素粒子論のランドスケ-プ

著者 :
  • 数学書房
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本棚登録 : 79
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784903342672

作品紹介・あらすじ

紀元前の宇宙の数学は三角形や円の幾何だった。
17世紀の宇宙の数学は微積分だった。
21世紀の宇宙の数学はなんだろうか。

感想・レビュー・書評

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  • 著者がこれまでに様々な雑誌や対談などで執筆された記事をまとめたもの。内容も程度も広範囲にわたる。記事の最初に星マークで難易度が示されており、星一つは初心者向け、星三つは専門家向けとなっている。
    著者はCaltechの教授であり、Kavli冠教授の肩書きを持つ気鋭の理論物理学者である。超弦理論を専門にしておられるが、一般の科学啓蒙にも熱心な様で、一般人向けの講座などもされておられる様だ。
    実は、来月の先生の講座を受ける予定だが、書店に置かれているのを見つけて予習という訳ではないが、衝動買いをしてしまった。
    星一つの記事はとても読みやすい。残念ながら、星が二つ三つの記事は数式が追えなくて理解出来ないので、一度じっくりと専門書で勉強してみたい。
    階層構造に終わりがあるのかという問題は、興味があったが、非常に明確に説明されていてわかりやすかった。超弦理論は重力も含めた素粒子の相互作用を記述する最有力候補だという。学生時代に聞いたこのフレーズから、今一度また場の理論などから勉強し直してみたいと感じた一冊だった。

  • 超弦理論の動向など非常に興味深くわかりやすく語られている。

  • 超弦理論の研究の最前線に居続けた著者だからこそ記述することができる臨場感がある。

    特に対談記事は緊張感や触発が感じられる素晴らしい内容だった。

    ただ本としては、様々な媒体でお題をもらって書いた文章の寄せ集めなので、レベルも様々で、重複記述も目立ち、また一貫性に乏しい。

  • 専門外には難易度の高い文章も出てくるが、実は同じような話が繰り返し出てくるので、読む人の理解度に応じてそれなりにイメージはできる本だと思う。

  • 超弦理論の教科書の副読本としていいと思う。内容では特にくりこみ可能性の説明とトポロジカルな弦理論の説明がおもしろく、興味深かった。

  • 20120630honto

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著者プロフィール

カリフォルニア工科大学フレッド・カブリ冠教授/ウォルター・バーク理論物理学研究所所長
東京大学カブリIPMU主任研究員
米国アスペン物理学センター所長

「2018年 『素粒子論のランドスケープ2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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