花たちのおしゃべり―『おばあさまの物語』より

  • 悠書館
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  • Amazon.co.jp ・本 (153ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784903487175

感想・レビュー・書評

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  • ジョルジュ・サンドが孫たちに贈った13の珠玉の物語から5編。
    「花たちのおしゃべり」~サンドの生誕200年記念で出版されていた絵本「薔薇と嵐の王子」と同じ物語~もおさめられています。
    暴虐な北風の王の息子が薔薇を憐れんで父王の怒りを買いすべてを喪ったあとそよ風に生まれ変わる物語なのですが、
    絵本ではなぜか女の子に生まれ変わっていてとても納得がいかなかった記憶が・・・。(でもとても素敵な絵本です)
    こちらでは薔薇の恋人になっていてとても落ち着きました・・・。フランス人だし・・・?
    ほかに「エミとナラの木」なども読みごたえのある一編です。
    いずれもサンドが愛したベリー地方が舞台となっているのですが、花々や自然の描写の言葉がとても美しいのでいつか原文で読んでみたくなりました。訳者の樋口仁枝さんはサンドの足跡をたずねて「ジョルジュ・サンドへの旅」という本も出ています。
    『貴婦人と一角獣』展つながりでサンドの知らなかった本を何冊か読む機会があったのですが、サンドの自然の表現描写にとても惹かれます。

  • フランス人作家による童話。
    休日に部屋でゆったりしながら読んだ。
    大人になっても、見知らぬ世界にわくわくしたりどきどきしたりできるんだなぁと再認識。

  • サンドが晩年、自らと同じ名前を持つ孫娘オロールために語った物語。
    サンドというと、ショパンを始めとした華麗なる恋愛遍歴がイメージされるけれど、晩年は幸せなおばあちゃまだったのね、という読後感。
    児童文学としては……今時の子どもたちがこれを読んでも退屈なだけかも。

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