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- Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
- / ISBN・EAN: 9784903063317
感想・レビュー・書評
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と学会の本は、初代からずっと愛読している。本気なのかちゃかしているのかよくわからないスタンスが好きで、「鑑賞する」という感覚がおもしろく、一緒に笑いながら読んでいる。誤解している人もいるけど、不正確なものを糾弾するというのではなく、間違いであることを明らかにしつつ楽しむ感じだ。その感じがなければいわゆる「トンデモ本」の作者さんが、と学会に力の抜けた返信をするようなことはないだろうと思う。
ただ、やっぱりそのあたりは微妙なことも多く、初代から時間がたつにつれて、ちょっと楽しみきれないというか、揚げ足を取るようなものやそれほどおもしろくないものを無理して面白がろうとしている臭いを感じることも増えた。メンバーが増えて、初期の人たちのような微妙なスタンスを取れるような人たちばかりではなくなったからかもしれない。
ひさしぶりに読むと学会の本は、何人もの会員が「と」を持ち込んでプレゼンをする例会&「トンデモ本大賞」決定の様子のライブである。どちらもそれなりにおもしろく、でもそれなりというところで、初期の頃の切れはなかったように思う。
実は一番迫力があったのは「あとがき」だった。そのままどこかに公開したいような(されているんだけど)、アピール文の傑作だと思う。力がある。軽妙なバランス感覚と楽しがりの裏に、こういう骨太のものがかくされていることが時々ちらりと見えるのも、と学会本の魅力だと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示