渋谷ではたらく社長の告白

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  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784902843057

感想・レビュー・書評

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  • ■書名

    書名:渋谷ではたらく社長の告白
    著者:藤田 晋

    ■概要

    インターネット広告代理店・サイバーエージェントの社長が自ら綴
    った半生記。起業までの道のりや、その後の苦悩を振り返る。
    (From amazon)

    ■感想

    古本屋で100円で購入しました。

    この会社自体は、個人的に嫌いなのですが、社長についてはほとん
    ど知らなかったので、自分が「この会社を嫌いになった理由」が
    よりわかるかも、と思い読んでみました。

    私が感じたのでは、以下の内容です。

    ・この人の情熱というか、執念はすごい。
     この人自身が昔「自分は安い給料で、月440時間働いていたから、
     おまえらもやって当然」という考え方である。
     (ネット上ではブラック企業とよく叩かれているけど・・・)
    ・自分がやったことを相手にも強制する事しかできない人
     つまり、「自分の要求を満たせない人は価値は無い」という考え方
     である。
     (これは、経営者の視点からすれば当たり前と言えば当たり前ですが、
     その「要求」が法律違反していると話が違うように思いますが・・・)
    ・「何のために会社を作るのか」がよく分からない。
     (松下幸之助さんと比べると、根本が違います。)
    ・金のためでないと言っているが、結局は「地位と名誉と金のために会社 
     を作り、人は金で雇えばだれでもよく、会社は結局自分のもの」という
     考え方である。
    ・起業が、かなりの見切り発車で、綱渡りでここまで来た。
     (これは、本当に凄いことだと思います。
     本書ではあっさり記載されていますが、運だけではなく、それに見
     合うだけの、努力と行動をしてきたのだと思います。
     私は起業というものに全く興味が無いのですが、会社を興すという
     のは、本当に凄いパワーと犠牲を必要とするんだな~というのも、
     非常に伝わってきます。)


    この本を読んで、この社長に共感や好意は抱けませんが、一つの企
    業の形として読むには面白いと感じました。

    ■気になった点

    ・どんなことがあってもも、キレたらゲームオーバーなんだ。

  • 奥菜恵の元旦那のサクセスストーリー。サイバーエージェントってあんまりよく知らなかったけど,なかなか有名な企業みたいだね。
    28歳で株式上場されたみたい。

    日記に毛が生えた程度で,発生事象をまとまりなく列記しているだけのあんまり内容のない(学べる点の少ない)感じ。もっとその人の考え方などの深い点には触れられていないのが残念。

    わずか数年間の間に評価額で数千億円の会社をつくりあげたという功績には頭が下がるね。僕も会社に仕えているのではなく,起業してみたくなる一冊。

    こういっては失礼だが,僕らと筆者はそれほど能力に差があるわけでもなく,努力すれば僕らでも成功できると感じさせてくれるのがいい点かなw

  • 起業して成功する人間は徹底している。
    「夢をあきらめるな」「自分を信じろ」という言葉。
    生活をしているだけの今は現実味がなく戯言のよう。
    でも、その言葉を実践してきた人は嘘でも格好つけでもなく言えるのだな。
    そこいらにあふれた戯言やただ前向きな励ましではなく、
    経験を伴う言葉はちゃんと響くのだと思った。

    ハードワークするだけの情熱も夢もない。
    それでいいわけがない。
    人のがんばりを3時間で読むというのもどうかと思う。

  • 【印象に残った言葉】

    じゃあ、それに向かって何かやれ。今のままじゃだめだ。その夢に近づく何かを始めるか、さもなくばこの店に就職しろ。

    でもお前はまだ読むな。頭でっかちになったらいけないからな。

    21世紀を代表する会社をつくる。

    実績を正直に言っていたら、実績自体が作れない。


    映画
    ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ
    ニューシネマ・パラダイス

    日本では何かに情熱を傾けたり、絶えず上を目指す上昇志向を抱くことを恥ずかしいととらえたり、斜めに構えてみてしまう傾向が強く残っています。


    今、同じ経営者になってみればわかります。内部の人間に自社の成長性を見限られたようで、その精神的な辛さは計りしれません。

    今思えば、これが渡辺専務に対する一度目の裏切りだったのかもしれません。

    将来、会社をつくったときのメンバー構成をいつも想定していた私は、そのときそんな風に考えていました。

    当時の宇野社長は、社内一のハードワーカー。

    でも当時の私は、自分は頑張っているという感覚すらありませんでした。それほど夢中になって仕事にハマっていたのです。

    父親と同じ仕事人間じゃないか。
    そんな風に言われたことがあります。
    言われてみればそうかもしれません。

    個人プレーに走って周りに迷惑をかけるような人は決して優秀とはいえないと、そのとき知ることになりました。

    このとき、私は起業を誓い合った仲間をふたりとも失ってしまったのです。

    最優先で時間をあけるよ。

    株価回復は、ずっと思い描いていたほど嬉しいものではありませんでした。

    すると逆に残った人たちの団結力はより高まる結果となりました。

    しかし、やはり私に感慨はありませんでした。

    会社経営は終わりなきマラソンのようです。

    ランナーズハイ。どれだけでも走れる感覚に陥る。

    帰社して、すぐに次のことを考える。

    本を書いた社長はそれ以上成功しない。

  • すごく読み易い本で、
    私みたいにマーケティングや営業学などについて
    無知でも分かり易く読めた。

    奮い立たされた部分も
    もちろんあるが、
    自分には目標があるので
    それについて

    「うん、このまま頑張ろう 突き進もう」
    と思うくらいであった。

    一度は読む価値があると思う

  • 宇野さん(USEN代表取締役)が登場する部分だけを拾い読み。

  • さっくり読めるサイバーエージェント社長の自伝。

    ネットの知識が無い状態での起業!!
    最初の奮闘振りが面白かったです。

  • 書き手として、文章がうまい。ITバブルのころの大変さが伝わってくる。いや、大変って表現が陳腐に思えるほど激動の日々が、浮かび上がってくる。

    三木谷さんって意外にいい人。冷徹なだけが経営者じゃない。マスコミの手のひらを返す報道加熱っぷりと、お金に関することだと人々がどれだけ人格を変えるのかが嫌というほどにわかった。

    低迷する業績の中で社員のやる気をあげようと必死に、お金を臨時配当したのに、もらったとたんに辞めた人がいたり現実はやっぱシビア。年末に辞めたのに臨時配当金をもらえるかを聞いてきた元社員とか、どれだけ亡者なんだよ。人間の嫌な部分が見えた。

    宇野社長の印象も変わった↑↑

    裏切りって、やっぱあるのかな。仕方のないことなのかな。

  • 社長になることにあこがれることができる一冊

  • 藤田社長にはかなり憧れます。
    「キレたら終わり」
    これが一番印象に残ってます。

著者プロフィール

1973年、福井県生まれ。サイバーエージェントを1998年に創業し、2000年に史上最年少社長(当時)として東証マザーズに上場。インターネット産業で高い成長を遂げる会社づくりを目指し、「21世紀を代表する会社を創る」をビジョンにABEMA、インターネット広告、スマートフォンゲームなど革新的なビジネスを数多く手がける。『渋谷ではたらく社長の告白』『起業家』『藤田晋の成長論』など著書多数。

「2022年 『心を鍛える』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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