イラン現代史 従属と抵抗の100年

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著者 : 吉村慎太郎
  • 有志舎 (2011年4月21日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784903426419

イラン現代史 従属と抵抗の100年の感想・レビュー・書評

  • ちょっと飛ばしたところもあるけど、大体読んだ。
    今回この本を手に取ったのは、大学でのレポートで、日本の近代化との比較考察を行うため。

    確かに「近代化」っていうのは西欧を軸にした考え方で、イランはその近代化へ向かっていた場面もあれば近代化されたとは言えない部分も孕みつつの現在の「イスラーム共和政」という形なのかなと思う(この辺が曖昧なのは、現代イランの具体的な政治体制があまりよく分かってないため)。

    日本は明治維新に伴って何でも西洋の文物をとにかく取り入れていった感があるけど、イランはイスラム教の教義上の問題もあって受け入れられないものも多かった。

    いま日本とイランを比較したら何となく日本の方が経済的にも発展してて治安も良くて、先進諸国って感じがするよね(まあ実際そうなんだろうけど)。でもそもそも先進諸国/発展途上国っていう物差し自体西洋生まれな気がするし、私たちは経済の発展の度合いで国家間の優劣を測っているけど、それが正しいか間違っているかはどうでもいいとして、その視点でしか国と国を見ていけないのだとしたらそれはあまりに乏しすぎるんじゃないかなって。

    もちろん経済発展してて豊かな方が便利だしきっと幸せだし、少なくとも先進諸国の私たちはそう思っている。でも必ずしも経済の豊かさだけが人に幸福を与えるものというわけではないはず。
    例えば特定の宗教を信仰している人々から見たら、その人たちの「幸せ」は豊かさだけじゃないだろうと思う。

    そういえばイギリスに行ったとき、郵便物はちゃんと届かないわ度々シャワーぶっ壊れるのに改善してくれないわ先生は約束ぶっちするわで、なんだこの国は・・・と思ったことがあった。設備がちゃんと整ってなかったり何だか信用出来ないことがたくさんあったわけですね。だからイギリスが嫌いというわけでもないんだけど(むしろまた行きたいと思うけど)、西欧諸国はかつて世界に植民地支配を拡げて、真っ先に発展していった国で、それなのになんか、なにこれ?みたいなことが結構あった。(日本の設備がきめ細かすぎるだけかも)

    なんか話繋がらない気がしてきたけど、要するにもっと多様な見方があると思うんですよね。

    まとまらなくなったので以上で。

  • イランは単なる多民族国家ではない。
    第一次大戦はイランにとっては対岸の火事で終わる予定だったが、そうはならなかった。
    石油利権と冷戦が始まる。
    対イラク戦争は祖国防衛以上に革命拡散戦争としての性格も帯びた。
    勝利は剣によって達成されない。信仰によって達成される。
    現在のイランはイスラエルとの関係は最悪。ホロコーストは虚構だったと挑発的な発言をしているアフマディーネジャド大統領。大丈夫か?

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イラン現代史 従属と抵抗の100年の作品紹介

現代世界のなかで無視できない存在となっている中東の大国、イラン。その現代史は欧米諸国への従属と抵抗に彩られている。19世紀から21世紀の現在まで、欧米列強のたび重なる介入と支配に対して、あるときはそれを受容し、あるいはまたそれに反発・抵抗してきたイランの歴史を平易に解説する待望の入門書。「イスラム原理主義国家」というイメージ先行の理解と異なる、この国の本当の姿と歴史のダイナミズムを描き出す。

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