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この作品からのみんなの引用
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ミスはジョブの外側にある。だから誰か最初に気づいた人がそれを「あ、オレがやっときます」と言って処理すればそれで終わる。そのわずかによけいな仕事を忌避するか受け容れるかが、共同体の存亡を決定する。でもその人のその貢献は誰も知りません(本人も組織を救ったことを知りません)。そのような誰にも評価されないし、本人も評価を求めない「ジョブ外」のよけいな仕事を誰かがいつの間にか片付けているかどうかが、実は組織にとって死活的に重要なのです。
― 221ページ -
競争を通じて学力向上を果たそうという教育戦略は、結果的に全員が全員の足を引っ張り合うという『蜘蛛の糸』的状況に行き着きます。
― 107ページ -
他の専門家とコラボレートできること。それが専門家の定義です。他の専門家とコラボレートできるためには、自分がどのような領域の専門家であって、それが他の領域とのコラボレーションを通じて、どのような有用性を発揮するかを非専門家に理解させられなければいけない。(中略)専門領域というのは「符丁で話が通じる世界」であり、そこで専門家が育てられる。しかし「符丁が通じない相手」とのコミュニケーションができなければ、専門家は何の役にも立たない。
― 92ページ
みんなの感想・レビュー・書評
学士力の涵養や自己の能力を伸ばすためのヒントとなる
書籍類、職業選択や人生設計に必要な資料を集めています。
*このカテゴリの本はすべて中央館2階のアメニティコーナーに
配架しています。
ぜひ手にとって下さい♪もちろん貸出もできます♪
ここ最近教育という言葉や制度の中身を聞くと「なんだかなんというか嫌だなぁ」とか「説明出来ないけど大切なことってそれなのかなぁ」と腑に落ちないでいたところを丁寧に拾ってくれたと感じた。
教育というのはビジネス志向なんかよりもずっと以前からあるもので、とても有機的な対話で守られた繋がりの場なんだなあと再確認。
日本語の音感については少々意外だったので、筆者があげた昭和期の文豪作品を改めて読み直したいと思う。
(以下引用) みなさんが載っている自動車がの調子が悪いときに「運転したまま修理したい」と言うことはありませんね。誰だって、調子がわるいときには、エンジンを止めて修理工場に託します。その間は仕方ないから電車やバスで通勤します。しかし教育制度については「そういうこと」はできません。教育制度を改革するというのは「故障している自動車に乗ったまま、胡椒を修理する」というアクロバシーを意味します。それがわか... 続きを読む »
私たちの国の教育に求められているのは「コスト削減」や「組織の硬直化」ではありません。現場の教員たちの教育的パフォーマンスを向上させ、オーバーアチーブを可能にすることです。それに必要なのは、現場の教師たちのために「つねに創意に開かれた、働きやすい環境」を整備することに尽くされる、というのが私の意見です。
と言う内田氏の言う通りだと思います。
なぜか内田樹作品は毎回読み終わってからブグログ登録するまでに間が空いてしまって、内容の8割忘れてるのだけど・・・ (忘れているって言っても、本の構成とか文言とかがどんなだったか忘れるというだけの話です。 水のような・・・ではあるけれども、浅はかで読んだ端から抜けていくという内容というのではありません) 内田樹さんというのは小題を付けるのが本当に巧いと思うのだけど、 第1講 教育論の落と... 続きを読む »
専門職として、共感するところがあり、また襟を正された。 教育への市場原理の導入では、ムラ社会や拡大家族や日本人の精神性など日本独自の文化にそぐうのかという疑問を投げかけている。福祉の社会もそうで、競争社会や利益追求社会になってしまえば、欠落してしまうものが出てくるという危惧がある。 専門職とは「実はほかの専門家と共同作業をしないと何の役にも立たない」「その代わり『合体』すると爆発的なパフォーマン... 続きを読む »
最近、内田先生のお話を聴く機会が多くあるので、
『先生はえらい』以来の著書の拝読。
内田先生がおっしゃる、
「教育のことは現場にすべて任せて、外からは何も言ってくれるな」
というのが、ホントその通りだと思うし、
そのことを講義録という形でわかりやすく書かれていたと思う。
でもやっぱり、内田先生は本より話の方がよりわかりやすい(笑)
講演があれば聴きに行きたいなと思っているところである。
印象に残ったフレーズは、
「教員はその時代の支配的価値観と齟齬する考え方の人の方がいい」(p111)
自分自身がまさにそうだと感じているので・・・
つい先日ミシマ社の社長の本を読んだのと、最近某市長に滅多打ちにあったということで、3年ぶりくらいに再読。ちなみに3年前は途中で読むのをやめた。
学びになるような言葉はたくさんあった。現状の分析もなるほどなーとうなずくばかり。だけれども、市長の言う通り、じゃあどうするのかという部分が見えてこない。何かをするには負の面がつきまとう。あれもこれも変えるにはリスクがつきまとう。だから体制は現状のまま、なるべく先生に干渉せず元気に働けるように応援すればいいって、それは違うよなぁ。
120118
面白かった。テーマが大きいから話も決して簡単ではないけれど、内田さんの話し方やたとえがとっつきやすくて思わずくすりとするところも。小難しい話をわかりやすく伝えられる人が本当に頭の良い人なんだろうな。少し元気が出ました。
教職課程スタート時に購入
読みかけで長く放置していたのを、
リスタート後一気に読みました
「生きる力」をかなりエンパワーされた感じです
この効果を、こんな感じで密かに内在させて、
軽やかに伝達する・・・
内田 師が一気に大好きになりました
言葉が感情を作り出すというのは前から感じていたことで、教師はぶれていてよいのだというのは考えても見なかったことで、専門家は他の専門家と連携できてこそだというのは他の人から聞いたことで。
そういう考え方もあるんだ、のオンパレードでした。
色々なトピックが含まれた面白い本でした。 教育の問題はとても難しい。「簡単な説明」に逃げたくなるし、自分は関係ないって思いたくなるし、他の偉い人の所為にしたくなる。 でも、前向きに自分のできることをしよう、と思いました。 身体知や、死者との関係性の大切さについてのお話は、内田先生がいつも言っていること。同じことを、違う言い方で変わらずに言い続けてくださる人の存在ってとても重要。基点になる。 ... 続きを読む »
しっかりとした強い指摘をする一方で、折り合いをつけて「現実」をみつめようとする。
そんな著者の姿勢がとてもすっきりとした感覚をくれた。
幼児教育から大学のキャリア教育に至るまで様々な論点を提供してくれる。
街場シリーズ、好き。
「荒廃した」といわれている現代の学校教育の原因はほかならぬ社会への開放にあったという論に共感。なぜならその社会とは「市場にとって都合のいい社会」のことだからだ。等価交換可能な価値と、師から弟子へ教えを伝える教育的価値の混同が結果として起きていて、そこから狂いが生じているという識見に傾聴すべきだ。国語教育についてと、いじめの構造については特に面白かった。
地に足が付いていることこそが、
内田樹のもっとも好感が持てるところだと思う。
教育に関する問題の全体像と解決の難しさをゆっくりひもといていく本。
教育は「根本的に」変えることなどすぐにはできない。
問題の煩雑さから目をそむけずに、それぞれがそれぞれの責任を果たすことでゆっくり前進するしかない。
教育の本は革新的なものが目立つ中、
簡単な革新など「できない」と言いきる。
「できない」と指摘するだけなら意味がない、という考え方もあるけれど、
だからこそ、簡単な解決策を求めず、
みんなで誠実に地道に取り組んでいこうという気概が感じられた。
人にはそれぞれ力の及ぶところと及ばないところがある。
教育を考える人間ならばなおさらそれを忘れないようにすべきだと思います。
・会って5秒で人間がわかる。
・社会的活動というのは「協働」であって、「競争」ではない。
・協働の場で求められるのは、その感化力で、周りにいる人たちが少しだけ元気になって、少しだけ輝きを増すような、「集団のパフォーマンスを高める知識と技術」が何よりも求められる。

■教育は惰性の強い制度…変更の結果が現れるまで十年、二十年。
■教育の根本的改革は不可能…一時停止、空白が許されない制度。
■教育改革の主体は教員…主権在民の民主国家に欠陥があるとすれば、責任者は...





