みずうみ

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  • フォイル (2005年12月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784902943122

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みずうみの感想・レビュー・書評

  • 不思議ワールドでぞくぞくしながらよめる。よしもとさんの甘ったるい側ではないのが面白かった。”どんぐり姉妹”も同じ感じだったような。

  • よしもとばななさんらしい物語だな、というのが率直な感想。
    言葉にしにくい人の思いとか感情を丁寧に忍耐強く言葉を拾い集めて形にしている感じ。ちひろと中島くんの会話もそんなふうに丁寧に会話している。世の中にこんな会話する人たちがいるかなると思うけどそれがよしもとばななワールドなんだ。
    好きでもなく、嫌いでもないかな。悪くは無い。
    みずうみの風景がなんとなく見えてくるような気がした。

  • 近所に住み、少しずつ近づき、一緒に暮らすことになったちひろと中島くん。
    ちひろはお金持ちの父とバーのママとの間に生まれた私生児で、中島くんには語ることの出来ないほど壮絶な過去がある様子。そんなふたりが育む時間。

    25年ぶりくらいのばななさん。
    苦手意識ありでしたが、やはりあまり入り込めず。
    中島くんの過去、ミノくんとチイの存在が、不気味でした。
    気持ちの暴力の少ない人という言葉と、自分を持ち、自分の世界にいることの出来るちひろには好感を持ちました。

  • よしもとばななの世界観は、いつも静かな中に激しさがある。恐怖と、虚無感に襲われる。読後は厭世的になってしまう。
    世間から見たら「不幸な生い立ち」を持つけれども、自身をそんなに不幸ではないと思っている主人公、何か辛い過去を持つに違いないと感じる恋人らしき人物との物語。

    淡々と、しかしメリハリのきいた作品で、どこかファンタジック。それなのにすっとその世界に溶け込めてしまうのは、よしもとばななの持つ圧倒的な筆力のためなのかもしれない。

  • 重たく湿った深いただ中を、そろりそろり歩く、息を潜めて。そんなお話。中盤からラストまでが一気に進む。

  • 特に言うことは無く、よしもとばななです。
    親しい人の死とその陰が生きているものに与える想い。同工異曲ではなくテーマ。

  • 人と本気で対峙する。そこから希望が少しでも見えるかもしれない。ちょっとだけ前に進んでいける。

  • よしもとばななだから気分よくなる本に違いないと思って読んだけど、違った。自分より辛い状況にあった人の気持ちなんて、わかり得る訳がない。そう思っているけど、それは以前この本を読んだからだったのか、その前から思っていた事だったのか。主人公がそんな人に魅かれたり好かれたりするのは、偶然なのかタイミングなのか引き寄せているのか。

  • よしもとばなな、20年前にすごく『キッチン』が好きで、一時期全く読めなくなって、最近やっと読めるようになった。

    この作品は最初の四分の一が主人公の状況や過去の説明で、こりゃだめだと思ったけれど、なんとか読み進め、中盤は恋人との動きや社会とのやり取りがあって面白く、最後は恋人の独白で、まあまあかな〜と。

    ありそうで現実にはたぶんない設定や、第六感に近い能力、死や性と密着した話は昔と変わらず。
    主人公が哲学的なことに次々気付くのも…
    もっとゆったりとした長編が読みたいかな〜
    説明でなく。

  • 窓越しに対話していたらいつの間にか付き合う事になった彼。彼はなにかとてつもなく暗く重いものを抱えていて、私もそこそこ抱えているけれど、そんなの超えるほどすごくって、本当に彼のこと好きになってしまうかもしれない。なり始めているのかもしれない。
    という話。

    今の私にとってぴたり、とくるストーリーではなかったけれど、何かの折にきっと読み返すことになるんだろう。

  • 痛みや傷をかかえて、
    出会う二人、出会うべく二人。

    今までで一番重たい内容だった気がする。
    だけどもその暗い内容に関わらず、
    淡々と、すーっと入ってくる言葉。

    人と、自分ときちんと向き合うことの大切さを感じた。

  • 一度ひとりでなくなると、もう、元の生活には戻れない。
    中島くん

  • 普通の恋愛小説かなと思ってましたが、登場人物がちょっとずつ変わっていて、おもしろく読めました。みずうみは穏やかだったなぁ。

  • なんか以前読んだことがあった気がする。吉本ばなならしい透明感のある小説。

  • 心の奥の、とても深いところで繋がり合う、ちひろと中島くんのお話。
    うまく表現できないけど、なんか安心する二人の関係が、沁みました。

  • ・底の底にいるときは、その場所にしかない独特の甘みがあるものだ。


    ・ただ、その環境に心底うんざりしていたのは確かだ。

    ・私は体で知っていたのだ。自分が受けている生ぬるいが確かな差別を。

    ・それは、誰ともわかちあえない道筋だった。

    ・「これが絶対だ」と思うのがこわいのかもしれない。
    いつも水のように流れていたいし、それを眺めるように見続けたいのだ。


    ・いつでも、なにかしらがうまく届かない感じがした。

    ・いつそうなってもおかしくはない、ということを私は悲しい夢で毎回確認するのだ。

    ・なにも確かではないふたりの日々。

    ・あの人がいるところが、私にとっての帰るところ。なので、私は一日何も考えずにいられる。

    ・せっかく世界と気持ちよく遊びながら、少しでもましなものを残そうと、
    ちょっとでも高く飛ぼうと思ったのに、退屈だなぁ、というふうに思ったのだ。


    ・違いを正すために戦うことだけが大切なのではなく、
    違うということを知りぬき、違う人びとの存在理由を知るのが一番大事なのだと思う。


    ・「・・・あのさ、僕たちみたいな人間は、結局いつでも真ん中にはいないんだ。
    はじっこの存在で、あまり目立たない方がいいんだと思うんだ。
    たいていの判断はみんなと逆になるし、目立てば必ず悪く思われる。
    でも、最後のところでゆずれないものだけは持っていないと、
    ただの世捨て人になってしまうから」


    ・なぜいっしょにいるのに、こんなにも遠いのだろう。

  • とにかく、きれいな感情を受け取れる文章。
    はつ恋の次に、好きだなあ。

  • 中島くんがはじめた家に泊まった日、死んだママの夢をみた。

  • オカルトさも大好き。
    中島くんはとてもいとおしい。
    ちひろの芯の強さも好き。
    前半の流れはテンポがいい。
    続きが気になる。
    後半は少し詰め込み感がある。
    お腹いっぱいなのにまだ来るか感。

    でも好きなんだよね。
    ぐったり感が。

  • よしもとさんらしい本で面白かった

  • ちひろと暮らす中島くんには、過去に親と暮らしていない時期がありました。その時期、彼に起こったことが、懐かしい友人の住むみずうみを訪れることで明らかになります。 魂を傷つけられた人は、どのように再生していくのか。それを周りはどう支えることができるのか。 すべての人が持つ力を感じることができる書。

  • ばななさん、やっぱり良いわ~♪♪♪

    なんといっても文章が素敵。
    そして、ばななさんの周りは愛であふれているんだろうな~と感じさせる愛情の深さ。

    家が近所と言うことで知り合った男女。
    二人とも、複雑な家庭事情で育ったようだ。
    特に男性の中島君は話すこともできないような大変な過去をもっているらしい。
    そんな二人が少しずつ近づき、心を許しあっていく。

    ばななさんの本を読むとき。
    いつも女性主人公がばななさんであるという感覚でよんでしまう。
    とても純粋で、人のことを真剣に考えて、愛情深い。
    憧れるな~。

  • 物語の前半が特に好きだった。よしもとばなな独特の雰囲気のある文章。中島くんとちひろが少しずつ近づいていく優しい過程。どんな秘密を中島くんが抱えているんだろうと思いながら読み進めていったけど、事実がわかってからは少し興ざめ。宗教を話の中に入れないでほしかったな。ばななさんこの手のオカルトっぽいの好きよね。私はもっと普通の設定でばななさんの文章を堪能したいのだけど。前半100点、後半50点ってところでしょうか。

  • よしもとばななさんらしい、少し不思議が入る話。
    やっぱり、幼少期の環境は大切だよね。
    中島君のお母さんが病的に彼を愛してしまう気持ちがわかるような気がする。

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