- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784903204000
感想・レビュー・書評
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僕はあまり細かいことを気にしないほうなので(研修医からブーイングが来そうだが、、、)、細かいことを気にすることがその「本質」であるワインテイスティングが苦手である。ブラインドで飲むとミュスカデとシュナンブラン。テンプラニーニョとカベルネとメルローとサンジョヴェーゼ。グリューナー・フェルトリーナーとソーヴィニヨン・ブラン。リースリングとゲブルツトラミネールすらうまく区別できない。
テイスティングとは、差異と同一を微調整し、上手に線を引く作業である。ピノノワールとガメイは「違う」としなければならない。2005年のピノと1990年のピノは「同じ」ブドウ、かつ「異なる」ヴィンテージである。ロワールのソーヴィニヨン・ブランとニュージーランドのそれは、「同じ」ブドウ、かつ「異なる」ワールドのそれである。違うが同じ、同じだが違う。
これは、異なる様相をもつあれやこれやの現象を「風邪」とか「アッペ」とまとめるのとよくにている。同じだが違う、違うが同じ。
なんか、マクベスの魔女みたいな気分になってきた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
すごく教科書的。樹形図や表にしてくれていたりして後から実践した時に引くには便利かも。ワイン表現に使われる語彙には決まりがあることは知ってたけど、まとめてくれているのでわかりやすい。
外観→香り→味わい、と解説したあとに「判断する」って項目で実践編という感じ。
巻末の方にサービス方法という項目も。
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ワインのティスティングを体系的に分かりやすくフルカラーで説明している。品種毎の色、香りや味わいのコメントは参考になり自分が感じて中々言葉にできない事を言語化するのに役に立つ。
後半部分はワインを片手に辞書代わりに読む事がティスティング上達への近道になる。 -
完全フルカラー、テイスティング本のパイオニアです。
たかが1杯のワインですが、グラスの中からは「ぶどうではない香り」が立ち込めてくる。胡椒やチョコ、コーヒー、何かの花のような香り、ぶどうよりももっと甘いパイナップルのような香り、昔食べたあの缶入りドロップの匂い…
日本には馴染みのない食材までフルカラーの写真が掲載されていて、これ以上のマニュアル本はないと思います。 -
分かりやすい!
楽しく読めると思います。