世界を騙しつづける科学者たち 下

  • 楽工社
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  • Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784903063539

感想・レビュー・書評

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  • 科学的な研究によって明らかになった事実に基づいて合理的に考えれば、政府による何らかの規制が必要と判断されるときに、政府による規制という発想自体が自らの主義、思想、信条に反するという理由で、反証を示すことなく、その事実を否定したり、その事実を発見した科学者を攻撃したり、政府による規制が成功した過去の事実まで改変したりする科学者(正確には、既に研究から退いている、しかも、専門外の元科学者)がいるとは、何とも嘆かわしい話だと思うが、科学者も人間だから、誠実な人ばかりではあるまい。そういう人たちがいるという前提で、何が本当なのかを見極めるしかない。マックス・テグマークが「数学的な宇宙」の最後の方に、世の中をもっとよいものに変えていくために、科学者は世の中の人々に事実を伝える努力をもっとしなければならないというようなことを書いていたのは、この本の登場人物のような人たちが念頭にあったからだろうか。2012年2月12日付け読売新聞書評欄。

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