ヘッジファンド―投資家たちの野望と興亡〈1〉

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制作 : Sebastian Mallaby  三木 俊哉 
  • 楽工社 (2012年2月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784903063546

ヘッジファンド―投資家たちの野望と興亡〈1〉の感想・レビュー・書評

  • ヘッジファンドの歴史について伝記風に記述されている。
    単純にトレーディング手法だけでなく、新たな方法を開拓し成功を収めていった人たちの人物面まで詳細に語られているところが面白かった。
    中でもタイガーマネジメントと、ジョーンズのファンドは投資戦略のだけでなく、アナリストを動かすためのオペレーションに優位性があるという話が興味深かった。
    ジョーンズが若手アナリストのビックスに「レストランのトイレでションベンをする時に手を洗うタイミングはする前か後か」という謎の質問をし、「あと」と答えたビックスに対し、「君の考えは古いし合理的ではない」と答え、ビックスから反感を買い他社に移籍されて差別化ポイントだったオペレーションの方法を他社に横展されるという話がほんとすこ。

  • 2015/9/20読了。

    ヘッジファンド黎明期から活躍した、著名ヘッジファンドマネージャーの歴史である。

    表立って語られることのないヘッジファンドの歴史について詳細に記述した本である。
    黎明期は株式に関しての話が多いが、その後はグローバルマクロ型の運用に話の焦点は移っていき、最後は高レバレッジと群衆行動、その後流動性が枯渇し、大いにやられるヘッジファンドの話になる。

    著者が各ヘッジファンドのアルファと再現性にこだわって分析しているのが大変面白い。天文学的な収益を上げるファンドには、それ相応のアルファがあるとの発見は勉強になった。

  • HFの歴史を小説風に読むには面白い

  • 地元の図書館で読む。再読の価値ありです。

  • そもそも、ヘッジファンドとはいったい何をしている人たちなのだろうか。経済のニュースで名前を聞いても、今一つ何者なのかはっきり知らないまま今まで過ごしてきた。

    本書は、ヘッジファンドという名前で呼ばれてきた投資家達を伝記のようなスタイルで紹介する。

    結局のところ、ヘッジファンドの投資手法、スタイルは様々であり、共通する点は無いといえば無い。そこで著者が用いたのが、一貫して市場リターンを上回る投資リターンを得る方法を追求した人々、という視点だ。

    市場、世界経済というものは、様々な人の思惑で出来上がっている不気味な魔物のようなものだ。魔物との戦いそのものはエキサイティングなものだろう。しかし、その戦いは、時として戦場にいない人たちの生活にも大きな影響を与える。その点をどう考えるべきかという問題が、ヘッジファンドにはついてまわっているようだ。

    著者は、ヘッジファンドの存在意義をいくつか提示してみせるが、果たしてそれは本書において必要なことだったのだろうかと疑問に感じた。ヘッジファンドの存在が善か悪か、本書を手に取る人はそんなことを気にしないだろう。たとえ悪の存在であっても、おもしろい物語であることには違いがないのだから。

    一つの偉人伝として楽しむべき。漠然と投資の世界に興味がある人にも。

  • ヘッジファンドの95%はマイナスリターンである。残り5%は「More Money Than God」。

    ヘッジファンドは盤石なスキームの上に成り立っているのではなく、運用者の強烈な個性に依存したスキームであることが分かる。ヘッジファンドの始祖であるA.W.ジョーンズ氏しかり、ソロス氏しかり、ロバートソン氏しかり、ロングとショートを駆使し、致命的な損失を抱えても挫けることなく鉄の精神で再度チャレンジしてヘッジもしない(笑)。

    彼らの共通点は、市場の歪みや矛盾を深く洞察し、徹底してそこに賭けている。そして信念を曲げない。しかし誤りに気づけば即撤退する。本書の優れたところは、投資の定石を交えながら、そうしたポイントをうまく捉えて描いている点だ。彼らの思考回路をなぞっているような気さえ味わえる。

    イングランド銀行vsクォンタムの章は特に興味深い。第2部も楽しみだ。

  • ヘッジファンド勃興期の話。ソロスがまだ若かったときも記述してあったりと、興味深い。

  • 謎めいていて、貪欲で、信じられないほどのリターンを上げると信じられているヘッジファンドとは何か。本書は、その歴史と実体を実際の個性的なファンド経営者とともに紹介してくれる。ファンド創設者の個性とファンドの戦略に沿ってストーリーを進めるところは、マイケル・ルイスの「世紀の空売り」に似ている気がする。
    意外だったのは、その歴史が案外古いことと、当初のファンド経営者が後の金融理論を先取りするような形で実践的に理解していたこと。
    なぜヘッジファンドと呼ばれ、その後、その名の由来と異なり、ヘッジから離れていくことなど、なかなか興味深かった。
    続きの第2巻も読んでみたいが、発売まで日数があるので、それまでに第1巻の内容を忘れてしまわないか不安。やはり一気に読んでしまいたい。

  • 自分の才覚だけで市場と勝負する猛者たち。当時のマクロ動向から市場の様子までいきいきと活写されている。昔、松本大がブログに掲載してた金融列伝みたい。大変面白い。

  • 2巻も読みたい、と思わせる。効率的市場仮説って?と今まで実は心の奥底で感じていたが、読後、やっぱりね、と思わせる。登場する人物を活写している点も魅力。私としては、J・ ロバートソン(タイガー・マネジメント)とP・T・ジョーンズ(チューダー・インベストメント)に関心を持った。

  • ヘッジファンドを通して効率的市場理論に反論している本。

    投資、経済、規制の3つがバランスよく書かれている。ヘッジファンドの起源、投資手法、市場での役割を理解することができる。読むべき読者は投資家と金融当局関係者。

    めちゃめちゃ面白かった。2巻はいつ出るの?

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