投資戦略の発想法 2010

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  • Amazon.co.jp ・本 (530ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784903441122

作品紹介・あらすじ

財産形成の鉄則がわかる「教科書」をリニューアル!日本版サブプライムローン問題・投資税制・詐欺防衛術・5分割ポートフォリオ・海外ETFのツボをつかもう。シリーズ累計25万部のベストセラーを全面改訂。

感想・レビュー・書評

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  • 株式投資について勉強していた際に、非常に参考になった「投資戦略の発想法」。
    最新版が発売されていたので、購入して読んでみました。

    こちらの書籍は、小泉政権時の竹中チームのメンバーであり、最近話題になっていた日本振興銀行の元会長 木村剛氏が、今後苦しくなる事が予想される日本社会において、サラリーマンが安全にリタイヤできる資金を確保できるよう、経済・株式投資の基礎知識、株式投資の大まかな実践方法についてまとめられたものです。具体的な銘柄の選定については書かれてませんので、そういった知識については、別途勉強する必要があります。

    内容に関しては、以前の投資戦略発想法とそれほど変わってませんが、現在の日本経済の状況、サブプライムローン、新しい証券関連の税制に関する内容が追加されています。今回はポジショントーク的な部分が結構ありました。

    著者が提案する投資戦略は、おおまかにまとめると下記の通りになります。

    1. まず自分の資産と負債をバランスシートにして、それを月一でチェックする。また家計簿を付けて支出を把握して節約に注力し、生活防衛資金(生活費2年間分)を貯める。

    2. 現在の仕事を確保し続けられるよう、また労働収入を増やせるように、自己投資して仕事に注力する。仕事に注力する事で経済・投資に関する知識も自然と増えてくる。

    3. 「1」~「2」を実践して生活防衛資金を貯められたら、国債・国内外ETF・外貨MMF/FX等で投資に慣れて、慣れてきたら個別株式投資に移行する。個別株式投資の銘柄については個人的に勤めたいと思うような企業を選び、銘柄数についてはリスク分散効果が得られる20銘柄程度とする。

    個人的に印象に残った箇所は、下記の通りになります。

    ・節約は、最も確実な運用手法であり、生活防衛資金のハードルも下げられる。
    ・生活防衛資金を準備しておく事で、失業した際の就職活動にじっくり取り組めるし、また失業・怪我等で労働収入を得られなくなった場合に投資商品を売却しなくても済む。
    ・資産形成=(労働収入-支出)+(資産×利回り)
    ・サラリーマンにとって、最も重要で効率的な投資は自己投資であり、資産運用は副業である。
    ・投資商品に関しては、手数料が安くて流動性が高いもにした方がよい。
    ・株式投資は長期的には有利だが、パフォーマンスが良い時期を逃してしまうと、極端に利回りが落ちてしまうので、長期的に我慢図良く保有し続けるしかない。個人投資家は、ファンドマネージャーと違って、顧客からの圧力もないので。

    こちらの周りには、世間の株ブームやロバートキヨサキの金持ち父さんに触発されて株式投資を始めたものの、投資を理解しておらず戦略を持っていなかった為に、株式投資から撤退してしまった人をかなり見かけました。

    株式投資は、一般人が労働収入以外で資産を増やせる数少ない手段ですので、株式投資に失敗した方や投資に興味を持ち始められた方にお薦めしたい書籍の一つです(以前発売された方の投資戦略の発想法でも全然問題ないと思います)

  • 流行りが終われば価値の下がる本ではなく、長きに渡り参考になる本だと思う。
    「節約なら1%の利回りをかんたんに稼ぎ出せる。まずは節約という堅実な投資手法をマスターしなければならない」このような内容に100ページほど割いている、素晴らしいと思う。

  • 著者は最近逮捕された人です…。ですが内容は非常に良く、勉強になります。「投資をする前に生活防衛貯金をしないさい」というのは本当にその通り。500ページありますが、それほど苦にせず読めます。なかで紹介されている「月光マネー学」とともに高校の教科書にしてもいいんじゃないかなぁ。

  • 前半は特に良かったです。株式投資よりまず本業を頑張ろうね、という考え方には納得。

  • "株式投資だけで生活していけるわけがありません

    もっとも有利な運用方法は、支出のコントロール
    節約ほどリスクが少なく、高利回りの金融商品はありません

    最低2年分、無理なら1年分の生活費「生活防衛資金」を貯める

    投資の二つのエンジンは「節約」と「仕事からの収入」

    もっとも重要で効率的な投資は「自己投資」

    個人投資家にとって資産運用はしょせん副業に過ぎない

    仕事に集中できないような投資に手を染めてはいけません

    月15万のパートは、国債1億円よりもキャッシュを生む

    仕事を通じて自分のバリューを上げるのが「投資戦略の基本」
    120%の力を仕事に注ぎ込む

    20銘柄に長期投資してリスク分散
    長期投資なら株式が有利
    将来の勉強のためにも、外貨資産を持つ"

  • もう一回読むべきや

  • 投資入門者向け。
    特に1部はきっちりとおさえておきたい。生活防衛費をどのくらいの期間分確保するかというのは個別の事情に応じてでよいと思う。
    著者お勧めの投資本が紹介されているので、この本と合わせて読んでおきたい。
    このシリーズは過去のは読んだことがないが、2009年の環境に適した内容になっている。おそらく、過去のシリーズも内容の骨子は同じだけど、その時期に適した内容になっているのだろう。

  • 1部、2部は勉強になる。
    3部の株の買い方はあまり真似したくない。
    さすがに5年前なので、状況が変わっているせいもあるかもしれない。

  • 著者の主張からはじまり、
    「しっかりと考えてから行おう」というスタンスの強い本です。

    まだP.100しか読み進めていませんが、
    良本だと思います。

  • 投資の前に自己資産を把握する。
    生活防衛資金として生活費2~3年分を預金や国債で持つ。
    生活防衛資金がないのなら節約して貯める。

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著者プロフィール

木村 剛
静岡雙葉中学校・高等学校教諭(理科・生物)。アメリカンフットボールに集中した大学を卒業後、横浜市立高校の教諭となる。教員、野外活動の実践、少林寺拳法、ベーシストなど多様な分野で活動を続けてきたが、舞台を静岡に移してからは、狩猟免許を取得、生徒と一緒に養蜂にも取り組んでいる。
著書に『学ぶキミを引き出す物理基礎』(企画/ 執筆協力、ラーンズ)、『アクティブラーニングに導くKP法実践』(分担執筆、みくに出版)。

「2024年 『シリーズ 学びとビーイング 4.学び続ける教師のあり方(Being)とは?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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