- Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
- / ISBN・EAN: 9784902943023
感想・レビュー・書評
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「日常」はよほど意識しないと残らない。
新聞での歌人永田紅さんとの対談で、川内さんは言っている。最近はインスタ映えといって、ごちゃごちゃしたものを除いておしゃれに撮ろうとするのだが、5年、10年たつと、そのごちゃごちゃこそが面白いんだと。
あ、わかるってすぐに思った。川内さんと同年齢だし、この写真集の撮影場所の雰囲気も、わたしの住むところとそんなに変わりがないからかもしれない。なんていうか、若い頃には分からなかった「味」みたいなものが今になって滲み出てきたような。
むさ苦しくて窮屈で、逃げ出したかったモノ。でも時を経たことにより、それが今の自分を形作った原点でもあると気づいたとき、その中にある痛みや悲しみ、怒りなんかにもある種の愛おしさを感じることが出来るようになっていた。
日常のごちゃごちゃのなかに、きっと大切なものが隠れているのだと思う。そう思えた写真集だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
透明感とそこに潜むちょっとした危うさがとてもいいです。
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淡く美しい色彩と、生死のリアルのコントラスト。
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【あらすじ】
周りの大人に愛されて、守られて育った記憶は消えない。13年間の家族のアルバム。 -
2015/08/06。
そうだ、うちもそうだったんだと幸せだった時をじんわりと思いだしてハッとする。ありきたりの単純なことしか言えないがじわっと泣きそうになった。
私のじーちゃんが死んで今年で3年。新しい命はどんどん生まれている。 -
祖父の死を中心にした家族の断片です。一言で切ない。祖母の背中とかたまらない。
この写真集の裏には更に多くの写真があると思われ、そうした日常の積み重ね重ねに思い巡らしたりする。
決して粗末に出来ない日々があるのだと痛感させられる。 -
やばい。 すごくいい。
泣けてきた。 -
佐々木文庫より。作品、というか、むしろ、僕らはそれを見せてもらっているだけなんじゃなかろうか、というような、とても私的な部分が多い、写真集。けれども、唸るような写真が多くて、何だか見ていて、惹きこまれる。やはり構成がうまい。この写真集、欲しい、て思わせるものが、この人にはある。(11/8/2)
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じわーっと
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