デリダの遺言―「生き生き」とした思想を語る死者へ

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著者 : 仲正昌樹
  • 双風舎 (2005年10月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784902465075

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デリダの遺言―「生き生き」とした思想を語る死者への感想・レビュー・書評

  • デリダの音声中心主義や現前の形而上学に対する批判を念頭に置きながら、「生きた言葉」や「生きた自然」を求める思潮に冷や水を浴びせる本、といったらいいのでしょうか。

    著者は、ルソーの文明批判や初期マルクスの疎外論から説き起こして、原初の直接性へと立ち返ろうとする思想を振り返った上で、そうした問題設定を脱構築するドイツ初期ロマン主義や、ベンヤミン、デリダといった思想家の議論を紹介しています。その上で、現代日本の思想シーンにおいて「生き生きした」思想を語る竹田青嗣、柄谷行人、高橋哲哉らに対する批判が展開されます。

    皮肉や愚痴めいた語り口は著者の芸風ではあるのですが、「デリダの遺言」という真面目なタイトルを冠した本の中で、他の著書に比してもかなりくだけた調子の文章が綴られているのは、ちょっと拍子抜けでした。

  • こういう、一般論の枠を出ず、要領よく継ぎはぎをして本を出す予備校の名物教師みたいな人が重宝される昨今の風潮には辟易するなあ。

    ただ人の悪口を言ってるだけで、それも偉人の思想を後ろ盾にしてやっているところが、ダサくてみっともない。

    ケンカ売るなら自分の名前と思想だけを掲げてやったらどうだろう。度胸もオリジナリティもないのに、何でこんなに自信満々なのかがよく分からない。

    それに、「生き生き」って単語、タイトルに持ってくるほど面白い語でも何でもないと思うけど、気に入ってるのかなあ。

    僕にはこの人こそ、「生き生き」しちゃってるように見えるのだが……。

    あー、気分悪い。時間と金をムダにした。この人の書いた本は、生涯読まないだろうな。超嫌いだ。

  • 途中まではけっこう面白い。ムリヤリ「生き生き」しなくても良いなんてのはウツ病の認知療法みたいに、開放的だ。しかしながら、学者はまったく社会と接続しなくても良い、ってなヒラキナオリはどうかなと思う。あれも「生き生き」これも「生き生き」だからダメってのは、ただの「左翼→サブカル研究」に対する仲正のルサンチマンを書いただけ、みたいな感じにすら見えてくる。もう少し説得力を持たせるには、「生き生き」に対する攻撃するばかりじゃなくて、自分はどう死んだ思想や言葉を扱っていて、それがどのように重要なのかをちゃんと示すべきだと思う。

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