- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784903722160
感想・レビュー・書評
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おっそろしい本。
中途半端な私のようなネット利用者の心境はいかほどか。
韓国で、ネトゲのやりすぎで人が死んでいるそうです。
この先、日本でも同じような現象が見られるのでしょうか。
今よりももっとネットが人間の間で普及していったらどのようなことが起こるのか?
価値観の変化、はよ起きれ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
廃人は大袈裟。
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★プラスアルファが欲しい★インターネットゲームに極度にはまり廃人のようになった「ネトゲ廃人」。数多くのインタビューは面白く想像できないほどゲームにのめりこんだ人が思いのほか多いのには驚くが、ある意味でどの人も同じに見えてくる。書き方の問題なのか、インタビューの浅さのためか。文中にあったように「最初は面白いが途中から義務のようになってくる」というネットゲームへの評価と同じ印象を、この本から受けるのは皮肉だろうか。たまに周辺取材を加えると違う側面が見えたかもしれない。著者が50代半ばというのにもびっくりした。その世代から見下ろす視線もわずかに感じた。インタビュー集ではやはり永沢光雄著「AV女優」が、文章の技術面でも切り口でも出色だった。
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ネットゲームにはまり実際の社会生活ができなくなってしまった人たち。日本も世界も裕福になったのだと思う。そんなことをしていても生きていける。まあ、やり過ぎで死ぬ人もいるのだけど。ゲームに熱中したからと言って家族が生活できなくなるわけでもなく、いやできなくなているのか、何もかも放棄してゲームをしているのだから。でもそれをフォローしてくれる人がいるのだから生きていけているのか。リアルな痛みや手触り、そんなものを大切にしないと。どちらかというとそっちの世界にすぐに行ってしまいそうだから。
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自分はネットゲームにハマる素養は全くないと思ってるんだけど、それでもこういうのはかなり怖い。
面白いとか面白くないとか通り越して、義務感でひたすらログオンし続け、廃人へ。
元々ゲームって、自分の好きな時間に好きなだけできるものだったんだろうけど、ネットゲーはそんな原則無視ですよね。
仲間との約束の時間にはプレイしてないといけない。数時間かかるミッションをこなしている最中は、「眠いから」なんて理由の退出は許さない。
対人間、しかも年齢や常識が全然違う人とコミュニケーションをとっていくなんて、これはもう小さい社会ですよね。
社会の一員になって、コミュニティに貢献して、自分も成長して・・・。
そう考えるとものすごいスケールの大きいゲームですね。
とはいえ、PCの電源を切ったら何の役にも立たないのがネットゲームのキャリア。
寝食も忘れて没頭すれば、はい「廃人」の出来上がり。
いや、やっぱ怖いっすわ。
でも今後、ネットゲームが全部なくなるなんてことはないんだろうし、今後どうなっていくか、どうするべきかを考えてみるのは大事なんじゃないかなー、とも思ったり。 -
ネトゲはなぜ面白いか、なぜやめられないか。
様々なネトゲにはまった「廃人」たちへの取材をまとめてある。
自分も、作中でも取り上げられたFFXIを数年やっていたが、
やはり、時間さえかければ誰でも強くなったという実感が得られ、
行動に対して短いスパンでその効果が現れるというところ、に尽きると思う。
現実では努力が報われなかったり理不尽なことがほとんではあるが、
ネトゲにおいてはそれが無いのだ。
やればやるだけリターンがあるし、その機会は平等に与えられている。
また、本書の中で仲間がいるから、友達がいるから、という理由も挙げられている。
しかし、ゲーム中においても人に物を頼むことを躊躇していた自分としては、その辺はあまり理由にならなかった。
序盤は知らない人と遊んでいるという驚き、中盤は仲間と一緒に目的を達成するという喜びはあったものの、
後半はソロ活動に強い職業に転職し、一人で行動することが多かった。
プレイ時間や育成した自分のキャラを見つめ、「ここまでやったら辞めるわけには…」と、惰性で続けていたような気がする。
ただ、かつて有名だった大手グループが解散していないところを見ると、それが一因となる人も少なくないのだと思う。
人を楽しませるのがエンターテインメントであるが、現実、実生活あってこその楽しみである。
多くの人を惹きつけ離さないというのはコンテンツとして非常に魅力的ではあるが、
それはもうエンターテインメントの枠を逸脱していると思う。
ネトゲ経験者ならば(はまっていた程度にもよるが…)面白く読めると思う。
経験の無い人には、ちょっとショックすぎるかもしれないが、
こんな世界もあるんだなぁ、程度に読んでみると面白いかもしれない。 -
インターネットを通して行なうゲームであるネットワークゲーム(ネトゲ)が生活の中心となってしまい、生活習慣が崩れてしまった人たちを、ネトゲ廃人(ネトゲー廃人)という言葉で表すようです。ネトゲ廃人と筆者が対談し、現在や過去の状況を紹介した本。ゲームのめり込んでいく過程や、ゲーム中心の生活を送る様子が、自然と伝わっています。実生活の人間関係や職場・学校での躓きがゲームにのめり込むきっかけになることもあって、難しい問題であると思いました。(2009.9.5)
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人生が狂った人たちへのきちんとしたインタビュー集です。要するに程度の問題で、ここまでネットゲームにはまる人は珍しいと思うけれど、共同作業だから抜けられないとか、終わりがないといった麻薬性から、ネットワークゲームにはまっていく心理を書いており、廃人たちの失ったものについて考えさせられる事例が多いです。ネット恋愛の末の不倫とか、家庭崩壊などはどんな家庭にも起こりうる悲劇というべきで、妻に勧められて夫もはまっていくようすなどは一種のホラーです。韓国や中国の事例にふれているのも興味深い点です。
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友達を待ちつつ1時間で読了。
ネトゲ こえーーーー -
ネトゲ廃人。怖いです。
自分もゲームで徹夜とか当たり前なので、ちょっと怖かった・・・・