陸と海と―世界史的一考察

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制作 : 生松 敬三  前野 光弘 
  • 慈学社出版 (2006年11月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (142ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784903425108

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陸と海と―世界史的一考察の感想・レビュー・書評

  • 世界史は陸の国に対する海の国の戦い、海の国に対する陸の国の戦いの歴史。
    16、17世紀の海賊たちは歴史的に大きな役割を演じている。
    海賊たちの政治的なっ共通の敵はカトリックの世界最強の国スペインだった。
    全ての基本秩序は空間秩序である。

  • ”陸”と”海”という空間概念から世界(ほぼヨーロッパ)史を考察。世界史は陸の国と海の国のたたかいの歴史であるとし、イギリスは海という『空間革命(新たな空間の認識によって、政治活動上新たな尺度、新しい秩序・学問などを生み出し、この変化が非常に大きく思いがけない場合に空間の概念自体が変化し、政治、経済、文化の変遷を引き起こす)』の結果、世界的な覇権を得たとしている。更に”陸””海”に続いて、航空機、電波の登場から”空(気)”が第3のエレメントになり得ることを示唆(これによって覇権を獲得したのはアメリカとなるんでしょうが原書は1942年刊行なのでそこまでは記載されていません)。その他、イギリスの初期資本主義に関して海賊による資本蓄積の記述があり、交換による市場取引だけではなく、略奪(税も含む)の資本主義経済での役割について考えさせられます。

  • ナチスドイツ時代の思想、法学を支えた著者の歴史考察。
    シュミット独自の視点がいくつかあり、歴史教科書では得られないことがいくつかあった。

  •  カール・シュミットによる世界史(主にヨーロッパ)の本。この本の特徴は、世界史を、「陸」と「海」という二元論で捉えているという点。その二元論を聖書から取ったリヴァイアサンとビヒモスという二元論に置き換え、世界史(ヨーロッパ史)をリヴァイアサンとビヒモスとの戦いとして描く。そして、古代の形而上学で提唱された4つのエレメントの考え方によって、近代までの歴史を描く事にある。
     この本でのシュミットの見解は、世界情勢が、陸国vs海洋国、または海洋国としての覇権の奪い合いとして機能していき、その後機械という大きな転換が現れた。そして、電気工学・電気力学の時代へと変わった。そして、航空機の登場により、「空気」という第3のエレメントが生じたという事。そして、機械を動かす「火」という第4のエレメントも同時に生じた、という事であった。後者2つへの論考はされていないが、興味深い。。ノモスや友敵理論の片鱗は見られるが、全く知らなくても読める。地政学への入門としておススメ。最も、彼の二元論、古代形而上学へのこだわりは嫌いな人には嫌いかも。。

  • 短いながらも示唆が多いと思います。
    陸から海へ支配の構図が変化していくことが、
    世界史的に大きなインパクトを与えたのです。

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