進化するアートコミュニケ―ション

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  • レイライン
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  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784902550061

感想・レビュー・書評

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  • ・これからは藝術の在り方を見直し、社会的、日常に寄り添った形のアートが必要だ。
    ・情報の氾濫で鈍化しつつある人々の感性を研ぎ澄ますためのアートが必要だ。
    ・高齢者社会において、より効率を求めがちな対応を見直す必要がある。そこに一役かって出られるものとして、アートのあり方が今後重要視されるべきではないか。


     うぅむ。一読して頭の中に残った意味の残骸がこれだけです・・・。
     これは本の質の問題ではなく、私の頭のキャパの狭さの問題です。

     あと、ボランティアとしてワークショップ的なものを提案して、参加する団体をちょっと調べてみよう、と思った。
     なにができるかな。パッと浮かんだイメージ・・・。小さい作品をつなげて大きな作品を作りたい。パッチワークみたいな。一つにまとまった時にそれは、意味を成さなくてもいい。(一つの大きな絵になる、とかそういうんじゃなくていい。)
     なにか、提案された共通の一つのものに対し、どれだけバラエティのあるものができるか、それは、似通っていて違うものになる。それを視覚で見られるものを作りたいかな。そういう「違い」を、今施設は求めてるんかな、っていうのがこの本を読んだ感想。


     追記
     ふと思い出した件より。
     『図』と『地』でものを見るということ。
     わたしは、メインよりも、サイドのほうに目を向けてしまう人間で。
     例えばヒマワリは、まっすぐまっすぐお日様に向かってぐんぐん伸びるけれど、実は自立できる高さが限られてる。
     ある程度の高さになったら、支柱をつけてやらないと、真っ直ぐ伸びていかない。きっとあの大輪の花を支えるために支柱がなかったら、地べたをはいつくばって、うねうねと茎をのさばらせそれでも太陽に向かって咲こうと四苦八苦して成長するんだろうと思う。

     まっすぐまっすぐ太陽に向かって伸びて、輝くような大きな花を咲かせる「理想の」ヒマワリは、支柱なしにはありえない。

     それは、図と地の関係に似てはいないだろうか。
     キャンバスの中の絵ならば、地は図を際立たせるための脇役に過ぎないかもしれないけれど、地がなければ図は輝かない対等な関係なわけで。

     わたしは図ばかりが取りざたされるものの見方が、どうにもこうにも怖いのだ。わたしは、支柱に目の行ってしまう人間だから。

     そして「理想じゃない」ヒマワリを、きっとことさら美しいものなんじゃないかって思う人間だから。

     そういう意味で図と地をわりと融通の利くように見られるものの見方が出来るのではないかと思う。確信は持てません。できません。でも。

     こういうものの見方は、失わないようにしていきたいと思った。

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著者プロフィール

■林 容子(ハヤシ ヨウコ)
一般社団法人アーツアライブ代表理事。
国際基督教大学、米国デューク大学を経て、コロンビア大学大学院にて、芸術経営学で日本人初のMFA(芸術学修士)を取得。
帰国後はキュレーターとして国内外のアートプロジェクトの企画運営に携わったのち、一般社団法人アーツアライブを立ち上げ、認知症当事者を含む高齢者を対象としたアートプログラムや、ビジネスパーソンのためのアートを活用した企業研修を行う。
尚美学園大学大学院芸術情報研究科准教授。一橋大学大学院、武蔵野美術大学講師。

「2020年 『アートリップ入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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