- Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
- / ISBN・EAN: 9784902916171
感想・レビュー・書評
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内容は
サブタイトル通りで
ベルメールが日本の人形作家に与えた影響を
大御所たちへのインタビューで語る。
それも大変おもしろかったけれど
ベルメールの写真集って高いので、かなりのお得感。
あと、中川多里さん他多数のページもあって、
この本、大切にしなくちゃ。 -
素晴らしい! 人形作家ハンス・ベルメールについての生涯がほぼ1年ごとに詳しく書いてあって、作品の写真も大きくて沢山ある。構成や内容もまとまっていて、文章がやや難しい点(それは私の理解力不足)を除けば完璧な出来だと思います! 個人的にはハンス・ベルメールについて書かれている書誌をまとめたページや、現代の人形作家や漫画家さんへのインタビューがとても興味深く、参考になりました!
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神田神保町で休刊前の「夜想」ベルメール特集を買って積読していた。
(なにぶんにも内容が難解なもので……)
復刊後の今回の特集は、ビジュアルメインなので一気読みしてしまった。
柱はみっつ。
1.ベルメールとウニカ・チュルン。
2.第一世代。
3.第三世代。
1.かなり詳細なベルメールの伝記と研究。
衝撃的な人形はいうまでもなく、ドローイングや思想も。
ウニカ・チュルンという女性、というよりアーティストも興味深い。
2.ベルメールにガツンと影響を受けた人たちにまつわる。
・四谷シモン。
・土井典。デブ人形。
人形とのペッティングで情欲の眼を注ぐ澁澤の写真も!
澁澤の男根ダンスはファンにはいとおしい写真として残っているが、
この人の作らしい。
・吉田良。
・土方巽。
暗黒舞踏については研究不足だが、おもしろい世界であるのは確実。
勉強していきたい。
3.第三世代。
・ボークスの代表、重田英之。
ドール+フィギュア=ドルフィー。
かねてより憧れてたナナスウィートドリームの写真も。
そして徐々に……
・ローゼンメイデンのPEACH-PITのふたり。
「明る」くて「前向き」な人形世界への移行。
・なると。陽月。中川多理。縄田みのり。おず。
青野明彦。みかん。愛実。
4.プラスアルファ。西岡兄妹による、ブルーノ・シュルツの漫画化。
列挙するだけでもかなり多彩な内容。
たった200ページの中に、「現在の」「日本の」人形にまつわる全方位を詰め込んだ今野裕一氏の手法に感服してしまう。
もちろん第二世代はあえて省かれているが、視野の角度がしっかりしているので、軸のぶれない編集が達成されている。
備忘録。
人形作家について、はじめて第●世代という呼び方を知ったので。
第1世代。
四谷シモン。土井典。
そのあいだ?
天野可淡。吉田良。
第2世代。
恋月姫。秋山まほこ。山本じん。山吉由利子。
三浦悦子。井桁裕子。清水真理。
第3世代。
本書では、以上に列挙した作家たち。 -
ご馳走様です。
恥ずかしながら名前だけは聞き及んでいた方でした。
第一人者であることは知っていたのですがね。
しかしこの本でまた少し新しい事を知ることが出来ました。
シモンさんや土井さんの話なども載っているので一見の価値ありです。
SDも載っているのには驚きました。
これって復刊本ですよね、前の時はサブタイトルが《人形ひとがた・軀体》で、そして鈍い銀の表紙でした。。。
これって復刊本ですよね、前の時はサブタイトルが《人形ひとがた・軀体》で、そして鈍い銀の表紙でした。。。