- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784902465136
作品紹介・あらすじ
社会は、変えられる。問題には、対処することができる。そう信じて動くこと、答えはそこにしかありません。日本の教育、仕事、そして若者。いったい何が問題なのか?教育社会学者・本田由紀が、日本の進むべき道を考える。
感想・レビュー・書評
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<やりがい>の搾取
「自己実現系ワーカホリック」
1.趣味性
2.ゲーム性
3.奉仕性
4.サークル性・カルト性詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
(「BOOK」データベースより)
社会は、変えられる。問題には、対処することができる。そう信じて動くこと、答えはそこにしかありません。日本の教育、仕事、そして若者。いったい何が問題なのか?教育社会学者・本田由紀が、日本の進むべき道を考える。 -
初・本田由紀先生本としては正解。
コラムやエッセイ、対談をまとめた本なので、主張の要点を繰り返し読むことになる。
〈やりがい〉の搾取、
階層分化(そしてどの階層についても雇用環境は悪化しているということ・・・過労の問題と、職がない、フリーターの問題は地続きであるという主張)
専門高校に代表される、具体的な職業・仕事にrelevanceを持った職業教育の必要性・・・(道徳教育的な「キャリア教育」とは異なるものとして)
等々。
入門書的な本だからで、別のところで語られているのかもしれないけれど、
専門高校の復権について語られるところの、
正しく具体的な職業につながる専門教育であると同時に、
その後の選択肢を狭めないような、「柔軟な専門性」教育というのが今一つ具体的に思い描けなかった。
理想としてはわかるのだけど、実際の教育現場でそこまで対応しきれるのか?と。(授業時間とか、個々の学生がもつやる気の意味で) -
この著者 本田さんは鋭い 県立 時間切れで読みきれてないが、いい本です
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若者と言う弱者がいかに日本社会でひどい扱いを受けているかを明らかにした本。
若者をとりまく環境の中で筆者は例えば、やりがい搾取というのを挙げている。例えば賃金は安いけど人に承認されるが故にその仕事にしがみついてしまうのだと言う。
バイク便のライダーなどがその典型で、彼等はバイクという好きな乗り物に乗りながら、危険な仕事を時給千円でやってのける。
割に合わないことは明らかだかそこに自己実現などという言葉が入ってくるから厄介だ。
文章が雑誌からの寄せ集めなので一貫性云々は難しいけれども。
筆者はいいことを書いてると私は考えている。
特に仕事のハードルが上昇しているのは確かであり。それはハイバーメリトクラシーという超能力主義指向がえいきょうしているのだという。 -
書いてあることが至極全うであり、それほど面白いものではない。
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3章からでもいい気がします。
<やりがい>を搾取される若者たちについての考察はなかなかおもしろいものでした。阿部真大さんの『搾取される若者たち』も読んでみたいです。
ところで、社会に出たら、仕事は仕事、と割り切らなきゃいけないんでしょうか。好きなことを仕事にしたり、たとえ好きでない仕事に就いたとしても、仕事で成果上げたり仕事の中身を充実させたりすることを目標にして働くのは本当にごく一部の限られた人間にしかできないことなんでしょうか。若者たちの<やりがい>は、本当に搾取されてるんでしょうか。そうだとしたら、なんてつまらない人生なんだろう。ほとんどの人間が、一生の半分以上を働いて過ごすというのに。 -
本田先生 に 蘭のアニメは お母さんが働いています と 教えてあげたい。コナンのおかあさんとかも。でもなぁ たしかに 専業主婦のおかあさんが 出てくる率が たかいかなぁ。