- Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
- / ISBN・EAN: 9784903908168
作品紹介・あらすじ
24歳、突然、住職に。
仏教は「坊さん」だけが独占するには、あまりにもったいない!
笑いあり、涙あり、学びあり!
大師の言葉とともに贈る、ポップソングみたいな坊さん生活。
感想・レビュー・書評
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24才で住職に!との帯のうたい文句だったけど(まるで在家の人が突然仏門に入ったかのような…)なんてことはない、もとから寺の息子の話なのはご愛敬か。
10年ほどまえの本とは知らず購入したけれどそんなに時間の差を感じず読めた。
ところどころに仏教用語や格言?が盛り込まれているがやや難解で???となることが多かった(ざっくり解説してくれているのだがそれでも難しい)
ただ、筆者は仏教と向かい合い、可能性を切り開こうとしているようすもわかったのだが、どうもその手法が浅く、続編やその続編と出していることも、なんだか薄い感じ。
というのも、本当に何とかして仏教の未来を考えているのか、日本が無宗教の国と呼ばれる状況にもっと根本的な解決策を考えているのかなと、そういう本かなと思ったから(坊主丸儲けといわれるがそうではなく…とか、葬式ができたら家族旅行だろうとなんだろうと予定変更!とかそのあたりのリアルなあたりももっと切り込んで欲しかった。
仏教のありがたい格言の解説本と寺のリアル仏教のリアルとは切り離した方がよかったのでは。
内容は格言以外はライトなわりに時間がかかってしまった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
お坊さんたちの学生時代の話し、特に野球チームの話しが最高でした。自分がふだん知ることのできない世界を知ることは面白い!
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熊野古道の小辺路を歩きました。参拝を含むその行程の中で、日本人が無宗教ということは決してなく、無意識の中で信仰しているものが必ず存在すると感じるようになりました。
宗教というものに触れるに当たって、実際に現場にいる人の話を聞きたいと思い本書を読みました。
若い人の瑞々しい感性が、その世界を少しだけ見せてくれます。
宗教に抵抗を感じている人におすすめです。 -
生きていることは、出かける前に5分あるから、できることだけ、少しでもやっておこう、というような、とてもささやかで限定的なもの。若いお坊さんの語りは、友達と話しているかのように身近に感じた。
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お坊さんの存在がとても身近に感じました。
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八十八ケ所巡礼の途中「57番札所栄福寺」で出会った本。
これも巡り合わせと思い、衝動的に著者である白川密成さんのサイン入りの本を購入。弘法大師の原文である漢文と現代語訳、仏典などが紹介されていて、一見読み易いようで読み難く、時間を要した。
死を通じて感じる生々しい生。永遠の疑問である。とりあえず、生きているこの瞬間瞬間に感謝し、八十八ケ所巡礼に新たな気持ちをもって望むことができそうだ。 -
前から読みたいと思っていた本。24歳の若さでお祖父様から栄福寺の住職を引き継ぎ、自分のなすべき事や、仏様の教えのことなどを考える日々について書かれています。中に弘法大師空海の言葉や昔の経典からの言葉も紹介されており、これってアドラー心理学でアドラーさんが言ってるこたと同じだなぁと感じました。さまざまな人が遥か昔から人に対して同じことを説いているのに、なかなか世の中というものは変わらないものなのだなぁと密成さんのとても分かりやすく、読みやすい語り口から感じることができました。県内のお寺さんなのでお会いできることがあるといいなと思います。
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四国八十八ヶ所霊場 五十七札所 栄福寺の住職が、住職になることになった経緯、なるためにやったこと、なった後のこと。など、日常をエッセイにしたもの。
時折難しい経文が出てきたりするけれど、他は気楽に読める。
でも、気楽に読みながら、あー、宗教ってそうだよね。そんな感じ。あー、生と死って、そうだよね!と、思ったりする。
ご自分も書いているが、この方には、「プロフェッショナル」ではなく、「プレイヤー」でい続けて欲しい。
「プレイヤー」だからこそ、檀家さん、お遍路さん、その他の一般の人と、昔からの知識、生き方をつなぐ橋になれる気がする。
「プロフェッショナル」が悪いわけではないが、それになると、一段上からの絡みになってしまう気がするから。。 -
仏教の話は難しくてわからない部分も多かったが、普通のエッセイ的なところは面白かった。