学校と社会の現代史 (放送大学叢書) (放送大学叢書 16)

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  • Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784903500645

作品紹介・あらすじ

いま学校に何ができるか。「教育の信頼」を取り戻すため、学校教育の理想と現実をたどる。

感想・レビュー・書評

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  • バタバタしている時期に読んだから頭に入ってないことが多いけど、勉強になることが色々あった。

    また読もう。

  • 本書でも、受験勉強の効用として、期待通り竹内節が披露されている。
    「また情報回路が貧困だった時代は受験のための世界史の知識や英文解釈あるいは英語のサブ・リーダーで原語で小説を読むことなどを通じて文明とノーブルな世界への憧憬がかきたてられた。受験知は教養知あるいは少なくとも教養知への準備ともなった。受験が刻苦勉励にいろどられながらも、ロマンの香りがあった時代だった。(54頁)」
    こうした文脈を、ただノスタルジックに当時を振り返るのではなく、今日との比較から現在の課題を見つけることが必要だと思う。例えば、当時はリメディアル教育・キャリア教育実施の必要がなかったのはなぜか、といったことだろう。受験勉強は自我を固める過程になっていたかもしれない。

    また、著者は、昨今の推薦入試・AO入試は、旧制の私立専門学校や多くの私立大学の受験無風地帯と髣髴すると指摘している。その結果「学校でどのような教育を受けるのかの時代」になったという。であれば逆に、当時は、多くの大学で学位プログラムを実施していなかったともいえるかもしれない。もっとも時代の移り変わりと共に学位の価値も変化しているだろうが。

    一般的な新書に収まるくらいの分量なので、あえて放送大学叢書でなくてもよいのではないか。1,600円の価格設定をどう考えるか。

  • 解釈的アプローチに移ってしまうかも…。
    ウェーバー読まなきゃ…。
    知識社会学!

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著者プロフィール

1942年、東京都生まれ。京都大学教育学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程単位取得満期退学。京都大学大学院教育学研究科教授などを経て、現在、関西大学東京センター長。関西大学名誉教授・京都大学名誉教授。教育社会学・歴史社会学専攻。著書に『日本のメリトクラシー』(東京大学出版会、第39回日経経済図書文化賞)、『革新幻想の戦後史』(第13回読売・吉野作造賞)『清水幾太郎の覇権と忘却』(ともに、中公文庫)、『社会学の名著30』(ちくま新書)、『教養主義の没落』『丸山眞男の時代』(ともに、中公新書)、『大衆の幻像』(中公公論新社)、『立志・苦学・出世』(講談社学術文庫)など。

「2018年 『教養派知識人の運命 阿部次郎とその時代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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