- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784903212517
感想・レビュー・書評
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自分のプロジェクトは順調に行っているものの何か物足りない、言ってしまえばコストをたくさんかけたから回っているだけでは無いのかと言う疑念を知り合いに相談した際、勧められた一冊。チームの力を最大限引き出せるかについて、かなりヒントをもらえた。自分はかなりマイクロマネジメント志向で、指示を的確にする事が正しいと思っていたが、それがチームの自律性を阻害していることに気づいた。今思うと自分が優秀である証明に躍起になっていた気がする。答えは与えず質問を繰り返し、権限を譲渡して、失敗を許容すると言う文化を作ることで、みんなが主体的に動いていく。早速自分のチームで試してみたが、1週間も経たないうちに効果が出始めてかなり驚いた。最後に、みんなすべからく優秀でそれを引き出せて無いだけ、と言う前提は心の中に刻み込むべき。
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・昨今のリーダーにとって最大の課題は人材不足ではない。真の課題は、価値ある人材を十分に活用できていないことにある
・ガブリエルの経験は、リーダーが変われば能力も変わることをよく示している。ある上官のもとでは賢明に能力を発揮できたガブリエルが、別の上官のもとでは萎縮してしまった。
・「ジョージのそばにいると、私はロックスターのようになれました」
・ジョージは自分自身は目立とうとせず、自分が有能に見えるかどうかも気にしなかった。彼の関心はもっぱらチームメンバーそれぞれの知性と能力を最大限に引き出すことにあった。
・子供たちに段階的に難しくなるパズルを与えたところ、「頭がいい」と褒められた子どもは自分の能力の限界を恐れて伸び悩んだが、「努力を褒められた」子どもは問題分析と、解決の能力が向上した
・ロム二ーがメンバーと一対一で話すときは、プロジェクトの進捗だけではく、「成功を妨げているものはなんだと思う?」と聞いた
・自分の才能に気づかなければ、それを意図的に活用することはできない
・才能の発掘のステップは、才能を見出す→検証→活用
・最高の仕事を求めることと、結果にこだわることは違う。人はコントロールのおよばない結果を期待されるとストレスになるが、自分のベストを求められれば、前向きなプレッシャーになる
・リーダーとは、他者がリーダーとなることを助ける人
・多くの企業管理者は、善意で助けようとして、結果的にメンバーの能力と成長を邪魔している。介入は、君にはやり遂げられないと伝えているのも同然。メンバーの行動を黙って見守れば「君は有能だ。やり遂げる能力があると信じている」というメッセージになる。リスクのない行動はない。失敗は成功のもと。
タイトル通り、リーダーがメンバーの才能を開花させる方法が多くの具体例と共に紹介されている。自分主体のリーダーと、メンバーを主役にできるリーダーとの、考え方や行動の違いがよくわかる。
部下を持つ、すべてのリーダーに一度は読んで欲しいと思った。 -
リーダーになる人はまずこれを読まなければならないと思う。
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これは耳が痛い本。目指すリーダのあり方が根底からくつがえされるかも・・・The heart of businessに触発されて読んだ。
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本書では、メンバーの力を倍増させる「増幅型リーダー」と、メンバーの活力を奪う「消耗型リーダー」の特徴を、部下たちの証言も交えながら解き明かす。増幅型リーダーは放任とは異なり、挑戦と失敗を受けいれながらメンバーにベストを尽くさせる。すなわち「自由でありながら、緊張感のある環境」をつくり、それがメンバーのポテンシャルを開花させるのだ。
本書はオラクルを経てグローバルリーダー育成で活躍するリズ・ワイズマンと、「エッセンシャル思考」のベストセラーもあるグレッグ・マキューンの緻密な研究に裏付けられた力作である。「増幅型リーダー」のコミュニケーション技法が丁寧に解説され、読み終えたらすぐにでも使える理論と実践の教科書となっている。
増幅型リーダーは埋もれている人材をいかに活用するかを考え、消耗型リーダーは人材不足を嘆く。その意味で、組織全体の人材価値が求められるこれからの時代に相応しいリーダーシップだといえるはずだ。経営者やマネジメント層はもちろん、教育、病院、非営利組織まで、本当の意味での人材活用を考える方は、ぜひご一読を薦めたい。
第1章 なぜ、今「増幅型リーダー」なのか
メンバーを活かすリーダーは、たしかにいる
ふたりのリーダーの物語
「増幅型リーダー効果」とはなにか?
増幅型リーダーの考え方
増幅型リーダーの五つの習慣
三つの発見
実践法に入る前に
より効果を上げる読み方
増幅型リーダーの方程式
第2章 「才能のマグネット」としての技法
あなたは「帝国の構築者」か「才能のマグネット」か
「才能のマグネット」とは?
才能のマグネットの四つの実践
消耗型リーダーはメンバーをどう扱っているか
メンバーはやりがいを求めている
才能のマグネットになるために
増幅型リーダーの方程式
第3章 「解放者」としての技法
あなたは「独裁者」か「解放者」か
「解放者」とは?
解放者の三つの実践
消耗型リーダーは環境作りができない
「自発性」がカギになる
解放者になるために
増幅型リーダーの方程式
第4章 「挑戦者」としての技法
あなたは「全能の神」か「挑戦者」か
ある挑戦者の失敗と喜び
挑戦者の三つの実践
消耗型リーダーはチャンスをつぶす
「全能の神」と「挑戦者」を比較すると──
挑戦者になるために
増幅型リーダーの方程式
第5章 「議論の推進者」としての技法
あなたは「意思決定者」か「議論の推進者」か
「議論の推進者」とは?
議論の推進者の三つの実践
消耗型リーダーは議論を避ける
議論を盛り上げることの真意
議論の推進者になるために
増幅型リーダーの方程式
第6章 「投資家」としての技法
あなたは「マイクロマネジャー」か「投資家」か
「投資家」とは?
投資家の三つの実践
消耗型リーダーは依存体質を好む
投資家には多くのリターンが待っている
投資家になるために
増幅型リーダーの方程式
第7章 「増幅型リーダー」を目指すあなたに
「共感」で終わらず、「決意」しよう
「手抜き」を成功させる三つのポイント
勢いを維持するには?
もう一度、効果を確認する
かならず、変われる
増幅型リーダーになるために -
読了
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5つの習慣
結局1つの前提に繋がっているので、とりあえずそれを意識すれば良いというわかりやすい主張。
とりあえず、消耗型リーダーのあるあるは共感できると思うので、読み物としても面白い。 -
増幅型リーダーになるべき
増幅型リーダーの5つの習慣
・才能のマグネット
→人々を惹きつけ、最大限に活用する
・解放者
→自由でありながら、緊張感のある環境を作る
・挑戦者
→メンバーにチャンスに自ら気づかせ、挑戦を促す
・議論の推進者
→メンバーを議論に巻き込む
・投資家
→メンバーに最高に必要な経営資源を提供する一方、約束を果たすように責任を課す -
チームメンバーを活かす「増幅型」リーダーについて書かれた本です。「増幅型」と「消耗型」の対比を多く示しており、「増幅型」リーダーの事例も多く、その利点が分かりやすく書かれています。
特に気に入った内容として「リーダーとは、他者がリーダーになることを助ける人」が挙げられます。「増幅型」リーダーはチームメンバーが活躍できるようにするだけではなく新しいリーダーを生み出す、という好循環を表したシンプルで重要な内容です。
自身のリーダー像を築くのに役立つ情報が多く、チームメンバーが活躍していないことに悩むリーダーなどに役立つ本だと思いました。