ボールのようなことば。 (ほぼ日文庫)

著者 :
  • 東京糸井重里事務所
4.07
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本棚登録 : 2903
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784902516777

作品紹介・あらすじ

「若い人に、糸井重里のことばを届けたい。」

そんな、はっきりした動機から、この本は生まれました。

ある程度、歳を重ねた人ならわかると思います。
自分という人間の、根幹に影響した本やことばは、
若いころ、成長しているころに、
夢中で吸収したものばかりだということを。

もしくは、こんな言い方もできるでしょう。
「若いころ、こういうことばに出会っていたら、
ずいぶん、呼吸がラクになったのに。」

そういうわけで、若い世代に向けて、
糸井重里のことばをぎゅっと集めた
手軽な本(文庫本サイズです)をつくりました。

それがこの『ボールのようなことば。』です。

すべての成長する人に贈る、
詩的で、哲学的で、ユニークな、わかりやすい道しるべ。
長く、読まれることを願います。

感想・レビュー・書評

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  • 糸井さんから読む人に投げられた飾りのないコトバ達。
    しっくりくるものもあれば、まだ(?)理解できないものもあり。
    効果的に挿入される松本大洋さんの絵も良い。

    …………………………………………………………
    「さみしさ」というものは、人間の感情の中でも、
    とりわけ根源的なもののような気がします。
    「うれしさ」とかって、「さみしさ」のこどもですよね。
    …………………………………………………………

  • 糸井重里さんといえば"自由な大人"というイメージ。

    ほぼ日刊イトイ新聞、10代の頃よく読んでいたなぁ。
    最近は、ほぼ日手帳とか販売に重きが置かれているように感じるけど、コラムとか対談企画とかおもしろいんだよなぁ。
    ゲストの魅力が最大限に引き出されていて、コピーライターだけじゃなくて、インタビュアーとしての才能まであるんだ!と感心しっぱなしだった。
    そんな糸井重里さんの素敵な言葉がギュッと詰め込まれた一冊。

    なんかいいなぁって思う言葉がたくさんあったが、その言葉の前後にあるだろう物語が知りたくなったり、その言葉が生まれた背景が気になってしまった。
    でも、そんな言葉をたくさん聴いているうちに、糸井重里さんの人柄がにじみ出ているようで、人生観が伝わってきた。
    どれも"本音"で語っている言葉だから響くんだね。

    若い人に届けたいと作られた本だそうで、10~20代のときに読んでいたら感じ方も違っていたのかなと思った。

  • ずっと読みたかった本書をやっと読めた。
    「若い世代に、糸井重里の言葉を届けたい」。そんな動機から編まれた、糸井重里のことばの結晶。とあります。
    ありますが、若い人ではない私にも、優しく寄り添い、肯定し、気づかせてくれる。そして時折はっとさせられる、そんな一冊でした。
    若い時にで本書に出会っていたら、とも思うけど、どの人にも、出会って読んだそのタイミングがきっとその時なんだと思います。
    「先だの後だのってのは、なんの意味もないんだ。」と書かれていたように。

  • 「この本が、中学生や高校生のころ、自分の手もとにあったら、どれだけ息をするのが楽になっただろう」
    この解説の出だしの文章にとても共感する。

    知らなかったこと、忘れていたこと、言葉に出来なかった気持ちに光を当てて気づかせてくれる言葉の数々。

    どこで作られてるのか知らないけど、「みんな」の間には「こうじゃなきゃダメ」みたいな決まりがあったりする。
    その決まりの前で途方に暮れてしまうような時、この本の中の言葉達は強い味方になってくれるように思う。
    今絶対だと思っていることが、絶対ではないことを教えてくれるから。

    そして大人(自分を大人だと思っている人)は、『こどものときには言えなかった』に書かれている本当のことを読んでハッとするんじゃないか。
    自分の中に子どもの自分を見つけて抱きしめてあげられたらいいなと思う。

  •  ぼくは最近糸井重里のスタンディングポジションというか、「ことば」を発する根拠というか、商品の作り方というか、を遠くに覗う時には、眉に唾を付けることを忘れないようにしようと思っているのですが、この本も、うまいものだと感心するのですが、読み終えて、やっぱり眉に唾をつけておこうと思いました(笑)。
     まあ、こだわらなくてもいいのですが、「ここ」に「これ」を持ってくれば「良心的な何か」になるという「思惑」を感じてしまうのですね。うがちすぎなのでしょうが、そんなに外れているわけでもないという気もします(笑)。
     ブログにも、ジジ臭くあれこれ書きました。
     https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202205120000/

  • 『ボールのようなことば。』読了。
    糸井重里さんの言葉は好きだ。なんか好き。今年の文化の日にあった古本市でこの本と出会い、入院中にずっと読んでいた。不安になることもあったけど、読むことで少し前を向くことができるようになった。言葉の力を感じる一冊になりました。

    2022.12.8(1回目)

  • 変わりゆく時代のひとたちに向け送られるたくさんの言葉たち。このどれもをまた自分という人間を通して色んなかたちで色んなひとたちに届けていきたいなと思います。

    引用させてもらうと

    ・「自分たちはいいことをしてる」と思っていると、
    絶対にろくなことはありません。
    「いいことをしてない人」に、強く働きかけようとしたり、
    いいことをしているのだから、と、
    図々しく声高になったりしやすくなります。

    ・水木しげる先生の妖怪図鑑のなかに
    「じゃ、あんたがやってみろ」って言って、
    追いかけてくるような妖怪を入れてもいいですよね。

    ・『凹型』
    ・『で、きみは?』

    が好きです。

  • 素敵な言葉がたくさん詰まっていた本。

    何度も読み直したくなる本です。

    いろいろ考え込んだり悩んだりした時に

    勇気をもらえる言葉がきっと見つかるはず。

    無駄に励まされすぎない言葉なのに
    そっと背中を、押すのでもなく、
    ふわっと支える?くらいの感じが
    押しつけがましくなくて最高に心地よい。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      最近出た、これと「夜は、待っている。」は気になっているのですが、
      私が持ってる糸井重里のイメージと、どちらの表紙も大幅に違っていて、読むのが...
      最近出た、これと「夜は、待っている。」は気になっているのですが、
      私が持ってる糸井重里のイメージと、どちらの表紙も大幅に違っていて、読むのが怖い?
      「ほぼ日」で、チョッとした動画が見られるので、そのうち見てみようと思っている。。。

      「押しつけがましくなくて最高に心地よい。」
      最高の褒め言葉だなぁ。。。
      2012/06/25
  • 私にとっての著者のイメージは間違いなくコピーライターとしての糸井さんです。

    エッセイとも違い、生き方の本とも違う。

    でも、自分らしく生きていくためにこんな風に考えてもいいんじゃない?的なコトバが詰まっています。


    説明
    内容紹介
    「若い人に、糸井重里のことばを届けたい。」

    そんな、はっきりした動機から、この本は生まれました。

    ある程度、歳を重ねた人ならわかると思います。
    自分という人間の、根幹に影響した本やことばは、
    若いころ、成長しているころに、
    夢中で吸収したものばかりだということを。

    もしくは、こんな言い方もできるでしょう。
    「若いころ、こういうことばに出会っていたら、
    ずいぶん、呼吸がラクになったのに。」

    そういうわけで、若い世代に向けて、
    糸井重里のことばをぎゅっと集めた
    手軽な本(文庫本サイズです)をつくりました。

    それがこの『ボールのようなことば。』です。

    すべての成長する人に贈る、
    詩的で、哲学的で、ユニークな、わかりやすい道しるべ。
    長く、読まれることを願います。
    著者について
    糸井 重里 いとい・しげさと
    1948年、群馬県出身。
    コピーライター。ほぼ日刊イトイ新聞、主宰。
    作詞、ゲーム制作など、多岐にわたり活動。
    1998年6月に毎日更新のウェブサイト
    「ほぼ日刊イトイ新聞」を立ち上げてからは
    同サイトでの活動に全力を傾けている。

  • これって感想なんて書いちゃいけないんじゃないかって思ってしまう。
    優しくて、強くて、励ます言葉たち。それなのに、軽やかで爽やかで、風のように耳元でささやかれているよう。詩人、糸井重里さんを楽しみました。
    私が一番気に入った言葉
    「やりたいこと」はいくらでも思いつくだろうけど、
    「やれること」はとても少ない。
    「やらねばならぬこと。」を、どんどん背中にのせていったら、
    なんにもやれなくなってしまう。
    その人その人が、なんでも
    「やれるようにやる」のがいいんだと思う。

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著者プロフィール

1948年群馬県生まれ。株式会社ほぼ日代表取締役社長。71年にコピーライターとしてデビュー。「不思議、大好き。」「おいしい生活。」などの広告で一躍有名に。また、作詞、文筆、ゲーム制作など幅広い分野で活躍。98年にウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」を立ち上げてからは、同サイトでの活動に全力を傾けている。近著に『かならず先に好きになるどうぶつ。』『みっつめのボールのようなことば。』『他人だったのに。』(ほぼ日)などがある。聞き手・川島蓉子さんによる『すいません、ほぼ日の経営。』(日経BP)では「ほぼ日」の経営について明かしている。

「2020年 『いつか来る死』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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