも触れてみる。ふたりが、生きているいとおしさを感じられるまで。

  • 私の中で最高の恋愛物語 映画から入りましたが、原作を読みたくなって読んでみたらこれまた最高! なかなかこのパターンで原作と映画両方納得いくものが無かったが良かった。こんな一生幸せすぎる。

  • 帯の言葉。

     あなたは、ひとりの人をここまで愛することができますか?

       わたしはありふれた男だ。
       でも、全身全霊を傾けて愛する女性がいる。
       いつでも、それだけで十分だった。      

    全米450万部のベストセラー「奇跡の純愛小説」


    そんな言葉に興味を持たされ、手にして読んだ本だった。
    魂が揺さぶられた。
    生きていて、何をすべきなのか、
    自分自身、問い直す本にもなった。

  • 小野さんからのおススメの一冊!
    男と女、愛の物語。

  • 大好きな本

  • 超純愛。
    まごうことなき純愛。

    白人のおじいちゃんってこういうの似合うなー、と思ったけど
    日本人のおじいちゃんがしていても
    それはそれで可愛くて素敵だろうな。

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著者プロフィール

ネブラスカ州オマハ生まれ。大学を卒業後、さまざまな職業を経験。1996年に『きみに読む物語』を発表すると、全米で600万部を超す大ベストセラーとなり、一躍人気作家の仲間入りを果たす。その後も『メッセージ・イン・ア・ボトル』『親愛なるきみへ』など、すべての作品が全米ベストセラーの上位にランクイン、累計5000万部のセールスを記録している。

「2013年 『セイフ ヘイヴン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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