教師になるということ

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  • ひまわり社
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  • Amazon.co.jp ・本 (183ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784902232417

感想・レビュー・書評

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  • 教師に必要な力とは?
    ①管理の力
    ②指導の力
    ③人格の力

    明日の教室に参加させて頂いて、著者のことを知り、購入させて頂きました。

    いろいろな例え話があり、興味深かった。

    腑に落ちたことばとして、
    私が、すきなのは、子供ではなく、こどもを大人に育てるのが、好きなのだ。

  • 教師とは?
    に興味があって読んでみた。

    学生時代はそんなに先生と話す機会がなくて、
    正直先生が何を考えているのかわからなかった。
    授業で各教科の知識は教えてくれたけど

    今になって、先生はなんで教師になりたいと思ったのか。私達にどんな人になってほしかったのか。
    教育者としてのビジョンみないなものを大人になった今、知りたくなった。現在途中。また読了後、追記予定。

  • 読みやすさ抜群。教育とは?を考え直すのには良書。また、生徒に応じて学習教具を作るということの具体例を教えてくれる本。その他には真新しい内容はないが、どれも再考すべき重要なエッセンスであると思う。

    人格の力は管理の力、指導の力の後で身につくようなのでほっとしている。教師の仕事をして教師になるんだと即戦力を身につけようと焦る自分を安心させてくれる本。人格の身につけ方の一つに読書をあげているのも嬉しい。

  • 教師になって1年目、池田先生の言葉の重みが以前と全く違って響く。
    また年月が経ってから読んでみたい。

  • 教師を目指している人は読むと良い

  • 人格の力をつけたい。
    若くても人格のある人はいる。


    できないをできるにするには、教材研究と先生自身のひらめきが必要で、なかなか難しい。この本を読むと、先生って休む暇なくてめんどくさそうって思ってしまう。
    でもそれを上回るととーっても、いい瞬間があると池田さんは言う。
    もちろんそれには努力してる先生にしか得られないものだけども。

    努力していきたい。

  • 簡単に読めそうだなと思って手に取った本。高校生にもわかるように・・・というコンセプトだけあって、すぐに読める感じでした。「教師」という職業の原点に戻りたいときに読みなくなる本です。
    教師という職業について、20年間中学校の国語の教員として勤めた著者だからこそ言える、重みのある言葉がたくさんありました。参考文献も多く紹介されていたので、是非読んでみようと思います。

  • 国語を専門としている著者の「授業をつくるとは」どういうことかが参考になった。

    林竹二の「分からないことがあったら、子どもに聞けば良い」という言葉。

    これを視点にして、子ども分析を行っている。そして、得られた子どもの状態についての情報を基に、仮説を立て、子どもの問題を解決すべく実践している。

    面白いのは、子ども分析と仮説の部分。

    著者は、漢字の苦手な子は、漢字が分からないのが辛いのではなく、周りの仲間は分かっているのに、自分だけ分からない状態が辛いのではないかと考えた。
    これは、子どもに聞くことでしか浮かばない発想だと思う。

    そして、それに基づいて、クラスの誰もが分からないような課題を与え、それをみんなでクリアすれば、その子は辛くないのではないかと方針を立てている。なるほど、それなら確かにうまくいくような気がしてくる。

    問題はどのような方法でそれを試みるのか。著者はここで自身の専門を活かして漢字のルーツクイズを取り上げた。篆書という象形文字のような書体を使って、その字から現在の漢字を当てるというもの。

    この一連の流れは、国語の授業で見習いたいとすごく思う。
    さらに、自分の専門である理科にも使えそうな気がする。

    自分もこのような授業をしたい!

  • 学士力の涵養や自己の能力を伸ばすためのヒントとなる
    書籍類、職業選択や人生設計に必要な資料を集めています。


    *このカテゴリの本はすべて中央館2階のアメニティコーナーに
     配架しています。

     
    *貸出状況についてはこちらから確認下さい。
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    (鹿大の蔵書検索画面にとびます)

    〔所蔵情報〕⇒ http://catalog.lib.kagoshima-u.ac.jp/opc/xc/search?keys=11110068786

  • 教師になるには、大学・短大行って、免許とって、採用試験を受けて…、から話は始まり、
    教師としての力づくり、学級や授業をつくるにはどうすべきか、事例を踏まえながら述べられています。

    ペルーから来た子どもは日本語が分からない。どう指導すれば…
    小学校で習う漢字が1つも分からない中学生。漢字をわからせるには…
    など、池田先生の体験談をもとに、教育のヒントが述べられています。

    ただ「勉強しろ」と言って子どもに勉強させるのではなく、教師が自ら、勉強する姿をみせる
    ―率先垂範で、子どもも意欲ややる気が湧くのだ、というのには、なるほどと思わされました。

    池田先生は中学校教諭を歴任されましたが、その教育論は、小学校にも通じるものがあると思います。
    方面は関係なく、教育者・教師を志す高校生から読める、教育の図書だと思います。

  • 教師たり得る事とは、教育の目的とはそもそも何か一つの答えを得る事が出来た。また、同書の中のエピソードによって小学校教員への憧れが強くなった。

  • タイトル通り教育とは、教師とは、について語り口調で非常に読みやすく書かれている。

    著者の教員時代の具体的エピソードが多く書かれているおかげで教師とはどのように子どもと向き合い、授業をつくってゆくのかといったことが具体的に理解できる。

    やはり教育は人間を相手にする、リアリティがあって非常に泥臭い、しかしそれゆえに特定の人間にとっては非常に魅力的な職業であることがわかる。

  • 自分は現場を知らないからよくわからないけど、良いことばかり書いてある印象。やる気になる。でも、問題点を取り上げた本も読もうとおもう。

  • 一冊を読み終えると教師という職業に対するイメージが変わる一冊。きっと人生における教育についてスケールアップして考えさせられるだろう。本文中には、池田氏ならではの考え方や、様々なところからの引用文献が示されている。これもかなり参考になる。特別内容が分厚くはないが、内容量に勝る知識・考え方が書かれているお勧めの本である。

  • 著者の人間性が伝わってきて、とても興味深く読めました。(とても読みやすく、あっという間に読めます)
    でも、何か役立てそうか、というとそうでもない感じ。
    そもそも、教職を目指す高校生向けなわけだから、現職がそう思うのも仕方ないのかな!?

    「良いクラスって」「『おもしろい』の3つの分類」などは、新たな視点が加わったような感じで、読めて良かったです。

  • この本は、”若い教師のための読書術”を読んで知った。結果的に、読んで正解であった。
    とても読みやすく、簡潔で、わかりやすかった。
    2時間程度で読み終わるところも魅力的だ。
    さて内容だが、筆者が昔学校の先生であったため、教師に必要なもの、学校現場で起こったことが描かれていた。自分も、将来小学校教員を目指しているため、非常に勉強になった。
    特に、雨が降っているのに、水をやる女の子には子どもの純粋さに、気持ちがなごんだ。

  • なかには参考になる考え方もあったとはいえ、全体的にあまり面白くなかった。
    教育の分野としては、浪人中に読んだ「教育とは何か」(岩波新書)の方がはるかに得るものがあった。

  • 「教師になりたい」という思いを漠然と持ったけど、何をしたらよいのか分からない人のための本である。

    私の場合、大学4年でこれを読んだので、実習前にすべきこと、大学生ですべきことの部分は参考にしようがなかったが、非常に懇切丁寧に書かれていて、自分もこのようにすごしていれば、と思った。


    また、学級経営、授業作りに関しても示唆を与えてくれる、非常によい書物である。

    心に残ったのは、「教師に必要な力」として、「管理の力」が挙げられているところの、窓枠に腰掛けている生徒に対してどのように指導するか、というところ。私はすぐに答えが出せなかった。

    この本には、「教師はすぐに指導できなければならない」ということも書かれており、そのためには、やはり常に考えることが大事であると思う。


    「湯船の法則」など、ユニークな説明で非常に楽しく、すらすら読める割に、読後にさまざまなことを考えることができる、きわめてよい本だと思う。

    K君の話から、教師が努力をすれば子供は応えてくれるのだと思ったし、何より教師にはアイデアが重要だと思った。


    これから「もっともっと勉強したい」と思わせてくれる1冊だった。

  • とってもフランクに書かれていて読みやすかった

    印象に残ったところをピックアップ

    人格力の身につけ方の章

    一つは「本を読むこと」

    もう一つは「人格のある人のそばにいくこと」

    『論語』についての考察

    「子曰く、学びて時に之を習う。よろこばしからずや」

    「徳は弧ならず」

    =徳のある者はひとりぼっちにならない。かならず、隣に同じように徳のあるものが寄ってくる。仲間が増える」という意味

    ・すぐに答えのでるものは、すぐに忘れ去られる
    ・急に良くなったものは、急に悪くなる

    いいクラスとは

    メンバーが納得した目標に、緩やかに向かって行く集団

    その集団が心地よい人は、この集団には辛い人がいるんではないかという思いを抱くことができ、辛い人は、こうしてくれないかと改善の条件を小さくても良いから声に出せるような集団

    これを達成しようと努力するクラスがいいクラス

    子どもの持っている世界観とは何か

    大人とは何か

    授業をつくるとは

    「湯船の法則」

    入れている水は勉強の量

    入れていることを意識しているときはなかなか貯まらないように
    勉強していると意識していると思い続けているときは、力は付かない

    ところが、勉強しているという意識がないくらいに自然に勉強を続けていると、突然分かる、できる、溢れる瞬間を感じることができる

    では、その溢れる瞬間とは

    「わからない」
    なぜか

    1、流す水の量が分からない
    2、元々湯船にどのくらい水が貯まっているのか分からない
    3、湯船の大きさが分からない

    1については、どのくらいの時間と質で勉強するのか
    質が高い勉強をすれば早く溢れる

    2、どのくらいの学力が貯まっているかわからない
    あらかじめ多く貯まっていれば早く溢れる

    3については、器の大きさがわからない
    器が大きければ入れても入れても溢れない
    入れる時間がかかる大きな器のことを「大器晩成」という

    入れるだけでなく栓をしなければダメ

    栓=復習

    「学習」とは学びと身に付けるための練習の2つのことを意味している

    授業で言う面白いとは



    1、funny
    2、 exciting
    3、 i1nteresting

    もちろん3であるが、教室には1や2からスタートさせるべき子どもたちがいる

    1、楽しく真剣な雰囲気で行うことができたか
    2、授業を受ける前と後を比べて、この授業を受けなければ得られないものが生徒に生まれたか
    3、ここで学んだことは、子どもと子どもたちの日常生活や将来にも役立つかどうか
    4、ここで学んだことは、人類を幸せにするきっかけを作っているかどうか

  • 2009/05/02

    入門書的であっという間に読めた。
    教師という仕事を適切な立場から書いていて素敵な一冊だったと思う。

  • 教師の仕事を細かく説明している、というよりは教師になるための心構えを示した本。
    きれいごとだけじゃなくて、「とってもしんどい、辛い」仕事だということも教えてくれているところがいい。
    教師を目指している人も、教師になったけれど自信をなくしてしまっている人も、読むと元気が出そうな気がする。

  •  職業がら読んでみた。

     何が書いてあったかほとんど記憶にない。

     ただ、「教師はたーーーーーーーーーーーーーーーーーいへんだけどそれを上回るやりがいが…」
     という教員の常とう句が書いてあった。

     いまだ共感できぬ言葉。


  •  ああ、この本に、高校生の頃に、出会っていたかった!教師を目指す人は、必読です!素晴らしい本!

  • 「先生」となってくれる本に出会ったな、と思った。

    向上心が湧き出ます。
    教師を目指す人に是非!!!!おすすめです。
    池田修さんの講義を受けている学生が本当にうらやましい。

  • 1日で、しかも難波から生駒につくまでの間で読みきった。
    先生に初めてお会いした日に伺ったお話なども沢山載っていて、まるで先生に直接お話を伺っているかのような錯覚に陥った。教師になる、改めて真剣に考えさせられる。

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著者プロフィール

元福岡高等裁判所長官

「2022年 『刑事訴訟法講義 第7版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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