人として正しいことを

  • 海と月社
3.10
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本棚登録 : 81
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784903212418

作品紹介・あらすじ

成功は、成功することを願って追い求めても手に入らない。だが、意義を追求していると、向こうからやってくる。世界のリーディングカンパニーを長期的繁栄へと導いた著者が多数の実例とともに明かす真の覇者になるビジネス哲学とは。

感想・レビュー・書評

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  • 以前は情報の非対称こそビジネスの源泉であったが、インターネット時代で大切なのは「信頼」「評判」「自己統治」にあると説く。情報は公平に且つ瞬時に伝わるからこそ透明性と一貫性が求められる。昔はWhatが最重要で一発逆転も可能であったが、現代はHowの積み重ねで価値観の表明と賛同が最も求められるものである。ゆえに「How」つまり人々が正しいことを行うことが継続して行うことが重要だと語られている。刊行から10年以上経ったいま、確かにそのような時代が来ている。

    本書に書かれている内容は論理的で合理的だが、ひとつ注意が必要なのは「正しさ」は人によって異なるということ。特に伝統や宗教によっては真逆のこともある。このジレンマさえ解消できれば、人々が正しいことを正しく行って発展していく社会は理想といえよう。

  • なにかで紹介されていて買って読んでみた
    2013年に発売された当初は目新しい話だったのかもしれないのだけど、2022年の今はパーパスだったりが当たり前のものになっていて、特に新しく得られたものはなかったように思う

  • 情報ネットワークの発達によって世界が小さくなり、異文化で多様な価値観の人々と結びつき、透明性が標準となっていることを背景として、WHAT何をなすか以上に、HOWどのようになすかについて常に説明責任が果たせなければ生き残ることはできなくなっていると感じられた。
    また、ルールやコンプライアンスで縛ることの限界と自己統治への展望は参考になった。
    エピソードで語られ、分かりやすく興味が惹かれる半面、やはり冗長なので、もう少しポイントを整理してもらいたかった。
    13-97

  • 選択に迷ったら、正しいことより楽しいことを選びなさいとどこかのマンガが言っている。ビジネス書の世界では、意思決定について2流派ある。楽しいこと、どきどきわくわくすることをしなさいと主張する楽しさ重視派と、人として正しい当たり前のことをしなさいと主張する正しさ重視派だ。

    脳は一つのシンプルな命令しか選べない。正しさと楽しさ、どちらを意思決定の基準にすればいいのだろうか?

    例えば現在は、かつてなら信じられないような不正事件とかわいせつ事件とかを警察官が起こすのだという。警察官は正しさが必要なのに、楽しさ基準で選択していたら、法律を犯すことまで厭わなくなってしまう。

    一方、正しいことだけ選んでいたら、窮屈で自分を捨てながら生きていくことになる。さて、楽しさと正しさ、どちらを基準にしたらいいのだろう。中庸がいいのだろうか?

    この本は、正しさを基準におくことを推奨している。僕は正しさと楽しさどちらを基準にするかで迷っている。少なくとも苦しさからは遠い地点まで来ている。

    <印象的な箇所の引用>
    ・just do it より、how do it 。どのようにするかが大事な時代になった。
    ・レンガ職人に質問をする。何の仕事をしているのか質問されて、「レンガを積み上げる仕事をしている」と答える人もいれば、「大聖堂を作っている」と答える人もいる。自分の仕事の価値と目的を感じている人の方が、成長する。

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