わたしのしゅうぜん横町

著者 :
  • ゴブリン書房
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本棚登録 : 76
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (157ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784902257144

感想・レビュー・書評

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  • キスタ屋さんの話がせつなくて好きでした。子供の頃だったら一番好きな話ではなかっただろうな。子供の頃にも読んでみたかった。

  • ヨーロッパらしき外国を一人旅中の女性が、修繕屋のつどう一風変わった横町に入り込むお話。
    ガチファンタジーじゃない不思議風味。

    並ぶドアを次々にあけて中をのぞいていくタイプのお話は好きだけど、中に人がいれば当然コミュニケーションが発生する。
    客でもない外国人がいきなり現れたのにニコニコ歓迎してもらえる都合のよさも、忙しいと断られたのに居座ろうとするあつかましさも気になってしまう。
    田舎に泊まろう的図々しさ。

    「わたしにそんな権利なんかないのに」といじいじされても腹が立つだろうし、きちんとその迷惑やずうずうしさに気づいてはいるけれど。
    この主人公が50代になったところ(いきなり脈絡なく話しかけてくるおばちゃん)をたやすく想像できる。
    好きじゃないけど、これはこれで大事な能力だなと思った。あんまり本と関係ないけど。
    これって世代的なものなんだろうか


    これは1981年に刊行された本の新装版らしい。
    クラシックな児童書の雰囲気に合わせたのか挿し絵も昔風。
    それはいいけどたまに雑っぽく見える部分がちょっと気になる。
    あんまり好きじゃない。


    ・キスタ:化粧品をいれる箱。化粧箱と書かれると、贈答品をいれるきれいな紙箱を思い浮かべてしまう。

    ・ひらがなの「くも」は雲だか蜘蛛だかわからない。

    ・人形屋で『赤ずきんチャチャ』http://booklog.jp/item/1/4088536509のコペットじいさんや『誰もほしがらなかったティディベア』のおもちゃ修理を読みたくなった。

    ・刃物屋はどうしても作務衣の日本人しか浮かばない。

    ・タペストリって額に入れて飾るもの?

著者プロフィール

1943年、兵庫県生まれ。76年、「少女の四季」で第八回北川千代賞佳作。著書に『花は なーんの花』(小学館)『しりたがりやの魔女』(ポプラ社)『かしねこ屋ジロさん』『一平さんの木』『まほう屋がきた』(以上、らくだ出版) などがある。85年逝去。

「2009年 『わたしのしゅうぜん横町』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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